このような疑問をお持ちではないでしょうか。
- PwCのM&A関連法人はどこを選べばいいのかわからない
- PwCアドバイザリーでの実際の業務内容・年収の水準が知りたい
- 自分のバックグラウンドでPwCに通用するのかが不安
- 転職に向けて何から動けばいいかわからない
USCPAとしてBig4監査法人の会計アドバイザリー部門での勤務経験を持ち、FASチームとの協業経験もある私が、PwCアドバイザリー(FAS)についてのリアルな情報をお届けします。
結論から申し上げると、
PwCのM&Aアドバイザリーは「ディール特化型FAS」として国内最高水準の専門性を誇り、
会計士・金融機関出身者・USCPA保有者のキャリアを加速させる最有力候補の一つです。
早速まいりましょう!
なお、Big4からのオファーを勝ち取るための「具体的なステップ&おすすめエージェント」については、以下の記事で徹底解説しています。
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1. PwCアドバイザリー(M&A関連法人)の全体像は?【2024年の組織再編後のトピック】

PwCグループの組織構造は非常に複雑で、転職を検討する方が最初に混乱するポイントの一つです。
ここでは、M&A関連サービスに絞って整理します。
①PwCアドバイザリーのM&A関連サービスライン一覧
PwCアドバイザリー合同会社は、PwCグループにおけるFAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)を担う法人です。
M&A関連のサービスラインは主に以下の4つです。
- M&Aアドバイザリー:いわゆるFA業務。買い手・売り手どちらかの立場に立ち、案件組成からDDの取りまとめ、条件交渉、クロージングまで一貫して担う。投資銀行やM&Aブティックが担うのと同種の業務
- Deals Strategy(ディールズストラテジー):M&Aを前提とした企業戦略の立案を担う。M&Aの実施要否を経営視点で判断し、実施後も含めた成長シナリオを描くのが役割
- M&A Transaction(トランザクションサービス):ビジネスDD(事業デューデリジェンス)を中心に、財務・税務・法務など多角的なDDを実施する。いわゆるFDDやBDDを担うチーム
- 事業再生(BRS):業績不振・資金不足に悩む企業に対して課題を特定し、解決策の策定から実行推進までを担う。国内では100名超の規模を誇り、他のBig4が数十名程度であることを踏まえると、この領域でのPwCの圧倒的な強みが際立つ
特に、他のBig4にはないPwCの強みとしては、
事業再生の圧倒的な実績
にあると考えて良いです。
②PwCコンサルとの役割分担
PwCアドバイザリーとPwCコンサルティングはよく混同されますが、別法人です。
簡単に言えば、
- アドバイザリーは「ディール(取引)特化」
- コンサルティングは「経営改革・IT・DX全般」
を担う、という理解が基本です。
ただ、M&Aについては
- ディール戦略や財務分析・DDはアドバイザリー
- M&A後のPMI(統合支援)の実行フェーズは両法人が連携しながら担う
というケースが多くなっています。
両社は別法人でありながら、PwC Japanグループとして協業する体制が整っています。
なお、PwCコンサルティングにも「Deals Strategy」に近い機能を持つ
Strategy&部門
があります。
このうち、
M&AのFA業務(案件組成〜クロージング)をフルサービスで担うのはあくまでアドバイザリー
ですので、Strategy&部門と混同しないようにしましょう。
③2024年3月PwCリスクアドバイザリー設立の影響
2024年3月、フォレンジックサービス部門がPwCアドバイザリー合同会社から分離し、
「PwCリスクアドバイザリー合同会社」
として新法人が設立されました。
これによりPwCアドバイザリーの現在の体制は、フォレンジック(不正調査)機能を切り出した上で、
M&A・事業再生・PPP/インフラの3領域にフォーカスした体制
へと移行しています。
このため、転職を検討する方への影響としては、
M&Aアドバイザリーや財務DDに特化して入社しやすくなった
という点が挙げられるかと思います。
2. PwCアドバイザリー(M&A)を3つの切り口で整理すると?

