このような悩みをお持ちではないでしょうか。
- 中小監査法人でキャリアを積んでいるが、Big4のアドバイザリーに転職できるか自信がない
- 事業会社の経理から転職を考えているが、何から準備すればいいかわからない
- 選考フローや面接の傾向を具体的に知りたい
- 自分のバックグラウンドが採用側にどう映るのかを知りたい
この記事では、事業会社からキャリアチェンジし、Big4監査法人で監査&会計アドバイザリーの両方を経験した私が、転職難易度の実態と準備のポイントを解説します。
結論から申し上げると、Big4会計アドバイザリーへの転職は「難しいが、ターゲットを絞れば十分に狙える」と考えています。
闇雲に応募するから難しく感じるのであって、
- ポジション
- タイミング
- 経歴
の整理を正しくやれば、中小監査法人出身でも事業会社経理出身でも道は十分に開けます。
それでは早速まいりましょう!
なお、監査法人での経験を活かしてFAS・会計アドバイザリーへの転職を考えている方は、年収・激務度・面接対策まで経験者がリアルに解説した以下の記事もぜひチェックしてみてください。
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1. Big4会計アドバイザリーへの転職は難しいのか?

Big4アドバイザリーへの転職は「狭き門」というイメージを持つ方が多いと思います。
たしかに競争率は高いですが、転職の難易度は戦略次第で下げられます。
① 難易度を左右する3つの要素(ポジション・時期・経歴)
難易度を決める要素は主に
- 「どのポジションに応募するか」
- 「いつ応募するか」
- 「どんな経歴があるか」
の3つです。
(1)ポジション
Big4のアドバイザリーには、
- 会計アドバイザリー(AAS/FAAS)
- ディールアドバイザリー(FAS:財務アドバイザリーサービス)
など複数のラインがあります。
監査経験者にとって最もエントリーしやすいのは会計アドバイザリー(IFRS導入支援・会計基準対応など)の領域です。
一方、FASのM&AアドバイザリーやDDは求めるスキルセットが異なるため、難易度が上がる印象です。
(2)タイミング
Big4は年度末や大型プロジェクト受注後に採用を強化する傾向があります。
求人の動き方に季節性があるため、タイミングを見極めることが重要です(詳しくは後述します)。
(3)経歴
同じ「監査経験あり」でも、
- Big4出身か中小出身か
- 担当していた業種・クライアント規模・業務の幅
によって評価は変わります。
② 中小監査法人出身でもBig4アドバイザリーに転職できるか
結論、転職できます。
ただし「何を経験してきたか」の整理が重要です。
中小監査法人出身の方がBig4アドバイザリーを目指すときによく言われるのが、「ブランドがない」という懸念です。
しかし採用側が見ているのはブランドよりも
- 業務内容
- 担当クライアントの質
- 思考力
のはず。
私自身も、Big4監査法人の会計アドバイザリー部門で仕事をしていた経験上、チームメンバーには中小監査法人やBIG4以外のバックグラウンドを持つ人も一定数いました。
- 「どんな監査をしてきたか」
- 「どんな課題に向き合ってきたか」
が語れれば、出身法人の規模はそこまで大きなハンデにはなりません。
一方で越えるべきハードルも存在します。
Big4内部のプロセスや風土に対する理解が浅いと見られるリスクがあるため、転職前に
- LinkedIn・知り合い経由でのOB訪問
- エージェント経由の情報収集
などででカバーすることが大切です。
③ 事業会社の経理から転職できるか(評価される点と越えるべきハードル)
事業会社出身者が評価される点は、
- 「クライアント目線を持っていること」
- 「実務の即戦力性」
の2点です。
特に経理サポートのPJでは重宝されるはずです。
アドバイザリー業務はクライアント企業の経理・財務部門と密に関わります。
そのため、「事業会社での経理経験」=「相手の立場がわかる」という強みになります。
特に
- IFRS導入対応
- 連結決算
- 開示対応
などの経験がある方は、会計アドバイザリーのプロジェクトと直結しやすいです。
一方でハードルとしては、
「コンサルティングする側のマインド」
かなと思います。
事業会社の経理は「社内の業務を回す」ことが主な役割ですが、アドバイザリーは「クライアントの課題を解決する」ことが仕事です。
この視点の違いを面接でどう語るかが、合否を分けるポイントになるはずです。
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2. Big4アドバイザリーが採用で重視するスキル

