「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ。」
この名言を聞いたことがある人は多いでしょう。
これは、旧日本海軍の指導者 山本五十六(いそろく) の言葉です。
彼は、第二次世界大戦中に日本海軍の連合艦隊司令長官を務めた人物です。
歴史的に評価の分かれる人物ではありますが、そのリーダーシップの考え方は現代のビジネスでも大いに活かすことができます。
今回の記事では、そんな山本五十六が生み出した名言の数々について解説していきます。
1. 山本五十六とは?
山本五十六は、1884年に新潟県長岡市で生まれました。
アメリカに留学し、欧米の文化や軍事戦略を学んだことで、日本の軍人の中でも国際感覚に優れていました。
特に、航空戦力の重要性を早くから認識し、空母を中心とした戦略を推し進めたことでも知られています。
彼の名言には、単なる軍事的な知識を超えた、人を育てるための哲学 や リーダーとしての在り方 が込められています。
本記事では、彼の代表的な名言をいくつか紹介し、その意味と現代における活かし方について考えていきます。
2. 山本五十六の代表的な名言とその意味
早速ですが、山本五十六の代表的な名言をご紹介します。
①「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ。」
超有名なこの名言。
この言葉は、リーダーシップの基本とも言える考え方を表しています。
つまり、 人を動かすには、まず自分が実践し、教え、経験させ、評価することが重要である ということです。
仕事でも、上司が部下に対して「やれ」と指示するだけでは、人は本気で動きません。
子どもに勉強やマナーを教えるときも、親が実際に手本を示しながら教えたほうが、効果的に学ばせることができます。
まずは上の立場の人が率先して行動し、それを説明し、実践させた後でしっかりとフィードバックをすることが大切なはずです。
この名言は、 人を育てる立場にいるすべての人にとって、重要な指針となる言葉ではないでしょうか。
②「苦しいこともあるだろう。言いたいこともあるだろう。…しかし、耐えてもらいたい。」
この言葉は、辛い状況の中でも 自分の責任を果たし、耐え抜くことの重要性 を説いています。
戦争という過酷な状況の中で部下を鼓舞するために発せられた言葉ですが、現代にも通じるものがあります。
仕事でも「思うように評価されない」「上司の言うことに納得できない」などの不満がある
スポーツや学業においても、成功の裏に多くの挫折がある
といったことはあるでしょう。
しかし「自分の目標を達成するためには、困難な道のりもあるが、諦めずに続けることが大切」という山本五十六のメッセージは説得力があるのではないでしょうか。
この名言は、忍耐力の大切さ を教えてくれる言葉であり、特に 挫折を感じている人や、今まさに困難に直面している人にとって、大きな励みとなる言葉 です。
③「人は神ではない、誤りをするというところに人間味がある」
この言葉は、山本五十六が 「人間は完璧ではなく、失敗することもある。しかし、それこそが人間らしさであり、そこから学ぶことが大切である」 という考えを示したものです。
戦略家としての彼がこの言葉を残した背景 には、戦争という極限状態の中で指導者や部下が時には判断を誤ることがあり、それをどう受け止めるかが重要だったことがあるでしょう。
しかし、この言葉は 現代においても仕事や人生における重要な教訓 となります。
山本五十六のこの名言は「人間は完璧ではないからこそ、学び、人間としての価値を高める」 という大切なメッセージを持っているのです。
- 誰しも誤りを犯すことを前提に、完璧を求めすぎない
- 大切なのは、失敗した後の行動
- 相手のミスを責めるのではなく、学びの機会と捉える
といったことが重要ではないでしょうか。
まとめ:山本五十六の名言を人生に活かす!
山本五十六の名言は、単なる戦時の指導者としての言葉ではなく、現代のビジネス、教育、スポーツ、さらには人生全般に通じる普遍的な教訓 を含んでいます。
- 「やってみせ…」の言葉は、教育・育成における基本的な考え方
- 「苦しいこともあるだろう…」は、困難を乗り越える力を与えてくれる
- 「人は石垣…」は、組織の力や人間関係の大切さを説いている
これらの言葉を心に刻み、日々の生活や仕事に活かしてみてはいかがでしょうか。