PwCアドバイザリーについて、年収や組織構造だけでなく、「実際にどんな仕事をするのか?」を理解することは転職において重要です。
ここでは業務の実態を整理します。
①典型的な案件のフロー(DD〜クロージング)
M&Aアドバイザリー・トランザクションサービスにおける典型的な案件フローは以下の通りです。
- 案件組成フェーズ:クライアントからの相談受付、ターゲット企業の選定支援、スキーム検討
- DDフェーズ:財務DD(FDD)、ビジネスDD(BDD)、税務DD等を並行実施。1〜2ヶ月で集中的に進めるケースが多い
- バリュエーション:DCF法・マルチプル法等を用いた企業価値評価
- 交渉支援・条件整理:LOI(意向表明書)→基本合意→最終契約に至るまでのサポート
- クロージング〜PMI:株式譲渡実行後の統合支援(PMI)はPwCコンサルティングと連携することも多い
1案件の期間は案件規模にもよりますが、
DDフェーズ単体であれば1〜2ヶ月程度
が目安です。
中規模以上のM&Aであればさらに長期にわたることもあります。
②残業・激務・繁閑の実態
「FAS=激務」というイメージは依然根強いですが、実態は
「プロジェクトフェーズによって波が大きい」
というのが正直なところです。
知り合いのBig4 FAS出身者の話によると、
DDのクロージング間際は深夜まで業務が及ぶことや休日出勤が発生することもある一方、
プロジェクト終了後にはまとまった休暇を取得している社員も多い
といった傾向があルようです。
業務の波がある分、メリハリをつけた働き方が推奨されている環境と言えます。
残業時間について、社員の平均として
月40〜60時間
となっていますが、これも案件のフェーズや担当チームによって大きくばらつきます。
③リモート可否とカルチャー
リモート日数は
週3~4日程度
が実態であり、プロジェクトにもよりますがフルリモートワークやフレックスタイム制が定着しています。
カルチャーとしては、
「プロとしての自律が強く求められる」
という点が挙げられます。
さらに、若手であっても論理的な根拠を持って意見を発信できる環境があるため、
フラットで風通しが良い
という意見もあります。
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3. PwCアドバイザリー(M&A)の年収を3ポジションで解説

PwCアドバイザリーの年収について、ポジション別に整理します。
①アソシエイト〜シニアアソシエイトの年収レンジ
複数の情報をもとにすると、おおよそ以下のレンジが目安となります。
- アソシエイト(A):年収700万〜900万円前後
- シニアアソシエイト(SA):年収900万〜1,300万円前後
平均年収は1,000〜1,100万円前後であり、平均年齢が30歳前後という構成を踏まえると、若いうちから高水準の報酬が得られる環境と言えます。
また、給与の構成は
- ベースサラリー
- 年1〜2回の業績賞与
からなり、個人のパフォーマンス評価と会社業績に連動します。
評価が高い年はかなりの賞与が期待できる一方、ボーナス比率が高いためばらつきも生じます。
②マネージャー以上と外資IBD・PEファンドとの比較
マネージャー(M)以上になるとレンジがさらに大きく変わります。
- マネージャー(M):年収1,300万〜1,600万円前後
- シニアマネージャー(SM):年収1,600万〜2,000万円前後
- ディレクター以上:2,000万円〜、パートナークラスはさらに上
外資IBD(投資銀行部門)やPEファンドと比較すると、
アナリスト〜バイスプレジデントレベルで概ね同水準か若干低め
ディレクター以上では逆に若干高め
となるケースも出てきます。
ただし、外資IBDのボーナスは景気サイクルの影響を強く受けるため、安定性という観点ではFASに軍配が上がることも多いです。
私自身も会計アドバイザリー時代にFASチームと接点があったのですが、
「会計×ビジネスのロジックを磨きながら稼げる場所」という印象が強かった
のを覚えています。
- 外資金融ほどの浮き沈みがない
- 高いプロフェッショナル水準を維持できる
という意味で、Big4 FASはかなりアツいポジションではないかと考えています。
③退職後キャリアと年収の関係
以下のように、PwCアドバイザリーのM&A部門を経た後のキャリアパスは非常に多岐にわたります。
- PEファンド(投資担当):M&Aの実務とバリュエーション経験が直結。年収は1,500〜3,000万円超も狙える
- 事業会社の経営企画・M&A担当:大手事業会社への転職で年収800〜1,200万円前後が多い
- IBD(投資銀行):FA経験を携えてのポジションアップ転職も一定数存在する
- M&Aブティック・独立系FA:より案件組成の最前線に立ちたい方向け
いずれのパスを見ても、FASでの実務経験が「キャリアの資産」として機能することは間違いありません。
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4. PwCのM&A採用で求められるスペックを3段階で整理する

