監査法人での働き方に疑問を感じていませんか?
私自身、USCPAとしてBig4監査法人で監査業務に取り組んだ経緯があります。
その中で実際に働いてみて感じた「監査法人の退職」について掘り下げていきます!
BIg4監査法人と中小監査法人では色々と異なる部分があるかと思いますが、今回の記事では特に「Big4監査法人の実際のところは?」といったところに焦点を当てていきます。
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Big4監査法人を辞めたいと退職者が続出する主な理由
Big4監査法人を辞めたいと感じる退職者は続出しているのか?ですが、結論から言えばおおむね本当という印象です。
退職者が継続的に存在する背景には、いくつかの主な理由があります。
以下に、その詳細を述べていきます。
① 激務・残業が多い
3社転職エージェントに話聞いたのでまとめ
・監査法人未経験でもBig4以外はそこまで年齢シビアじゃない
・逆にBig4はアドバイザリー部門でも未経験採用は37歳ぐらいまで、監査部門は20代が中心。
・Big4は超絶残業が多く、ホワイトJTCから転職だと体力的にキツイかも。でもキャリアは広がる#USCPA— 人の倍やって半人前@USCPA完走 (@mihaeru77299292) December 21, 2023
監査法人を辞める人が多いのは「激務だから」というのももちろんあるけど、「有資格者なので辞めたとしても次の仕事がある」という理由で転職のハードルが下がっているというのもごもっともだと思う。そしてその選択肢の多さの為に頑張るまである。🤔
— A.shindo 女性公認会計士 (@a_shindo0530) November 13, 2023
監査法人の業務は、特定の期間に集中する傾向があります。
例えば私の場合、スタッフの状況で1・2・4・5月で月あたり80時間以上の残業をしていました。
一介のスタッフでこのような残業時間なので、上の職階の方はさらに忙しいです。
このような状況が続くと、体調を崩すリスクも高まります...。
監査法人の残業時間については、以下の記事で詳しく解説しています。
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こちらも!!監査法人での残業時間は?Big4在籍者が解説!
「監査法人でのキャリア、本当に大変なの?」そんな疑問を持つあなたへ。 監査法人での残業時間が気になる方が多いかと思いますが、実際のところはどうなのでしょうか? この記事では、Big4監査法人での経験の ...
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② 職階が上がるにつれてワークライフバランスが取りづらい
就活生はみんなIPOIPOばっかり言うのに入ったら誰も言わないって揶揄されるけど、監査法人側もみんな「風通しがいい」「人がいい」「WLBが取れる」って判を押したように言っといていざ入ったらそうでもないじゃん
— じゅんし (@junshi_networth) August 21, 2023
監査法人はWLBとかアピールするリクルート辞めろ。実態は残業多いんだから。
— やるしかない。 (@ADl3c) January 29, 2023
スタッフのうちはまだマシですが、職階がシニア→マネージャーと上がるにつれて、ワークライフバランスが保ちづらいのが現状です。
チームによっては繁忙期以外にも対応に追われ、「この人いつ休んでるの?」という方もちらほらいます。
このため、家族との時間を優先したい方や趣味を楽しむ時間が欲しい方であれば、退職を考える方が多いのも納得です。
③ ルーティーンが辛い人には辛い
会計士志願2倍でも監査法人離れ:日本経済新聞 https://t.co/vxfDoKN5A2
公認会計士試験は難関の資格試験であるにもかかわらず、
会計監査の実務は長時間の単純作業である。
監査法人は、公認会計士の持てる能力を生かせるように
アドバイザリー業務に力を入れるようになった。— 新神戸中小企業診断士事務所 (@ELECTONE_HOUSE) September 20, 2023
監査の業務の中は慣れてくると単純作業とも思える業務が一定数発生します。
これが人によって好き嫌いが分かれるポイントかなと思います。
特に若手であれば分析や単純作業にとどまらず、
- チェックリストに従っているか?の確認
- 議事録の作成
- 定期的なミーティング