会計知識があることは前提として、採用で差がつくのは「スキルの組み合わせ」です。
資格・ソフトスキル・英語力の観点から整理します。
① USCPAとCFAはどちらが有利か?
- 会計アドバイザリー(AAS/FAAS)ならUSCPA
- バリュエーションやFASならCFA
が評価されやすいというのが私の感覚です。
USCPAは会計・監査・財務報告の広範な知識を証明できる資格であり、Big4監査法人や会計アドバイザリー部門での認知度は非常に高いです。
私自身もUSCPAを取得してからキャリアの幅が広がったと感じています。
会計アドバイザリーを目指すなら取得しておいて損はない資格だと思っています。
一方CFAはファイナンス・投資分析・バリュエーションに特化しており、M&AアドバイザリーやPEファンド系の業務では高く評価されます。
「どのポジションを狙うか」によって優先すべき資格が変わるため、まず自分が目指すラインを明確にすることが先決です。
なお、どちらの資格も「あれば有利・なければ不利」ではなく、「あるとキャリアの選択肢が広がる」という位置づけで捉えるのが現実的です。
② 監査経験者が注意したいソフトスキルの違い
監査とアドバイザリーでは求められるコミュニケーションの性質が異なります。
これが意外と見落とされがちなポイントです。
監査は「証拠を収集・検証して意見を形成する」仕事です。
クライアントへの質問も「何が正しいか」を確認するために行います。
一方、アドバイザリーは「クライアントが何を求めているかを理解し、解決策を提示する」仕事です。
同じ「クライアントと話す」でも、スタンスが根本的に違います。
面接でよく聞かれるのが「過去にクライアント/PJの課題をどう解決したか?」という質問です。
監査経験者がここで「指摘事項を伝えた」という回答をしてしまうと、
アドバイザーとしてのマインドがあるのか...?
と見られかねません。
「課題をどう設定し、どんなアプローチで解決に導いたか」という語り方に変換することが重要です。
③ 英語力はどこまで必要か(私の場合:TOEIC835点・海外経験なしで転籍)
英語力の要件はポジションとクライアント層によって大きく変わります。
私の場合、
- TOEIC800点台
- USCPAあり
- 監査経験あり
- 海外経験なし
というステータスで、監査部門から会計アドバイザリー部門に転籍しました。
国内クライアントメインのプロジェクトであれば、日常会話レベルの英語力と読み書きができれば実務上は問題ないと思います。
一方で、
- 外資系クライアント対応
- 英文開示
- IFRS導入
といったプロジェクトが多いチームでは、ビジネス英語での読み書きと基本的な会話力が求められます。
応募先のチームがどんなクライアントを担当しているかを事前にリサーチしておくと、準備の方向性が定まります。
「英語ができないから無理」と諦めるのは早計です。
まずはTOEIC700〜800点台を目標にしつつ、英文会計書類の読み慣れを積むというアプローチで十分戦えると思います。
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3. 書類応募から内定までの選考プロセス

「選考がどう進むかわからない」という不安は、事前に把握しておくだけでかなり消えるはずです。
ここでは各ステップのポイントを解説します。
① 書類選考で落ちる職務経歴書のあるある
書類選考で落ちる最大の原因は「何をやったか」しか書いていないことです。
よくある職務経歴書の書き方は
「〇〇会社で財務諸表監査を担当」
「クライアント数〇社」
という記述です。
これは事実の羅列であって、採用側が知りたい「あなたがどんな貢献ができるか」が伝わりません。
採用側が職務経歴書で確認したいのは主に以下の3点です。
- 担当していた業務の具体性(どんな業種・規模のクライアントか)
- その経験がアドバイザリー業務にどう活きるか
- 数字・成果で語れる実績があるか
たとえば
「売上高500億円規模の製造業クライアントの監査を3年担当し、IFRS移行時の会計論点整理を主導した」
という記述があれば、会計アドバイザリーへの親和性が自然と伝わります。
書類は「読む人=多忙なパートナー・マネージャー」という前提で、パッと見て強みが伝わる構成を意識することが重要です。
② ケース面接はあるのか(Big4アドバイザリーの面接形式)
Big4の会計アドバイザリー(AAS/FAAS)では、MBBのような本格的なケース面接が課されることはほぼありません。
一般的な面接形式は、
過去の経験を問う質問+業務理解・志望動機の確認
です。
特に、
- 「なぜアドバイザリーか」
- 「監査との違いをどう理解しているか」
- 「チームで難しい課題をどう解決したか」
といった質問が中心です。
ただし、FAS(財務アドバイザリーサービス)のM&ADDやバリュエーションポジションでは、簡単な財務数値の読み方や計算問題が出るケースもあると聞いています。
私自身がFASの内部経験者ではないため断言は避けますが、応募ポジションごとに面接形式を事前確認しておくことを強くおすすめします。
③ 最終面接でパートナーが確認していること
最終面接はスキルではなく
- 「一緒に働けるか」
- 「クライアント前に出せるか」
を見られています。
パートナーが最終面接で確認したいのは大きく3点だと考えています。
- クライアントワークへの向き合い方(サービス精神・プロ意識)
- Big4の文化・価値観への適合性
- 長期的なキャリアビジョンの明確さ
特に、
- 「なぜBig4か」
- 「なぜ今のキャリアステップでアドバイザリーか」
という問いには、自分のキャリアストーリーとして一貫した回答を用意しておく必要があります。
その場でうまく話せるかどうかではなく、「この人はしっかり考えてここに来てそうだな」と思わせられるかどうかが大切です。
選考突破のための具体策は以下の記事に書いています。
⑨アドバイザリーの面接で「監査しかしていない」を強みに変える話し方【実体験ベース】
4. 転職の難易度を下げる3つの方法

