SNSなどで「elephant in the room」という言葉を見たことがある方は多いと思います。
初めてこの表現を見た時には、どんな意味かわからないですよね。
当記事を読んでいただければ英語表現「elephant in the room」の意味や使用方法について間違いなく理解を深めることができます。
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「elephant in the room」とはどんな意味?
早速ですが「elephant in the room」は、明らかに大きな問題や話題があるのに、それについて誰も触れようとしない状況を指します。
直訳すると「部屋の中のゾウ」ですが、部屋の中に大きなゾウがいたら誰でも気づくのに、なぜか無視されているという比喩表現になっています。
例えば、家族が集まっていて、全員が親の離婚を知っているのに、誰もその話をしないような状況が「elephant in the room」です。
「elephant in the room」の例文・使い方
それでは「elephant in the room」の具体的な使用例をみていきましょう。
「気まずくてその問題に触れたくない」というシチュエーションであればどこでも使えます笑
1.職場での問題に触れたくないとき
リストラや経営不振など、会社の重要な問題があるのに誰も話題にしないときに使われます。
例:The budget cuts were the elephant in the room during the meeting.
(予算削減は会議中、誰も触れたくない話題だった。)
2.家庭内の問題を避けたいとき
離婚、借金、健康問題など、家族の中で避けられている話題を指すことがあります。
例:Dad’s drinking problem is the elephant in the room at every family gathering.
(お父さんの飲酒問題は、家族が集まるたびに誰も触れない話題だ。)
3.政治や社会問題について話したくないとき
政治的な対立や社会問題について、あえて話題にしないときにも使われます。
例:The election results were the elephant in the room at dinner.
(選挙結果は、夕食中に誰も話したくない話題だった。)
4.人間関係の問題を無視するとき
友達やカップルの間で、大きな問題があるのに誰も言わない場合にも使えます。
例:After their argument, the tension between them became the elephant in the room.
(ケンカの後、二人の間の緊張感が、誰も触れたくない問題になった。)
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「elephant in the room」に似ている英語表現5選
続けて、「elephant in the room」以外の類似の英語表現をいくつか紹介します!
「elephant in the room」と同じように、「誰もが気づいているけれど話したくない問題」を指す表現は他にも色々あります。
1.unspoken truth(アンスポークン・トゥルース)
誰も口にしないけれど、全員が理解している事実を指します。
例:It’s an unspoken truth that nobody likes the new boss.
(みんな新しい上司を嫌ってるけど、それは暗黙の了解だ。)
2.awkward silence(オークワード・サイレンス)
話すべきことがあるのに、気まずい沈黙が続く状況を指します。
例:When she mentioned his ex, there was an awkward silence.
(彼女が元カノの話をしたとき、気まずい沈黙が流れた。)
3.skeleton in the closet(スケルトン・イン・ザ・クローゼット)
過去に隠された秘密や、知られたくない事実を指します。
例:Every family has a skeleton in the closet.
(どの家庭にも、人には言えない秘密がある。)
4.the elephant in the office(エレファント・イン・ジ・オフィス)
「elephant in the room」のオフィスバージョン。
職場で誰も触れたくない話題を指します。
例:The unpaid bonuses were the elephant in the office.
(未払いのボーナスが、オフィスで誰も話したくない問題だった。)
5.tiptoe around(ティップトウ・アラウンド)
問題をあえて避けて、慎重に話すことを指します。
例:Everyone was tiptoeing around the topic of layoffs.
(みんなリストラの話題を避けてた。)
「elephant in the room」と対義的な英語表現5選
最後に、「elephant in the room」と反対の意味を持つ英語表現をご紹介します。
「elephant in the room」の対義語として「あえて話題にする」「問題をはっきりさせる」という意味の表現が挙げられます。
1.call a spade a spade(コール・ア・スペード・ア・スペード)
物事をはっきり言う、遠回しにせず事実を指摘することを指します。
例:Let’s call a spade a spade—this project is failing.
(ハッキリ言おう。このプロジェクトは失敗してる。)
2.address the issue(アドレス・ジ・イシュー)
避けていた問題を正式に議論することを指します。
例:We need to address the issue of low employee morale.
(従業員の士気の低下について話し合わないといけない。)
3.get it out in the open(ゲット・イット・アウト・イン・ジ・オープン)
隠していたことや、避けていた問題を表に出すことを意味します。
例:It’s time to get our concerns out in the open.
(そろそろ私たちの懸念をはっきりさせよう。)
4.bring up the elephant(ブリング・アップ・ジ・エレファント)
誰も話したがらない話題を、あえて持ち出すことを指します。
例:Someone finally brought up the elephant in the room.
(ついに誰かが、誰も触れたくなかった話題を出した。)
5.break the silence(ブレイク・ザ・サイレンス)
気まずい沈黙を破り、問題について話し始めることを指します。
例:She broke the silence and asked about his job loss.
(彼女が沈黙を破って、彼の失業について聞いた。)
まとめ:「elephant in the room」は幅広く使える便利な英語スラング
以上のとおり「elephant in the room」という英語表現についてご紹介しました。
「elephant in the room」は、誰もが気づいているのに、触れたくない重要な問題を指す比喩表現です。
職場、家庭、人間関係など、さまざまなシチュエーションで使われます。
ただし、ビジネスシーンでは少しカジュアルな表現なので、フォーマルな場では「address the issue」などの別の表現を使うとよいでしょう。
ぜひ今回の記事の類似表現や対義表現も活用して、オンライン英会話でさまざまなフレーズを使いこなしてみてはいかがでしょうか?
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