文系向けの専門性の高い仕事を知りたい
このようなお悩みにお答えします。
事業会社からBig4監査法人へ転職後、働きながら「USCPA(米国公認会計士)」という資格の試験に合格した私が、文系向けの専門性の高い仕事について徹底的に解説してみました。
今回の記事を読めば、どんな仕事が専門性が高く、かつ文系にとってキャリアアップしやすいのか?について理解を深められると思います。
専門性の高い仕事は文系でも見つかる!
最初に結論を言って仕舞えば、専門性の高い仕事は文系でもちゃんとあります。
文系でもできる専門性の高い仕事といえば
- クリエイター
- 営業
- 人事
- 商品開発
- 財務
- 法務
- マーケティング
などなど、いろんな職業・職種があります。
しかし、読者の皆さんが想像するのは「ちゃんと持続的に仕事ができて、高年収を狙える専門性の高い仕事」では無いでしょうか?
私自身も、自分が事業会社からの転職を考えたときに「文系ではあるが専門性の高い仕事に就職したい!」という思いで選考に進みました。
結果的に監査法人に転職し、米国公認会計士という資格を取得したおかげで、専門性の高い仕事に従事しキャリアアップが実現できていると感じています。
当時の私はそこまで長期的に稼げるか?などを深く考えていたわけではなく、たまたま自分にマッチしているのが財務会計の職種だったということもあり、あまり他の専門性の高い仕事で悩まずにキャリアチェンジしました(前職の事業会社ではジョブローテーションもあり、なかなか専門性を磨くことはできなかったです)。
とはいえ、キャリアを考えるのであれば、ちゃんと持続的に稼げるスペシャリストの道を目指した方がいいです。
文系向け!専門性が高い&需要がある&稼げる仕事とは?
では、文系向けの専門性の高い仕事の中でも、需要があり稼げる仕事にはどんなものがあるのでしょうか?
個人的には以下3つがもっとも凡人が活躍するのに向いている仕事だと考えています。
- 法律系
- 広告・マーケティング系
- 財務会計系
詳しく解説します。
①法律系
パッと思いつくのは、企業法務などの法律系の仕事ではないでしょうか。
- 弁護士
- 司法書士
- 行政書士
といった国家資格を保有している方が、より自分の価値を上げられるとは思いますが、全員が目指せるわけでは無いと思います。
一方で、上記の資格がなくとも法務の実務経験を積めば、日本国内に関して言えば食いっぱぐれることはないはず。
具体的な業務としては、以下をこなすことで自分の価値を高められるのではと思います。
- 契約書作成:各部署での取引に関しては、何かしらの「契約書」を作成すると思います。この契約書を作成したり、内容が適切かどうかをチェックする業務などがあります。
- 法律相談:契約書にとどまらず、各部署から取引に関する疑問・問題を抱えたときに相談に乗ることも。例えば、新しいビジネスを始めるときにどんな法律が関わるか、トラブルが発生したときにどう対処するかなどをアドバイスします。
- 紛争の解決:会社が取引先・個人とトラブルになった際に解決するのも企業法務の仕事の範囲になります。訴訟になるようであれば、必要に応じて弁護士に助けを求め、やり取りの調整などを行うことも。
- 法令遵守(コンプライアンス):会社が法律を守っているかどうかをチェックします。特に新しい法律ができたときに、その法律に合わせて会社のルールや手続きを変更したり、社員に法律に関する教育を行ったりします。
このように法務といっても幅広いので、いずれかのスキルを身につけるだけでも社内外問わず活躍できる人材になれる可能性が高いです。
②広告・マーケティング系
広告・マーケティングとは、会社の商品やサービスをたくさんの人に知ってもらい、買ってもらうための活動です。
大まかに分けると以下のような違いがあると思います。
- 広告:商品の魅力をどのように伝えるかを考える
- マーケティング:どんな商品を作ってどのように売るかを考える
もう少し業務の流れについて深掘りします。
- 市場調査:お客様が何を求めているか、どんな商品が人気かを調べます。アンケートを取ったり、データを分析する
- 商品企画:市場調査の結果をもとに、新しい商品やサービスを企画する
- 広告キャンペーンの企画:テレビCM、インターネット広告、雑誌広告など、どの媒体を使うかを決め、広告の内容を考える
- SNSマーケティング:FacebookやInstagram、TwitterなどのSNSを使って、投稿内容を考えながら商品やサービスを宣伝する
- ブランド戦略:会社や商品のイメージを作り上げ、消費者にそのイメージを持ってもらうための戦略を練る
- イベント企画:展示会や新商品発表会など、お客様に直接商品を体験してもらえるような商品のプロモーションイベントを企画する
- 効果測定と分析:広告やマーケティングの効果を測定し、どれだけ商品が売れたか、どれだけの人が広告を見たかを分析する
特にマーケティング1つとっても、SNSが複数種類ある以上、それぞれのSNSごとなどで幅広いニーズがあります。
- 失敗しても次のアクションを考えられるか?(PDCAサイクルを回せるか)
- 自分が好きなSNSは何か?
