- 日本の公認会計士試験・USCPA(米国公認会計士)試験に合格したが、Big4監査法人は結局どこがいいのか分からない
- 規模・働き方・仕事内容など、どんな基準で監査法人を選べばいいのか分からない
- 最新情報をもとに、Big4監査法人を比較したい
このようなお悩みに答えます。
USCPAを取得した後の就職先としては、主に次の3つのパターンが考えられます。
- 監査法人
- 外資系企業の経理・財務部門
- 日系企業の国際部門や経理
なかでも、USCPAを活かせる典型的な進路として代表的なのがBig4監査法人への就職です。
特にBig4(PwC, EY, KPMG, Deloitte)は英語力を生かしやすく、グローバル案件も豊富なため、就職・転職先として人気です。
そこで本記事では、USCPA全科目に合格しBig4監査法人に在籍している私が、最新の公開資料をもとにBig4の監査法人について解説していきます。
なお、Big4(大手監査法人)とは、日本の大多数の上場企業監査を担当する監査法人で、以下4法人が該当します。
- 有限責任あずさ監査法人(以下、あずさ)
- 有限責任監査法人トーマツ(以下、トーマツ)
- EY 新日本有限責任監査法人(以下、EY新日本)
- PwC あらた有限責任監査法人(以下、PwCあらた)
参考として、元データは以下の各法人公表資料に基づいています。
Big4監査法人への転職で悩んでいるCPA合格者は、ぜひ読み進めてみてください。
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KPMGあずさ監査法人
まずはKPMGあずさ監査法人からのご紹介。
① 国内外で信頼される“堅実派”監査法人
KPMGあずさ監査法人は、国内の上場企業をはじめ、グローバル企業や金融機関まで幅広いクライアントを抱える日本有数の監査法人です。
業界内では「堅実で真面目」といった印象を持たれることが多く、地道に信頼を積み重ねてきた法人だと言えるでしょう。
特徴的なのは、全国に拠点があるため地方のクライアントにも手厚く対応できる点です。
監査業務だけでなく、IFRS導入や内部統制の整備といったアドバイザリー業務も強く、単なるチェック業務にとどまらない付加価値の提供を行っています。
② USCPAホルダーにとってのキャリアチャンス
KPMGは、外資系企業のクライアントも多く、英語を使う機会が多い監査法人です。
特に東京や大阪の大規模オフィスでは、レポーティングや資料作成などで日常的に英語を使用する場面があります。
また、グローバルなKPMGネットワークの一員として、海外出向制度(GJP:Global Japanese Practice)も整備されているため、いずれ海外で働きたいという人にとってもキャリアの選択肢が広がります。
実際にUSCPAホルダーで海外駐在している人も多く、英語力と専門性を活かせる環境です。
③ 若手育成に力を入れておりK、働き方も柔軟
KPMGでは、入社1年目から実務と並行して継続的な研修が用意されており、専門性を高めながらキャリアを積んでいくことができます。
USCPAホルダーであっても、公認会計士とは異なる学習背景を持っている場合が多いため、段階的に知識や実務をキャッチアップできる体制は心強いポイントです。
また、働き方の柔軟性もあり、在宅勤務やフレックスタイム制の導入も進んでいます。
繁忙期以外の時期であれば有給休暇も取りやすく、ライフワークバランスを重視したい人にもおすすめです。
④ 数字で見るKPMG(2023年度データ)
- 公認会計士・会計士補在籍数:約5,490名
- クライアント数:約3,000社以上
- 全国拠点数:全国約30拠点以上
- 主要クライアント例:三井住友信託銀行、トヨタ自動車、日産化学 など
KPMGは「目立ちはしないが実直で堅実」という評判を持つ監査法人です。
派手さやスピード感よりも、丁寧な業務やクライアントとの信頼関係を重視する方にはぴったりの環境だと思います。
PwC Japan有限責任監査法人
続けてPwC Japan有限責任監査法人です。
① クライアントのスケールとグローバル感は随一
PwC Japan有限責任監査法人(旧・PwCあらた)は、いわゆる外資系っぽさをもっとも感じやすい監査法人です。
