このような疑問やお悩みはありませんか?
- 「アドバイザリーに移ったら本当に年収は上がるの?」
- 「残業が多いと聞くけど、時給換算したらどうなるんだろう」
- 「監査からアドバイザリーへの異動・転職、後悔しないか不安」
大学卒業後、事業会社から会計未経験でBig4監査法人のアシスタントに入り、USCPA取得後にスタッフへ昇格。
その後、監査業務と会計アドバイザリーを経験し、FASチームとも協業してきた私が、できる限りリアルな視点でお答えします。
結論から申し上げると、アドバイザリーは確かに年収レンジが高い傾向にありますが、労働時間を考慮した「時給換算」では必ずしも監査より有利とは言い切れません。
部門・チーム・案件によって実態はかなり異なり、単純な比較では判断を誤るリスクがあります。
詳しい内容を早速見ていきましょう!
なお、監査法人での経験を活かしてFAS・会計アドバイザリーへの転職を考えている方は、年収・激務度・面接対策まで経験者がリアルに解説した以下の記事もぜひチェックしてみてください。
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1. Big4会計アドバイザリーは監査より年収が高いのか?

アドバイザリーと監査の年収比較は、「どちらが絶対に高い」と断言できるほど単純ではありません。
① スタッフからマネージャーまで、等級別の年収レンジを比較
実際の数字は法人・部門・評価によって幅がありますが、私自身のヒアリング経験や周囲の実情をもとにした目安感としては以下の通りです。
【監査部門】
- アシスタント:400〜500万円前後
- スタッフ(2〜4年目):500〜650万円前後
- シニアスタッフ:700〜900万円前後
- マネージャー:950〜1,100万円前後
【会計アドバイザリー】
- スタッフ:550〜700万円前後
- シニアスタッフ:700〜900万円前後
- マネージャー:950〜1,200万円前後
【FAS】
- スタッフ:600〜750万円前後
- シニアスタッフ:750〜1,000万円前後
- マネージャー:1,100〜1,500万円前後
FASについては私自身が内部で勤務した経験はありませんが、協業経験や複数人へのヒアリングをもとにした参考値としてご認識ください。
なお、同じ法人内でも監査とアドバイザリーでは給与テーブルが異なるケースがあり、単純に等級だけで比較できない点は注意が必要です。
② 「アドバイザリーのほうが稼げる」と言われる背景にある実情
なぜアドバイザリーのほうが年収が高いとされるのか。
主な理由は
- 「ビリングレート(請求単価)の高さ」
- 「Up or Out文化によるプロモーションの速さ」
の2つにあると感じています。
監査業務は法定監査という性質上、フィーに上限があります。
一方、アドバイザリーは1プロジェクトあたりの単価が高く、メンバー個人への還元にも反映されやすい構造です。
また、成果主義的な評価が強いアドバイザリーでは、「早く上がれる人は本当に早く上がる」という傾向があります。
例えば監査部門在籍時、私のコーチだったシニアマネージャーは
僕がコーチやってたスタッフがいたんだけど、彼は今FASでパートナーやってるよ
とサラリとおっしゃっていました。
そのくらいのスピード感です。
ただし、上記の内容は「平均的な話」であって、
- 個人の評価
- 在籍期間
- 担当案件
によって大きく変わります。
「アドバイザリーに行けば自動的に年収が上がる」という感覚は少し危険です。
③ 労働時間で割ると逆転する?時給換算で見えてくる差の正体
ここが最も見落とされやすいポイントだと思っています。
たとえば、
- 年収800万円・月100時間残業のアドバイザリースタッフ
- 年収700万円・月40時間残業の監査シニア
を比較してみます。
- アドバイザリー:年収800万 ÷ 年間総労働時間(2,400h+残業1,200h ≒ 3,600h)= 時給約2,222円
- 監査:年収700万 ÷ 年間総労働時間(2,400h+残業480h ≒ 2,880h)= 時給約2,430円
この例では監査のほうが時給換算で高くなります。
もちろんこれは一例にすぎませんが、「年収の額面だけ」で判断すると実態を見誤る可能性があります。
アドバイザリーへの移動を検討するなら、「残業込みでどれくらい働くことになるか」の確認が必須だと思います。
なお、年収を最大化する転職先としては事業会社もアリだと思います。
事業会社への転職については以下の記事で書いています。
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2. 年収を左右する、見落とされやすい要素

年収の差は、等級や部門だけでは説明しきれません。
日々の業務の中で「じわじわ差がつく」要素があります。
① 残業時間は部門・チーム・案件で変わる
同じアドバイザリー部門であっても、
- プロジェクトの繁忙期・閑散期
- 担当案件の規模
によって残業時間は大きく異なります。
私が会計アドバイザリーで働いていたときも、チームや案件によって月の残業時間が20時間台のときもあれば、60〜80時間になる時期もありました。
FASの方々との協業経験から感じるのは、M&AのDDが重なる時期は相当なボリュームになることも珍しくないということです。
入社前・異動前に「このチームの平均残業時間はどれくらいか」を確認することは、年収の実質的なレベルを判断する上でとても重要です。
② Up or Out文化
特にFASでは、一定期間内に昇格できないと退職を促される「Up or Out」の文化が根強い傾向があります。
これのプラス面としては、「優秀な人は早く昇格できる」ということです。
- スタッフからシニア
- シニアからマネージャー
といったプロモーションが監査より1〜2年早まれば、年収の上昇スピードも変わってきます。
ただし、プレッシャーが強い環境でもあるため、向き不向きがあります。
「安定的に長く働きたい」という志向の方には、必ずしも合う環境ではないかもしれません。
③ リアルなシミュレーション
「アドバイザリーに移ったら年収がどうなるか」を考えるとき、私がおすすめしているのは以下3点を自分で計算することです。
- ベース年収の増減
- 残業時間の増減 × 残業単価
- 想定プロモーション年数
この3つを組み合わせることで、「5年後の年収の期待値」がかなり具体的に見えてきます。
単純な現在の年収比較より、将来のシミュレーションをしたほうが、意思決定の精度が上がると感じています。
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3. 年収を上げるためのキャリアの選び方