- どんな商品だったら魅力を伝えられそうか?
といった基準で広告・マーケティング系の仕事を検討してみるのもアリではないかと思います。
③財務会計系
財務会計とは、会社のお金の流れを管理し、正しく記録して、会社の経営状態を明らかにする仕事です。
会社がどれだけお金を稼いでいるか、どれだけ使っているかをきちんと把握し、経営者や投資家、税務署などに報告します。
まさに私がBig4監査法人で行なっている仕事も、
- 経理の支援
- 新しい会計基準の導入時のリスクアドバイス
- 監査業務
といった内容です。
そのほかにも、企業に勤める財務部・経理部の方であれば以下のような業務内容が考えれられます。
- 帳簿の記録:会社のすべてのお金の動きを記録します。
- 財務諸表の作成:決算期には、会社の経営状態を示す「財務諸表」を作成する(財務諸表には、損益計算書(P/L)、貸借対照表(B/S)、キャッシュフロー計算書(C/F)などがあります)
- 予算管理:会社の年間予算を作成し、実際の支出や収入と比較して分析する
- 税務申告:会社が税金を正しく納めるために、必要な書類を作成し、税務署に提出する
- 資金調達:会社が必要な資金を調達するための計画を立てる
- 監査対応:外部の監査人が会社の財務状況をチェックする際に、必要な資料を提供し、質問に答える。(必要であれば帳簿を修正する)
財務会計に関しても、実務経験をこなすほどスキルアップにつながりますし、他の会社に転職したとしても同様のスキルを持って活躍できる仕事といえます。
④極めればどんな道もプロになれる
とはいえ、上記の3つに限らず、
- 人事
- 営業
など、他の職種でもしっかり自分だけの稼げる力を身につければ、プロフェッショナルとして活躍できる選択肢は広がると思います。
何事も、仕事にしっかり向き合って時間をかけることで、その道のプロにはなれるわけです。
ただ、ゼロの状態からスタートするのであれば、上記で列挙した3つが文系の勝ちパターンでは無いかと考えています。
文系におすすめ!専門性の高い仕事はUSCPAを選ぶべき理由
上記で紹介した中でも、特に財務会計系の領域でキャリアを積むのがおすすめです。
個人的には英語と会計に抵抗のない方であれば、私が実際に勉強して取得したUSCPA(米国公認会計士)にチャレンジしてみる価値はめちゃくちゃあります!
