Big4コンサルとアクセンチュアの就職・転職で悩んでいるが、これらの違いを知りたい
このようなお悩みにお答えします。
Big4監査法人へアシスタントとして転職後、アビタスで勉強しながらUSCPA試験に合格した私が、Big4コンサルとアクセンチュアの違いを6選にまとめた上で徹底的に解説してみました。
今回の記事を読めば、Big4やアクセンチュアを取り巻くコンサル業界の最新動向だけでなく、各社の難易度・年収・残業時間といった違いについて理解を深められると思います。
ちなみに、BIg4の序列・違いといったそれぞれの特徴については以下の別記事で解説しています。
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Big4&アクセンチュア志望者向け!おすすめ転職キャリアコンサルタント
アクシスコンサルティング:Big4・アクセンチュアといったコンサルへの5,000人以上の転職をサポート。77%が非公開求人&特別案件なので20~30代で年収1,000万円以上の大幅アップも。
Big4コンサル(デロイト・PwC・KPMG・EY)&アクセンチュアとは?
まずは、Big4コンサルとは以下4社を示します。(Big4は監査法人・FASなどグループ会社が多いので違いに注意してください)
- デロイトトーマツコンサルティング
- PwCコンサルティング
- KPMGコンサルティング
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング
近年、これらのBig4に加えて猛烈な勢いで業績を伸ばしているのがアクセンチュアです。
Big4&アクセンチュアの最新動向4選
各コンサルの違いの前に、まずはBig4コンサル&アクセンチュアを取り巻くコンサル業界の最新動向を4つに絞って簡単に解説します。
①コンサル市場は伸びている
まずは業界地図を見てみます。
以下の図表は週刊東洋経済からの抜粋です。
週刊東洋経済(2022年11月5日号)より
図表のとおり、コンサル業界は日本の中でも数少ない成長分野となっており、特にITコンサルの領域は、
- DX(デジタルトランスフォーメーション)
- Web3.0
- NFT
- メタバース
といった新しい概念が次から次へと生まれ、需要が非常に高まっている状況です。
なので、Big4もアクセンチュアも積極的に採用を拡大している状況です。
②コンサル業界内の垣根が低くなってきた
今のコンサル業界の最も大きな特徴は
- 会計Big4
- 戦略コンサル
- 総合コンサル
といった以前まで主戦場が分かれていた各分野のライバルたちが入り交じり、デジタル領域のマーケット拡大のため、互いにしのぎを削っている点です。
コンサル内でこれまでは「戦略系」「IT」「財務会計」「人事」と言った区分がされていたのが、世界情勢が目まぐるしく変化していく中で一つの課題を解決すればいいということはなくなり、「総合力のあるコンサル」が求められるようになってきています。
③アクセンチュアが猛烈な勢いで伸びている
アクセンチュアは現在、総合コンサルとして猛烈な勢いで売上を伸ばしています。
先ほどの図表や以下ダイヤモンドオンラインの特集のとおり、昨今のコンサルティング業界は特にIT・デジタル領域での仕事の受注が活発化しています。
ここ数年は特にアクセンチュアがIT領域のコンサルで強みを生かしており、マッキンゼー・BCGといった外資系戦略コンサルの領域をも飲み込むような形で勢力を拡大しています。
④Big4は監査法人でもコンサル売上を拡大中
さらに、Big4はこれまでの総合コンサルティング領域での強みをさらに伸ばすため、Big4コンサルだけでなくBig4監査法人においても会計アドバイザリーコンサルティング(非監査証明業務)の売上を積極的に伸ばしている状況です。
実はこの状況は、コンサル業界へ新卒就職・中途採用を考えている方にとって追い風と言える状況です。
なぜならこれまでコンサルといえば
コンサルをやりたいからBig4コンサルじゃないとダメだ!