アドバイザリーの先のキャリアで、どこまで年収が上がるかを考えておくことも重要です。
① アドバイザリー経験後、どこに転職すると年収が伸びるか
Big4のアドバイザリー(特にFAS)経験者が転職するケースで、年収が大きく伸びやすい行き先としてよく挙げられるのは以下です。
- PEファンド・投資銀行:(M&A経験が評価される)
- 外資系コンサル(MBB・戦略系):(ポテンシャル採用の年齢帯を外れた後はスキル評価)
- 事業会社のCFO・経営企画・M&A部門:(スペシャリスト人材として迎えられるケース)
一方で、会計アドバイザリーの経験は、
- 高度な会計知識
- 開示支援
- IFRS対応
などの専門性として評価されます。
PEほどの年収爆上がりは期待しにくい面もありますが、
- 事業会社のCFO補佐
- 経理本部長
など、安定した高収入ポジションには非常にマッチしやすいと感じています。
② 事業会社のCFO・FP&Aポジションに転じた場合の年収の現実
「Big4からCFOへ」という話を聞くと華やかに聞こえますが、実態はポジションによってかなりの幅があります。
- 中堅・中小企業のCFO:600〜900万円
- 上場企業の経理部長・CFO補佐:800〜1,200万円
- 外資系企業のFP&A Director:1,200〜1,800万円以上
同じ「CFO系ポジション」でも、
- 企業規模
- 上場しているかどうか
- 外資か国内か
といった要素で大きく変わります。
「Big4出身」というブランドは確かに武器になりますが、年収交渉で黙っていては市場価値は活かせません。
③ 交渉の場で使える「自分の市場価値を数字で示す」方法
転職・昇給交渉の場では、「自分が何をできるか」を数字で語れる人が圧倒的に有利です。
たとえば、こんな伝え方が効果的です。
- 「IFRS導入プロジェクトで○社のコンバージョンを担当し、スケジュール通りに完遂した」
- 「DDサポートで財務分析レポートを○件作成し、クライアントの意思決定に貢献した」
- 「前職の現年収○○万円に対し、類似案件の市場相場は○○〜○○万円と認識しています」
特に3つめの市場相場については、エージェントから事前に業界の年収レンジを入手しておくことで可能になります。
交渉前に一度エージェントに相談しておくのがおすすめです。
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4. 転職エージェントを使って年収情報を集める方法

「どうせ求人票には良いことしか書いていない...」と思っている。
意外とその通りかもしれない点に留意が必要です。
① 求人票の年収レンジと実態はなぜズレるのか?
求人票に「年収600〜1,200万円」と書いてあっても、実際に多くの採用者が受け取るのは700〜800万円帯というケースは珍しくありません。
求人票はあくまで「最大値」を前面に出す表記になりやすいからです。
エージェントへの確認事項として、私が実際に聞くのは以下の3点です。
- 「同等レベルの前職経験者が実際にオファーされた年収レンジ」
- 「入社後の昇給スピード(プロモーションまでの平均年数)」
- 「残業時間の実態(月平均)」
以上の3点を聞くだけで、求人票の数字が「最大値」なのか「中央値」なのかが格段に見えやすくなります。
② ハイクラス特化型エージェントが一般サイトより実態に近い理由
大手の総合型転職サイトに掲載されている情報は、採用枠を広げるために意図的に年収レンジを広く設定していることがあります。
一方でハイクラス特化型のエージェントは、
- Big4
- コンサル
- 外資系企業
などへの紹介実績が多いため、「実際に内定した人の年収データ」を蓄積していることが多いです。
私自身も、転職を考えていた時期にエージェントに相談したことがあります。
押し売りもなく、「今の経歴だとこのレンジが現実的」という率直なフィードバックをもらえたのはありがたいと感じました。
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5. まとめ|監査からアドバイザリーへ移る前に確認しておくこと

最後に、この記事の要点を整理します。
- 年収の額面はアドバイザリーのほうが高い傾向にあるが、時給換算では必ずしも有利とは言えない
- 残業時間・プロモーションスピード・担当案件が年収の実質的な水準を左右する
- アドバイザリー経験後の転職では「自分の市場価値」が年収を大きく左右する
- エージェントへの相談は情報収集として有効。求人票と実態のギャップを埋めるために使う
監査からアドバイザリーへ移るのは、年収アップの手段としてベストなルートのひとつだと思います。
ただ、「なんとなくアドバイザリーのほうが稼げそう」という感覚だけで動くのは少しもったいないです。
自分の5年後のキャリアと年収を具体的にイメージした上で、動くかどうかを判断してほしいと思っています。
あなたのキャリア選択が、後悔のないものになることを願っています!
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