- 各種資料のドラフト
など、「これって監査なの?」という業務も色々とこなすことがあります。
上の職階になれば会社と直接やりとりする機会が増えますが、下積みのうちやインチャージを任されているタイミングではなかなかやりがいを感じられない方も一定数います。
監査業務で学べることも多く、いいメンバーで構成されたチームなどであれば「楽しい!」と感じることもありますが、やはりルーティーンワークはそこそこストレスになります。
④ 人間関係のストレス
監査法人、最近はパワハラは許されないという風潮を強く感じていて
「仕事を舐めているのか!」と激昂するシニアスタッフも、監査六法を投げつけることで有名なマネージャーも、「こんなこともできないなら君が会計士である意味はない」と激詰めするシニアマネージャーも……
みんな消えたよ……— 会計士A/IFRS会計士 (@junkaiina) September 11, 2023
監査法人は、チームでの業務が中心となるので、人によっては人間関係のストレスがあるかもしれません。
とはいえ、私が実際にBig4監査法人で働いていて感じるのは、そこまで激詰めする上の方はほとんどいないという点。
それよりも、作業が終わらないことやリモートワークでのコミュニケーション不足といった他の要因の方が辛いこともあります。
監査法人は基本的に良い人が多いので、人間関係についてはむしろ希薄になりがちなのを積極的に構築していく姿勢が大事かなと思います。
監査法人を退職した後のキャリアパス
それでは、いざ監査法人を退職するとなった場合のキャリアパスについて見ていきます。
①日系事業会社の経理財務・経営企画・内部監査
率直な感想として、パートナーを諦めた場合の転職候補先の年収が結構低いんだなあと。監査法人勤務会計士がJTC経理部の部下なし管理職に30代後半で転職するのと同じくらいか? https://t.co/Tv4xVEDW8W
— morningstar (@morningstar0212) May 6, 2023
監査法人出身者は、日系事業会社において経理財務、経営企画、内部監査などの分野で活躍できるかなと思います。
ただし、ワークライフバランスを改善したいというだけの目的で日系企業に転職するのは得策ではないです。
経理職にすぐに慣れるわけでもなく、周囲の転職した方に聞いてみると「年収が下がったのがしんどい...」といった話もちらほら聞きます。
もし日系企業(JTC)を選ぶのであれば、少なくとも現状の年収は維持orアップする見込みのある大手企業や成長業界を軸に選ぶのが戦略としてありかなと思います。
②外資系企業の経理財務・経営企画・内部監査
自分の場合、ほぼほぼ未経験で外資系の経理に転職できました。が、未経験が故に初めの1年は意味不明過ぎて泣きました😂
Big 4監査法人も良いですが、外資系事業会社の経理も選択肢に入るかと😃
— あらまー (@canchuhai99) December 16, 2023
外資系企業では、国際的な視点と高い専門性が求められます。
監査法人でIFRS導入企業や外資系企業の監査・会計アドバイザリーに従事した経験のある方は、外資系企業への転職は比較的ハードルが下がるかなと思います。
「下剋上」とまでは言えないが、大幅なキャリアアップを実現できた転職事例
・専門商社⇒5大商社
・楽天法人営業⇒外資IT
・監査法人⇒外資金融経理
・自動車メーカー⇒5大商社
・ベンチャーIT⇒大手金融DX
・総合コンサル⇒戦略コンサル
・金融リテール⇒外資アセマネカギは、英語、営業、専門性…
— 鷹津 (@hedgefund30m) December 26, 2023
さらに上記のように、外資系金融の経理であればホワイト&高収入なので、金融機関の監査経験などがある方は狙ってみるのもアリではないかと思います。
外資系企業への転職であれば、外資・海外の求人に強いJACリクルートメントのキャリアコンサルタントに相談してみるのがおすすめです。
JACリクルートメント:外資企業への転職や海外勤務・海外駐在を実現したい方向け
③会計アドバイザリー・コンサル
会計アドバイザリーやコンサルティング業界は、監査法人で監査経験を積んだ方にとってはかなり有望な進路の1つかなと思います。
私自身はUSCPAとして監査だけでなく会計アドバイザリーの経験がありますが、自分の業務の幅が広がり、次の転職先を探す上でもアピールできるポイントが増えたと感じています。
以下の通り、USCPAホルダーであれば会計アドバイザリーの方がむしろハードルが低いといった話もありますが、私もこれはかなり信憑性が高い話だと考えています。
