仕事中、ずっとしゃべっている人に、どう対応すればいいのかわからない
このようなお悩みにお答えします。
事業会社・Big4監査法人で働いた経験のある私が、仕事中喋りっぱなしの人への対処法について徹底的に解説してみました。
この記事を読めばおしゃべりな人との接し方や自分のメンタルの保ち方について理解を深めることができます。
仕事中ずっと話す人の心理とは?
職場でずっと話している人がいますが、なぜそんなに話すのでしょうか?
心理を理解するところから始めてみます。
①ただ社交性が高いだけ
その人は単に社交的で、人とコミュニケーションを取るのが好きなのかもしれません。
実際、人と話すことでエネルギーを得て、仕事のモチベーションを高める人も一定数います。
ただし喋りすぎてうるさいと、社交的で感じの良い方でもちょっと不快だなとはなりますよね...。
②仕事中のストレスや不安を共有したい
仕事のストレスや個人的な問題に対処する方法として、話すことで不安を和らげようとする人もいます。
常に何かしら不安を抱えているがために、他の人と会話して騒いでしまう...という方も一定数いるのは仕方ないと思います。
③承認欲求が強い
あるいは承認欲求が強く、自分の話を聞いてもらいたいという願望が強い傾向にある人も。
例えば、自分の成果や経験をアピールすることで、自己の価値を確認しようとする行動が目立ちます。
人間誰しも話を聞いてもらいたいものですが、仕事中のおしゃべりに転嫁されると真剣に仕事中の方にとってはストレスですよね。
私も前職の時におしゃべりな方がいたのですが、業務中はずっと「本当に話しかけるなよ?」という謎の緊張でメンタルが削がれたことがありました。
また、話題の中心にいることで、自分がグループにとって重要な存在であると感じることができるのかもしれません...。
仕事中のおしゃべりに対する効果的な注意の仕方
仕事中のおしゃべりは、時にはチームの生産性に影響を及ぼすことがあります。
しかし、注意の仕方によっては、逆効果になることも。
ここでは、おしゃべりが多い人への効果的な注意の仕方を深掘りしてみます。
① まずはどんな内容を話しているのかを聞いてみる
職場である以上、いきなり「うるさい」というのは流石に気が引ける...という方も多いと思うので、まずは相手の方がどんな話をしているのかを聞いてみるところからがスタートかと思います。
もし仕事に関連する話をしているのであれば少し様子を見てみてもいいですが、もし業務に全く関係のない話をしているのであれば次のアクションに移ります。
直接的な注意よりも、その人の良い行動を認めた上で、おしゃべりが作業に及ぼす影響を優しく指摘する方法が効果的です。
例えば、「あなたの意見はチームにとって大切だけど、集中して作業したい時間帯には静かにしてもらえると助かる」といった具体的なフィードバックが良いでしょう。
② 強制的に会話を遮断して仕事を依頼する
具体的なアクションとしてはまず、相手の会話をとりあえず遮断してみる方法があります。
イメージとしては相手に「おしゃべり以外のアクション」を促すような感じで。
私はよく以下のような戦法を使っていました。
- 上司の場合:仕事のチェックを依頼する
- 同僚の場合:質問する
- 部下の場合:簡単な仕事を依頼する
しゃべっていた人はムッとするかもしれませんが、それでリアクションを見てみるのもいいと思います。
③ 「XXの部署の人がうるさいって言ってたみたいよ」と言ってもらう
あるいは喋り終わったあたりで、その人の味方をするように
「XXの部署から、なんかうるさいって言われたみたいだよ...」
という話をそれとなく伝える方法もあるかと思います。
これはたとえ事実でなくともやむを得ません。
が、「誰がそんなことを言っているのか?」まで特定しない範囲でやんわり伝えるのがポイントかと。
あくまで相手を責めていないというスタンスで話しつつ、相手のおしゃべりを改善させる方法として考えてみるのはありかと思います。
④ 上司や同僚からも言ってもらう
上司や同僚から伝えてもらうことも、おしゃべりな行動を改善するためのカギとなります。
おしゃべりな人と仲のいい人がいたら、その人から言ってくれればいいのですがそう簡単な話でもないんですけどね...。
注意する際は、非難するのではなく、その人の行動がチームに与える影響を具体的に伝えることが大切です。
⑤ 注意するのは逆効果かも
相手にうるさいことをそれとなく伝えるにあたって絶対に避けるべきなのは、その人を公の場で恥をかかせたり、一方的な非難をしたりすることです。
これは、その人の防衛本能を刺激し、さらに反発を招く原因になります。
最後の手段として、あなたが直接相手を注意するとしても、プライバシーを尊重し二人きりの場で行うことが望ましいです。
おしゃべりを減らすための職場環境の整備
職場でのおしゃべりはコミュニケーションを活発にする一方で、作業効率を下げる原因にもなり得ます。
そこで、おしゃべりを減らし、集中できる環境を整えるための方法を探ってみましょう。
① 「しゃべってもいい雰囲気」を変えるには?
「しゃべってもいい雰囲気」を変えるためには、まずオフィスの物理的な環境を見直すことが有効です。
例えば、
- オープンスペースの代わりに個室やブースを設ける
- 静かに作業するための「サイレントエリア」を作る
- 強制的におしゃべりな人同士を離れさせる
などの工夫が考えられます。
また、リラックスできる休憩スペースを設けることで、話したい人が自然とそちらに移動するように促すことも一つの手です。
② 仕事の振り方で変わる話す時間
仕事の振り方を工夫することで、自然とおしゃべりの時間を減らすことができます。
例えば、タスクを明確にし、短期間で集中して作業をする時間を設定することで、話す時間が自然と限られます。
また、チームメンバーにはその時間内での成果を共有することで、話す内容も仕事に関連したものに限定されるようになります。
③ 職場のルール作りとその徹底
職場でのルール作りは、おしゃべりを減らすためには欠かせません。
例えば、会議中や特定の時間帯は「Noトーキングタイム」と定めるなど、ルールを設けることが大切です。
ルールを守る文化を作るためには、全員が納得できる理由を説明し、ルールの背景を共有することが重要です。
また、ルールが守られたときは、その効果をチームで評価するようにすれば「おしゃべりをしすぎないようにしよう」といったモチベーションにつながると思います。
まとめ|職場のおしゃべり問題を解決する実践策
職場での過度なおしゃべりは、作業効率を下げるだけでなく、チームワークにも悪影響を及ぼすことがあります。
この記事では、個人への適切なフィードバックの提供、チームでの「集中タイム」の設定、会社文化の改善による社内コミュニケーションの質の向上など、具体的な対処法を紹介しました。
ご紹介した方法の中でできそうなことがあれば、ぜひ試してみてくださいね!