コンサル業界の「アベイラブル(アベ)」とは何かを知りたい
このようなお悩みにお答えします。
Big4監査法人へアシスタントとして転職後、アビタスで勉強しながらUSCPA試験に合格した私が、コンサルの業界用語として頻繁に使われる「アベイラブル」について徹底的に解説してみました。
私の所属するBig4をはじめ、コンサルティング企業ではどこでも使われているので覚えておいて損はないと思います。
コンサル業界の「アベイラブル」の意味は?
早速ですが、アベイラブルとは、コンサルティング会社や監査法人に所属する方がプロジェクトにアサインされていないことを意味します。
つまりヒマな状態です。
英語を直訳すると
"Available"=利用可能
という言葉のとおり、それぞれのプロジェクトやチームのマネージャーからみて「この人はアベイラブル(=戦力として利用可能)な状態」なのかを確認するためにこの言葉が使われている節もあります。
主な使い方
- 今週アベだから超ラクなんだよね
- この人アベみたいだから1週間アサインしようかな
- 今アベならちょっと手伝っていただけますか?
アベイラブルのメリット
アベイラブルのメリットを簡単にご紹介します。
①プロジェクトに追われずにのんびり1日を過ごせる
アベイラブルの最大のメリットが、のんびりできることです。
日頃のプロジェクトのストレスから解放されて、心にゆとりを持って1日を過ごすことができます。
ある意味アサインされる側のスタッフレベルに与えられた特権とも言えるかもしれません。
②人間関係を広げられる
コンサルティング会社の場合は人によってオフシーズンは異なりますが、監査法人の場合は6月からちらほらとアサインが外れる方が出てきて、7〜8月は特に閑散期となりヒマな方を多く見かけるようになります。
こののんびりとした時期にランチ会やちょっとした内輪でのイベントを開くことも多く、人間関係を広げられるチャンスが増えます。
オフィス出社している場合には、お互いに時間にゆとりのある人同士で長めのランチに行ったり、雑談で盛り上がるのもしばしば。
リモートワークの方は...ご想像にお任せします笑
アベイラブルのデメリット
続けてアベイラブルのデメリットです。
①サボりすぎて廃人になるリスクがある
はっきり言って、アベイラブルの状態はコンサルタントや会計士にとっては天国のような一日です。
スタッフレベルのポジションでのみ許された、普通のスタッフからすれば数少ないオアシスと言ってもいいかもしれません。
会社からすれば「プロジェクトの合間に過ぎないから研修を受講してくださいね」という考えがあると思いますがが、必須の研修などがない場合にはかなりゆったりと時間を過ごしている方も見かけます。
ですが時と場合によっては、あまりにも開放的な気分になって廃人と化してしまう方も見かけます。
特にリモートワークが続いている方などであればなおさら、行方不明になる可能性がグンと上がります笑
のんびりするのもいいですが、自分のためにも程々に自己啓発にいそしんだ方がいいのではないかなと思います。
特にコンサルタントであればUSCPAの資格は相性がいいので初めてみるのはありではないでしょうか。
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②アベイラブル=クビと思われるリスクがある
またあまりにもアベイラブルの期間が長いと、アサインする側のマネージャーからすれば「この人は何か問題があって長期間アベなのか?」と疑われる要因にもなります。
実際、あまりにも仕事ができなすぎて誰にもアサインされずに万年アベの方の噂を聞いたことがあります。
ウソか本当かわかりませんが、私が所属するのは監査法人という組織であるだけに、会計士の資格保有者は簡単には解雇しづらい事情があるのかもしれません。
以上から
- 短期間のアベイラブル:特に問題ない
- 長期間のアベイラブル:問題ある可能性
と言った認識でいいかと思います。
一概に アベイラブル=干されている というわけではありません。
③急にアサインが入ると多大なエネルギーを消費する
最近はそもそもアベイラブルそのものが少なくなっている印象を受けますが、急にアサインが入ると多大なエネルギーを消費するデメリットもあると感じます。
せっかくのんびり研修を受講していたのに、上の方から「今手空いてる?」と言ったような相談をされると、ほぼ確実にその時点からアサインされます笑
突然アベイラブルのひとときが終わるリスクも覚悟しなければなりません。
アベイラブルについてのTwitterの声
そんなアベイラブルについてのTwitterの声をまとめてみました。
コンサルあるある。アベりすぎて、忙しいこと自体が羨ましくなるコンサルがいる。#コンサル #コンサルあるある
— 金田一 @こどもリーマン|コンサルブロガー (@motoconsul) March 27, 2023
あるあるの話か、真偽は不明ですがアベイラブルの期間が長すぎると忙しい状態が羨ましくなるのだそうです。
完全にないものねだりですね。
コンサル出身のひとから『あの人アベってる』はdisりだと聞いたことがある。
アベる= Available=すぐ使える状態=アサインなし=仕事できないということらしいんだけど、
コンサルという仕事においてはそうなのかもね…と思いつつ、私は案件→やることない期間ありつつ→案件がいいなーと思うなどした
— kn_t_たかな (@t1k2n3_) March 13, 2023
たしかにアベイラブルという状態に対してネガティブなイメージを持つ方は一定数いるかなと思います。
個人的にはディスりだけでなく「羨ましい」という気持ちも混じっているのではないかなと笑
本国のリセッション懸念のせいかコンサル業界はかなり冷えてるらしく、マッキンゼーでさえアソシエイトがかなりアベってるとか。
転職する業界間違えたかな。
— りさ@元霞が関投資家 (@lisa_publicdog) February 10, 2023
景気の波によっては コンサルティング会社が受注するプロジェクトが減少することで、アベの状態になるコンサルタントが続出するという事態があるのだとか。
忙しくないのは楽ですが、あまり成長できないのと会社側からすれば人件費だけがダダ流しなので採算悪化の不安もありそうです。
まとめ:コンサルのアベイラブル期間は成長のチャンスかも
以上のとおり、コンサル業界のアベイラブルについてご紹介しました。
アベイラブルで自分を見つめ直す時間ができたら、スキルアップを考えてみるのもアリかと思います。
個人的には、当ブログでもご紹介している「USCPA(米国公認会計士)」の資格が、近年人気も知名度も高まっている傾向にあると考えています。
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