難易度を下げるには、「準備の質」よりも先に「戦略の設計」が重要です。
以下の3つの方法を実践するだけで、合格の可能性はかなり変わると思います。
① 応募するポジションを絞る
自分の経歴と最も親和性の高いポジションに絞ることが、内定への最短ルートです。
Big4アドバイザリーの主なポジションを簡単に整理すると以下の2点が挙げられます。
- 会計アドバイザリー:IFRS対応・会計基準変更・開示支援など。監査経験者・事業会社経理出身者に親和性が高い
- ディールアドバイザリー(特に財務DD・バリュエーション):M&Aにおける財務調査。財務分析スキルと数値への強さが求められる
監査経験者が最もスムーズに入れるのは会計アドバイザリーです。
私の経験上も、ここが起点になってFASやバリュエーションへ移るキャリアパスを歩む方は多くいます。
最初から全方位に応募するよりも、まず1つのラインで実績を作るという発想の方が現実的です。
② 応募するタイミングを見極める
Big4は「案件受注→人員不足→採用強化」というサイクルで動いています。
一般的に採用が活発になりやすい時期は、
- 3月(決算前)
- 6~7月(新年度スタート後のリソース調整)
- 12月(期中の案件増加後)
の3つの波がある気がします。
ただしこれは年によって変動するため、常にアンテナを張っておくことが大切です。
転職エージェントを活用すると「今どのファームのどの部門が採用を強化しているか?」というリアルタイムの情報を得やすくなります。
求人が出てから動くのではなく、求人が出る前から準備を整えておくことが理想です。
③ 転職エージェントをうまく使う(ハイクラス特化型を選ぶ)
以下の2つの理由から、Big4・コンサル系への転職はハイクラス特化型エージェントとの相性が特にいいです。
1つは求人の質と非公開求人へのアクセス。
Big4の多くのポジションは公開求人よりも非公開で動いており、エージェント経由でないとそもそも情報が届かないケースがあります。
もう1つは業界知識を持つアドバイザーからの面接対策です。
- 「監査とアドバイザリーの違いをどう語るか」
- 「職務経歴書の会計用語の使い方」
など、業界特有の観点からフィードバックをもらえることが大きなメリットです。
私自身も転職活動中にエージェントへの相談を経験しましたが、押し売り的な案内は一切なく、自分のキャリアについて丁寧に向き合ってもらえたと感じています。
まずは相談だけでも、という気持ちで登録してみることをおすすめします。
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まとめ:Big4会計アドバイザリーへの転職は「戦略」が9割

この記事の要点を整理します。
- 転職難易度はポジション・時期・経歴によって大きく変わる。一律に難しいわけではない
- 監査経験者・事業会社経理出身者ともに会計アドバイザリーが最も狙いやすい
- 採用では会計知識だけでなくコンサルティングマインドとソフトスキルが重視される
- 書類選考は「何をやったか」ではなく「どんな貢献ができるか」が伝わる内容に
- 難易度を下げるには応募ポジションの絞り込み・タイミング・エージェント活用の3つが効く
Big4アドバイザリーへの転職は、正直に言えばそこまで「特別な才能が必要な世界」ではないと思っています。
私自身、営業職から会計業界にゼロから飛び込んだ人間です。
大切なのは「自分の経験をアドバイザリーの言葉で語り直せるか」という準備の質だと考えています。
是非、この記事を参考に自分のキャリアストーリーを整理して、一歩踏み出してほしいと思っています!
FAS・アドバイザリー転職の第一歩はこちらから
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