続けて、M&A採用で求められるスペックについてもバックグラウンド別に整理します。
①会計士・監査法人出身者
会計士・監査法人出身者は、PwCアドバイザリーのM&A部門において
最もポジティブに評価される属性の一つ
です。
理由はシンプルで、
財務DD(FDD)や企業価値評価(バリュエーション)で会計の知識がダイレクトに活きるから
です。
特にBig4監査法人での勤務経験者は、PwCグループへの親和性も高く評価されます。
一方で採用側の目線で考えると、
「監査でクライアントの財務情報を深く見てきた経験があり、
かつM&Aの実務でも通用するロジックを持っている人材」
として見てもらえる可能性が高いと思います。
具体的に評価されるポイントとしては以下の通りです。
- 会計処理・開示に関する深い理解
- クライアントの財務情報を「分析する」視点の有無
- プロジェクト管理・報告書作成の経験
- 公認会計士資格(必須ではないが大きなアドバンテージ)
なお、公認会計士の資格がない場合でも、
USCPAや実務経験が相応にあれば十分に書類が通過するケース
は多くあります。
私自身はUSCPAのみでBig4監査法人で経験を積みましたが、
専門性を示す資格としては確実にアピール材料になる
と感じています(USCPAについては後述します)。
②金融機関(IB・PE・メガバンク)出身者
- 投資銀行
- PEファンド
- メガバンクの法人営業・審査部門
の出身者も、PwCアドバイザリーが積極的に採用する属性です。
特に求められているのは以下の経験です。
- M&A関連業務の実務経験(3年以上が目安)
- FA業務経験(デューデリジェンスの取りまとめ、条件交渉支援等)
- クライアントリレーション能力
- 財務モデリング・バリュエーションの実践経験
公式求人では、
- メガバンク
- 投資銀行
- 証券会社
- M&Aブティック
- 事業会社
- コンサルティング会社
などで、M&A関連業務の経験を3年以上有する方が必須とされています。
マネージャー以上では
5年以上のFA経験+自身のクライアントを持っていること
も要件として挙げられています。
いずれの出身者も歓迎されますが、入社後のアサインメントや期待される役割は若干異なる点に留意した方がいいです。
③USCPA・CFA保有者
USCPAについては、会計系の資格として評価されることが多いです。
ただし「資格があれば採用される」ものではなく、あくまで
実務経験を補強するツール
として機能します。
また、CFAについては、
- 企業価値評価(バリュエーション)
- 投資分析
での親和性が高く、特に
バリュエーションチームや投資家サイドへのキャリアを視野に入れている方
には有効です。
一方で、
「資格だけで評価される」環境ではなく、
実務での成果とコミュニケーション能力が最終的な評価を決める
というのが正直なところです。
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5. PwC転職を成功させるためのおすすめエージェント3選

PwCアドバイザリーは非公開求人の比率が高く、ポジションによっては内部情報を持つエージェントとの連携が不可欠です。
私自身も転職エージェントを複数活用したことがありますが、以下でご紹介するようなハイクラス・FAS特化型を選ぶことが重要だと実感しています。
ここではおすすめの3社をご紹介します。
①コトラ|M&A・FAS転職実績No.1、非公開求人が豊富
コトラは、FAS・M&A領域への転職支援において国内トップクラスの実績を誇るエージェントです。
PwCアドバイザリーを含むBig4 FASへの転職支援実績
が特に豊富で、ポジションごとの選考動向や面接傾向に精通しています。
FAS・M&Aアドバイザリーへの転職を真剣に考えているなら、まず最初に登録しておきたいエージェントです。
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②My Vision|PwCアドバイザリーの非公開求人情報が豊富
My Visionは、コンサルティング・アドバイザリー領域に特化したエージェントで、PwCアドバイザリーへの転職支援実績を多数持っています。
コンサル未経験からの転職支援
に強みを持ちながら、経験者向けのポジションも多く保有しています。
担当者がコンサル業界に精通しているため、
「自分のバックグラウンドでどこを狙うべきか」
という相談から始めやすい環境です。
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③コンコード|ハイクラス年収交渉に強い、新規面談率85%以上
ハイクラス特化型として知られるコンコードエグゼクティブグループです。
PwCアドバイザリーのような高年収ポジションへの転職において、年収交渉の精度が高い点が評価されています。
新規面談者の85%以上が実際の面談・選考に進んでいる
というデータがあり、エントリー後のサポート体制も充実しています。
私自身が登録した際も、押し売りは一切なく、自分のキャリアについて真剣に向き合ってもらえたと感じました。
特に、
年収アップを意識しながらハイクラスへの転職を検討している方
におすすめです。
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まとめ:PwCアドバイザリー(M&A)転職のポイント

最後にこの記事のポイントを整理しておきます。
- PwCアドバイザリーのM&A部門は、PwCリスクアドバイザリー設立によりフォレンジック機能が切り出され、現在はM&A・事業再生・PPP/インフラの3領域に絞った
- 現在はM&Aアドバイザリー・トランザクションサービスに特化したことで入社するチャンスが広がっている
- 年収面では、シニアアソシエイトで1,000万〜1,300万円前後、マネージャーで1,300万〜1,600万円前後が目安
- 採用においては、会計士・監査法人出身者と金融機関のM&A経験者が最も評価される属性です。USCPA・CFA保有者は実務経験を補強する形で加点要素
PwCアドバイザリーへの転職は「戦略×財務×M&A」を極めるのに最高のキャリアの1つです。
会計とビジネスの掛け算で高い市場価値を築きたい
と考えている方には、ぜひ積極的に挑戦してほしいと思っています!
転職エージェントへの相談は早いほど情報収集の幅が広がります。
今すぐ動ける状態でなくても、まず情報だけ集めておくことが結果的にキャリアの選択肢を広げてくれます。
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Big4の実情を把握したら、次は「どうやって内定を勝ち取るか」の対策です。
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