といった状況だったのが、
自分は財務・会計コンサルにも抵抗はないからBig4監査法人のアドバイザリーやFASも狙ってみようかな
といった他の選択肢も検討できるようになったからです。
一概にコンサルと言っても、自分のどんな強みを活かしたいかを軸に考えてやりたいことができそうなコンサル会社を選ぶのもありだと思います。
特にBig4の監査法人・コンサル・FASの最新の求人動向を知りたい方は、以下のアクシスコンサルティングへ相談してみるのがおすすめです。
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Big4&アクセンチュアの違い6選
続けてBig4とアクセンチュアの違いについて、Twitterの声をもとに見ていきます。
①売上:アクセンチュアがBig4を大きく上回っている
まずは売上について。
BIG4の売上(監査含む)と比較してみたらアクセンチュアの凄まじさがよく分かったヨ…
▹デロイト(2021年5月期)
2,739億
▹EY(2022年6月期)
1,736億円
▹PwC(2022年6月期)
2,279億円
▹KPMG(2021年6月期)
1,659億円
▹accenture(2022年8月期)
5,553億円 https://t.co/5OzIO6pJz2 pic.twitter.com/ZpsBuzDjA1— 最強のコンサルになるカバ🦛 (@strong_kaba) January 24, 2023
売上という観点でみると、なんとアクセンチュアはBig4の売上の2倍以上となっており、いかにアクセンチュアが今勢いに乗っているのかがわかります。
②コンサルの質:アクセンチュアの質低下が懸念材料
続けて、コンサルティングサービスの質についての意見。
会社全体としては伸びそうだけど、社員一人一人の質はbig4程高くなさそうなんですよね。(big4もここ3,4年はピンキリみたいですが、なんだかんだデロイト・PwC辺りはまあまあ優秀な人は多い印象です。)
いわば、人材の質を物量でカバーする人海戦術的経営ですね。— 仮面 (@dust_KOKK) January 26, 2023
売上が異常なほどに伸びているだけに、アクセンチュアの「コンサルティングサービスの質」について疑問を投げかける方の意見もありました。
実際に口コミサイトで調べたところでは、コンサル未経験の方がアクセンチュアへ大量に入ってきたために、経験者や上の方が教えるのでかなり時間を割かれていると言った状況もあるようでした。
なので、これからアクセンチュアを目指される方は配属先によっては、
- 他のチームメンバーが教えてくれるので手一杯
- 教育に時間を割いた結果プロジェクト全体が回らず残業時間が増える
などのリスクがBig4よりも増える可能性があると考えてもいいかもしれません。(とはいえ後述の通り、残業時間についてはアクセンチュアが少なめです)
③入社難易度:アクセンチュアがBig4よりハードル低めの可能性あり
次に就職の難易度についての意見です。
採用人数はbig4の方が少ないし、レベルも高い(これは肌感)から前者の方が難易度は高いと思う!チュアはめっちゃ採用してるからね〜
— み@24卒 (@owy3y) January 26, 2023
アクセンチュアは急拡大中である以上、人材を大量に採用しているのもうなずけます。
早慶以上出身の20代ならbig4/チュア以上のファームだけ受けても7割はどっかオファー出るって知り合いの転職エージェントが言ってたけどこれは違和感無いな。#コンサル #転職
— 外資戦コンのFrog🗽 (@Frog_consulting) January 17, 2023
ある程度の学歴であれば、内定を取りやすいといった意見もあります。
ただ、個人的にはUSCPAなどの資格やSIerとしての実務経験を積んだ上でBig4・アクセンチュアに中途採用で転職した方がハードルは低いと思うので、
- 第一志望ではないが勉強を両立させやすそうな会社
- 第一志望ではないがIT・財務会計に関する実務経験をしっかり積めそうな会社
などにさっさと入社してしまうのもありだと思います。(USCPAの勉強のロードマップについても別記事で書いています)
④コンサル内容:Big4の特徴はバラバラ
続いて、ITコンサルに興味のある方向けのツイートです。
【就活】オススメITコンサル企業3選
① DTC
採用数180名、平均年収1100万円、日系企業の色が強い② PwC
採用数150名、平均年収980万円、日本最大級経営コンサルティングファーム③ KPMGコンサルティング
採用数60名、平均年収898万円、プロジェクト型コンサルが特徴— いんきゃ先輩@IT就活 (@inkya_senpai_) January 15, 2023
ITコンサルについてはかなり特色がバラバラですね。
とはいえ、どこも巨大ファームである以上何かしらの自治体や大企業の案件は抱えているはずなので、やりたいことはできるはずです。
ちなみに補足ですが、内定後には人事に対して、自分の取り組みたい業界や業種についてきちんと伝えるのが非常に重要です。