むしろチャレンジしない方がもったいないかもしれません。
USCPAにちょっとでも興味のある方は、もう少しだけお付き合いください。
①一生どこでも生きていけるから(結局会計と英語が最強)
USCPA(米国公認会計士)は、文字通りアメリカの公認会計士資格ですが、アメリカにとどまらずグローバルに活躍できる会計士という証明でもあります。
会計のプロフェッショナルであり、英語のスキルの証明にもなる資格なのです。
日本の公認会計士とは異なり、USCPAを保有していることでオーストラリアやカナダなど他の国の会計士資格も取得しやすく、働くことのできる国の選択肢が広がります(国によってはビザ発給の緩和要件になったり)。
USCPAを取得することで実現できる他の国の会計士資格については、以下の記事でも解説しています。
-
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日本の国家資格を保有しているだけでは、このような状況にはならないと思います。
それに、会計はビジネスの根幹をなすものであり、どの企業でも必要とされるスキルです。
仮に身一つで海外に乗り出さずとも、日本の大手グローバル企業に転職する機会があれば、USCPAの肩書きを持って海外赴任・海外駐在も叶えられる可能性が高まるはず。
めちゃくちゃ良くないですか?USCPA。
②USCPAの就職先はスキルを重視するから年齢に関係なく活躍できる可能性が高い
さらなるメリットとしては、USCPA資格を持つことで、年齢に関係なくスキルが評価される環境で働くことができる点があります。
多くの日本企業は年功序列で、まだまだ新卒からその企業に在籍している社員(プロパー)が昇進しやすい傾向にあると思います。
一方で、USCPAを取得することで目指せる組織は
- 監査法人
- コンサルティング会社
- 外資系企業
などがありますが、実際に監査法人で働いてみて思うのは、これらのタイプの企業は年齢よりもこれまでの実務経験の方が評価される傾向にあると思います。
監査法人は大学時代に日本の会計士試験に合格して入所する方が多いですが、USCPAに関しては基本的に中途採用が大半。
加えて、経理などの実務経験があった方が監査部門や会計アドバイザリー部門で活躍できるのもあり、30代での採用も一定数います(監査部門に至っては、40代の方の採用もあるようです)。
さらに、外資系企業に関して言えば、年齢は気にされず基本的に「何ができるのか?」を重視されるので、経理経験&USCPAがあればアカウンティングのポジションに転職するのも可能ですし、規模の小さな外資系企業であれば年収も上がるだけでなくラクな仕事が実現できるパターンもあります(これは知人の例であり、万人がそうとは限りませんが...)。
なので、USCPAを保有していれば、年齢はそこまで気にせずに、経理・財務・税務・監査・コンサルなど親和性の高い実務経験を持って転職できる選択肢は多いです。
③実はコスパが抜群だから(大企業勤務もフリーランスもOK)
ここまで言ってなんですが、USCPA試験費用って100万円くらいはかかる試験です(しかも試験費用は値上げ傾向です)。
ですが、長期的に見れば、そんな初期コストをもかき消すくらいのリターンがある、非常にコスパの良い資格だと感じています。
名だたる大手日系企業をはじめ、外資系企業やコンサルティング会社からの求人が頻繁にくるようになったので、キャリアパスが広がったと実感しています。
さらに、フリーランスとして働くこともできます。
代表的なので言えば、監査業務経験を生かした監査バイトなど。
結論:USCPAに合格すれば15~20年間は週1勤務でも生きていける。
Big4監査法人で3~4年監査やって30歳前後でインチャージ経験あり&英語が使えるUSCPAなら、45歳くらいまで監査バイトでまったり生きていけそう。…
— USCPA職人 (@uscpa_shokunin) July 21, 2024
あるいは、財務コンサルティングなどの経験を積めば、監査をやらずともフリーランスとして業務委託も可能です(実際、経理システム周りでフリーランスとして継続的に仕事を受注されているUSCPAの方がいます)。
やり方によってはワークライフバランスも自分でコントロールできるので、「働き方の幅」という観点から見ても、USCPAはコストパフォーマンスが非常に高いと言えます。
まとめ:これからは文系でもますます専門性が求められる!
以上のとおり、文系向けの専門性の高い仕事&特にオススメの資格「USCPA」についてご紹介しました。
個人的な話になりますが、私のUSCPAという資格試験の合格は、自分の人生にとって非常にいい影響があっただけでなく、これからも永続的に自分の将来の選択肢を広げられるようになったと感じます。
上記でご紹介したとおり、取得メリットはかなり多いです。
- 自分に自信がついた
- 周りからの評価も変わった
- 監査法人でも重要な仕事を任されるようになった
- 食いっぱぐれない・不況に強い
- キャリアアップで年収を高めていける
- ワークライフバランスも考えながら仕事を続けていける
USCPAは受験費用も高いのでコスパが悪いと思われる方もいますが、合格さえすれば食いっぱぐれることのない超優良資格だと思います。
ぜひ今回の記事が、文系の専門性の高い仕事について知りたい方のお役に立てば嬉しいです。