ゆとり世代のあるあるを知りたい
このようなお悩みにお答えすべく、ゆとり世代でもある私が、ゆとり世代のあるあるについて思うところを述べていきます。
今回の記事を読んでいただければ、ゆとり世代の実態や本音だけでなく、異なる世代の人がどのようにゆとり世代と向き合えば良いのかについて理解を深められると思いますので、興味のある方は是非読み進めてみてください!
ゆとり世代はいつからいつまで?
そもそもゆとり世代の時期ですが、
- 1987~2004年に生まれた
- 2002~2011年に義務教育を受けた
といった点に該当する人のことを指します。
ハードな教育を受けたとしても、まったりゆるゆるな教育を受けたとしても、もれなく全員この世代は「ゆとり世代」として定着してしまっています。
そろそろいい年の人も増えてきている気がしますが、ずっと言われ続けるのは悲しいですね(Z世代の方が呼ばれ方としてはかっこいい。どうでもいいけど)。
ゆとり世代と接する時のあるあるエピソード3選
まずは、ゆとり世代以外の方が、ゆとり世代と接するときの「あるある」エピソードをご紹介します。
①時間を守らない、マイペース
時間にルーズな人が多いといったことがゆとり世代へのレッテルとしてあるかもしれません。
ですが、大半は普通にちゃんと守ります。
むしろゆとり世代の私からすれば、そう言われてきたからこそ慎重ですし、時間管理はちゃんとやっています!という気持ちです。
②仕事ができない
できない人はできないですし、ちゃんとやっている人はどんどん仕事の能力・スキルを伸ばしています。
ゆとり世代だと母集団として「仕事ができない」人が多いのではないのか?と思われるかもしれませんが、新人は誰だって最初は何もできません。
むしろ、上の世代には信じられないほど仕事のできないおじさんもたくさんいます(私はそれが嫌すぎたので大手日系企業から転職しました)。
ゆとり世代=仕事ができない、というわけではないのでどうか誤解を解いていただければと思います。
③ストレスに弱い
メンタルが弱いといった話も聞きますが、ゆとり世代であっても周りにはちゃんと目の前の仕事に向き合っている方が多いです。
ストレスを感じて休職したり精神を病んでしまう方というのは、どの世代にも一定数いるはずです。
むしろ今度は「Z世代はストレスに弱い」といったような風潮で、どんどん次の世代に向かって言われている蔑称のような気がしています。
ひとくくりにするのではなく、世代に関係なく目の前の人としっかり向き合うのがめちゃくちゃ大事だと思います。
ゆとり世代側から見たあるあるエピソード6選
それでは、私の実際に言われた体験も含めて、具体的なゆとり世代の「あるある」なエピソードについて振り返っていきます。
①ゆとり教育のせいで大変だったね
ゆとり世代からすれば「なにが?」という気持ちになりますが、ちらほら言われて違和感を感じるセリフ。
「大変」という言葉には
(ちゃんと教育を受けなかったんでしょ)大変だったね
という意味が込められているとすれば誤解です。
ちゃんと勉強している人はたくさんいましたし、私自身も社会人になってUSCPA(米国公認会計士)という資格試験に合格しました。
当然ながら、大学時代には他の難関資格に挑戦し合格する方もたくさんいましたし、勉強する人は自分でキャッチアップしています。
②土曜日は学校がなかった(授業が少なかった)んでしょ?
以前は、大人も子どもも土曜は午前中から活動していましたよね。
いわゆる半ドン(午前中に仕事や授業が終わり午後が休みになること)というやつです。
それが私の場合は、小学校のあるタイミングから土曜日の授業がなくなりました。
具体的には以下の流れで土曜日の授業が変遷しています。
- 1992年〜:徐々に授業時間を減らす取り組みがスタート&毎月第2土曜が休み
- 1995年〜:毎月第4土曜日が休み&(土曜の授業は月2回に減少)
- 2002年〜:すべての小学校で土曜日が休み
- 2003年&2006年:国際的な学力テスト(PISA試験)における日本の順位が低下
- その後:小学校によって土曜授業の実施がまちまちに
特に、2003年や2006年の学力テストの順位が下がったことで「ゆとり教育は失敗だったのか?」といった風潮になり、ゆとり世代へのレッテルが貼られるようになったのです。
土曜日の授業はたしかになくなりましたが、当然のように学習塾に通う子どもは多かったですし、周囲には毎日何かしらの習い事が入っている子も多くいました。
たかだか学力テストだけで決めつけられたのは大変悲しいことです...。
③宿題少なかったんでしょ?
②の土曜日授業の廃止と合わせてよく聞かれるのが、宿題も減ったのでは?という誤解。
宿題は減っていません。
むしろ夏休みの課題などは増えたような印象です。
平常時においても宿題はバンバン出されていましたし(厳しい先生のクラスだけだったかも?)、決して学習量は減っていなかったのです。
唯一救いだったのは、ある時点から総合の授業が導入されたこともあり、ここでは基本的に宿題が出ないのでほんのひとときの安らぎの時間だった記憶があります。
このように課題はむしろ多かったので、授業直後に鬼速で終わらせたり、しっかり計画を立ててから宿題に打ち込んでいました。
もはや立派なトレーニングです。
④円周率は「3.14」じゃなかったんでしょ?
ゆとり世代が言われるエピソード第1位かもしれません。
円周率。
そんなに円周率の話をしたいのか?という気持ちです。
むしろ、「ゆとり世代が教わった円周率って3.14じゃなくて3だったんでしょ?」って言ってくる人に接すると、
会話を広げられない人なんだな...
と思うようになりました。
会話が弾むかどうかの良いフィルタリングになるので、むしろこの質問は「したい人がいたらお好きにどうぞ!」というスタンスです。
⑤夏休みも冬休みも長かったんでしょ?
夏休み・冬休みはそこまで長くなかった印象です。
というか、地域によっては夏の方が長いといったことも今でもあるのではないでしょうか。
記録的な猛暑が続く年などでは、各地域ごとに休みの期間を延長したりもしているようです。北海道とかね。
なので、夏休み・冬休みの長さは必ずしもゆとり世代のみに該当するものではなく、今の時代でも柔軟に対応が求められる事項なのです。
⑥クラブ活動ばっかりやってたんでしょ?
クラブ活動はたしかによくやってしました。
学校主導で行われるクラブ活動が増えた印象です。
ただ、外部でのスポーツ関連のクラブ活動は昔からあったんじゃないかと思います。
ゆとり世代というだけで
クラブ活動ばかり=勉強していない
というイメージに結びついてしまうがために、このような印象を持たれる方が多いのかもしれません。
本当に、色々誤解なんです...。
まとめ:ゆとり世代あるあるは誤解が多い!
以上のとおり「ゆとり世代のあるある」についてご紹介しました。
ゆとり世代の私からすれば、誤解を招いているだけのことが非常に多いです。
世代でまとめるのではなく、目の前の
- 仕事の段取りが悪い人
- コミュニケーションが取りづらい人
の固有の事情があるだけだと思いますので、ぜひゆとり世代にはレッテルを貼らずに接していただけたら嬉しいです。