自分の興味のない分野にアサインされるとモチベーションも下がり、せっかくBig4やコンサルへ入っても「すぐにやめたい...」といった気持ちになる可能性もあるので、自分の意思はしっかり伝えることも心がけてみてください。
⑤残業時間:Big4がアクセンチュアより長め
労働時間・残業時間についてもみてみます。
以下はOpenworkでリサーチした各ファームの残業時間です。
- デロイトトーマツコンサルティング:63.9時間/月
- PwCコンサルティング:50.4時間/月
- KPMGコンサルティング:42.8時間/月
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング:45時間/月
- アクセンチュア:35.8時間/月
これらの結果をみると、デロイトが最も労働時間が長く、アクセンチュアが最も短い傾向であることがわかります。
また、デロイトへ実際に入社した後の仕事のキツさについての意見もありました。
【HIDEの考察】
全体: まずBIG4はテクノロジーは強くない。ITは案件多いから無理やり伸ばしてるだけ。ノー経験の若手が行ってもITでは成長しにくい。①DTC
地獄。残業がこの3つの中で最も多い。年収高いのはそのタフさの影響。オイラの友達はチュアから年収目当てに行ったが、耐えきれず出戻り。 https://t.co/U4vVMjkj7x— HIDE (@hustle_carrier) January 16, 2023
私もこれについて同じようなイメージを持っています。
Big4の中でも、特にデロイト・PwCは持っている案件も幅広くタフな働き方をしている印象です。
さらに実際に、デロイトの私の知人から聞きたところでは「デロイトは昨今の残業削減の風潮があるとはいえ、かなりハードワークをしている」という状況は概ね合っているようです。
ですが一方で、「デロイトについては、最近はあまりにもハードといったイメージが強いのを払拭すべく労働状況の改善にかなり力を入れている」という話も聞きました。
コンサルや監査法人といった業界自体がどうしても労働時間が長くなりやすいですが、少しずつ改善されている傾向もあるのだと思います。
⑥年収:Big4がアクセンチュアよりも高め
最後に皆さんが気にするであろう年収についてです。
Openworkで調査した結果をまとめてみました。
- デロイトトーマツコンサルティング:938万円
- PwCコンサルティング:955万円
- KPMGコンサルティング:886万円
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング:921万円
- アクセンチュア:871万円
これらの結果をみると、PwCが最も年収が高い一方、アクセンチュアがこれらの中では少なめな傾向であることがわかります。
ただ、先ほどの残業時間と比較してみると概ね残業時間の長い法人ほど年収も高いようです。
また、住宅手当に関するツイートもありました。
チュアさん、年収はBig4に比べて低めだけど、住宅手当3もあるのか.......
— ケーキちゃん🍰 (@mi_cakechan) November 30, 2022
私自身Big4に入社して残念だったのは、住宅手当がなかったことです。
アクセンチュアで住宅手当が出るのは羨ましい話ですね...。
Big4でも手当を充実させればもう少し離職率は低くなると思うのですが、簡単には導入されないかもしれません。
まとめ:コンサル業界は成長分野!選択肢としてはかなりおすすめ
以上の通り、Big4コンサルとアクセンチュアの違いについて解説しました。
Big4とアクセンチュアについてのリサーチ結果は以下の通りです。
Big4&アクセンチュアの最新動向
- コンサル市場は伸びている
- コンサル業界内の垣根が低くなってきた
- アクセンチュアが猛烈な勢いで伸びている
- Big4は監査法人でもコンサル売上を拡大中
Big4&アクセンチュアの違い
- 売上:アクセンチュアがBig4を大きく上回っている
- コンサルの質:アクセンチュアの質低下が懸念材料
- 入社難易度:アクセンチュアがBig4よりハードル低めの可能性あり
- コンサル内容:Big4の特徴はバラバラ
- 残業時間:Big4がアクセンチュアより長め
- 年収:Big4がアクセンチュアよりも高め
個人的には、仮に新卒採用でBig4・アクセンチュアから内定をもらえなかった場合でも、どこかの企業で働きながらIT領域or財務領域に特化したスペシャリストとして実務経験を積むことでこれらの各コンサルファームへの転職の可能性はかなりアップすると思います。
もし「コンサルへの転職を本格的に考えてみたい」という方は、以下のアクシスコンサルティングのキャリアアドバイザーへ相談するのがおすすめです。
私自身も登録して相談したのですが、押し売りもなく真剣に私のキャリアプランを考えていただけたのでかなり信頼できるエージェントだと感じました。
アクシスコンサルティング:Big4・コンサルへの5,000人以上の転職をサポート。77%が非公開求人&特別案件なので20~30代で年収1,000万円以上の大幅アップも。