新卒USCPAとして就活をしましたが感じたことは、USCPAは会計アドバイザリー職だと非常に有利ですが、監査職はなかなか難しいということです。
そもそも監査職は既卒USCPAしか取っていない法人が圧倒的に多い + 新卒から狙うためには会計以外で圧倒的な英語力や飛び抜けた能力がないと難しい。
— おでんくんのUSCPA勉強アカウント (@TYUSCPA11) October 23, 2023
さらに法人によっては、「監査部門よりも会計アドバイザリーを中心とする非監査部門の方がホワイトな働き方になった」という方もいるので、慎重に判断されるのがおすすめです。
Big4監査法人の非監査(会計アドバイザリー)部門をはじめ、コンサルティング業界への転職を希望する方は、コンサル転職志望者のサポートが充実しているアクシスコンサルティングがおすすめです。
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非監査部門については以下の記事でも詳しく書いています。
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こちらも!!Big4監査法人のコンサル部隊!「非監査部門」を徹底解説!
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④FAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)
FASは、M&Aや企業再編、財務デューデリジェンスなど、財務に関わる幅広いサービスを提供する仕事です。
監査法人よりさらにタフな環境でハードワークが求められますが、同じ職階でも給与水準は一段階上がり、かなりの高収入を目指せる業界と言えます。
それだけにグループ会社内での異動や転職いずれにせよ、ファイナンスに関する知識をしっかり吸収した上で臨まなければ落ちる話もあります。
実際、私の周りのBig4監査法人に勤務している方でも落ちたという方がいたので、それなりの準備は必要です。
Big4 FASの年収については以下の記事でも解説しています。
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こちらも!!USCPAのBig4 FASでの年収をご紹介!
USCPA(米国公認会計士)のBig4FAS(ファイナンシャルアドバイザリー)での年収を知りたい このようなお悩みにお答えすべく、現在Big4監査法人に勤務している私が、USCPAがBig4FASに転 ...
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⑤中小監査法人
2023年振り返り
・中小監査法人に転職
→監査が好きになる
・修了考査受験
・借金完済
・久々に彼女が出来た全般的に良い感じ。
修了考査受かってたら100点かな。2024年は英語と筋トレ頑張ろう。
— はやし@2023年修了考査 (@hayashi_kaikei) December 29, 2023
Big4監査法人から中小監査法人に転職する方も一定数いる印象です。
ただし、JCPAであれば問題ないですがUSCPAホルダーの場合はインチャージ経験が必要など一定のハードルを設けている中小監査法人もある点に注意が必要です。
また、中小監査法人は規模がまちまちなので、中には海外案件がほとんどないといった法人も存在するので、「自分が監査でどんな経験を得たいのか?」をしっかり考えた上で転職先を決めるのが大切だと思います。
まとめ|監査法人でのキャリアを見直すタイミングかもしれません
監査法人での働き方やキャリアに疑問を感じる方は少なくありません。
特に監査法人の退職について気にされる方も多いと思いますが、私自身、Big4監査法人で働いている身としては転職を前提で働いている方もちらほら見かけます。
なので、あまり監査法人から退職すること自体をあまりネガティブに考える必要はないかなと思います。
ご自身の「監査法人勤務後」の行きたいキャリアが見えてきたら、以下のアクシスコンサルティングのキャリアアドバイザーへ相談するのがおすすめです。
私自身も登録して相談したのですが、押し売りもなく真剣に私のキャリアプランを考えていただけたのでかなり信頼できるエージェントだと感じました。
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