社内でも英語が飛び交うことは珍しくなく、クライアントも外資系企業やグローバル展開している日本企業が中心。
監査以外にも、トランザクション、IT監査、ESGやサステナビリティ領域などにも積極的に関与しているのが特徴です。
特に外資系企業の上場支援や内部統制の導入支援など、いわゆる「グローバル案件」をゴリゴリ扱える点は、英語力や国際感覚を活かしたい人にとって非常に魅力的です。
クライアントとの会話が英語だったり、IFRSベースでの開示対応を迫られたりと、他法人と比べて国際色がとにかく強い印象があります。
② USCPAホルダーとの親和性が高い
PwCは他法人と比べてUSCPAホルダーの受け入れにも積極的です。
実際、会計士試験ルートでないメンバーも多く在籍しており、「ダイバーシティ採用」をかなり柔軟に行っている印象です。
採用後も英語を使うシーンは多く、入社後に「TOEICの点数を活かしたい」「前職での英語経験をさらに伸ばしたい」という人にとってはこれ以上ない環境です。
実際、USCPAホルダーでBig4監査法人に入った方の中でも、英語力を伸ばすならPwCという声は根強くあります。
また、全体としてITやデジタル分野へのリソース投下が進んでおり、AI監査やクラウドベースのワークフローなども整備されつつあります。
このあたりの“進み具合”も外資色を感じさせるポイントです。
③ 組織文化と働き方のバランス
いわゆる「ドライな外資系」というよりは、外資的な合理性を保ちつつ、風通しの良い職場文化が融合している印象です。
働き方改革も積極的で、完全在宅の日もあれば、フレックス勤務で午後から出社という人も多く、業務の自己管理が求められる分、自由度はかなり高め。
若手でもやる気と実力次第で裁量が与えられる文化があり、「放任」ではなく「信頼して任せる」空気感があります。
キャリアの初期段階から実務の裁量を持ちたい方にとっては、非常に相性が良い法人と言えるでしょう。
EY新日本有限責任監査法人
続けてEY新日本有限責任監査法人のご紹介。
① 業界最大規模を誇る“総合力”のEY
EY新日本は、Big4の中でも最大規模の監査法人であり、在籍している会計士の数も群を抜いています。
特に東京・大阪・名古屋などの都市部では大型上場企業を中心に、地方事務所では中小規模の企業にも対応しており、あらゆる業種・規模のクライアントに対して監査・保証業務を提供しているのが強みです。
会計・監査に限らず、税務やアドバイザリー、気候変動・サステナビリティ領域への支援など、EYグローバルとして幅広い専門家チームが連携しているため、「チームで動く」感覚を強く感じられる法人でもあります。
現場の若手でも複数の分野にまたがる経験を積みやすく、将来のキャリアパスも多様です。
② USCPAホルダーが活躍しやすい仕組みと環境
EYは、USCPAホルダーにとって非常に相性の良い監査法人の一つです。
実際、採用情報にもUSCPAの資格を保有している方を歓迎する旨が明記されており、「日本の公認会計士でなければ活躍できない」というような閉鎖的な雰囲気はほとんどありません。
また、EYにはグローバルなプロジェクトやクロスボーダー案件が豊富にあり、英語を使うシーンも多め。
特に米国本社を親会社に持つ日本法人の監査などでは、クライアントとのコミュニケーションもほぼ英語ということも珍しくありません。
EYでは、学び続ける文化も強く、USCPAであってもIFRSやJ-GAAP、内部統制のフレームワークなど、日本の実務に必要な知識を段階的にキャッチアップできる研修制度も整っています。
③ 女性の活躍推進・多様性・働き方改革が進んでいる法人
EYは特に多様性(D&I)に力を入れている法人で、女性会計士の比率も年々増加傾向にあります。
育児と仕事の両立支援、リモートワーク制度の拡充、男性育休の推進など、多様な働き方を実現しやすい環境づくりが進んでいます。
また、監査チームの平均年齢も比較的若く、入社後も先輩や上司に相談しやすい空気感がある点も、USCPAホルダーにとっては安心材料となるでしょう。
EYでは「誰もが活躍できる組織づくり」を掲げており、経験や資格に関係なく成長できる場を提供してくれます。
④ 数字で見るEY新日本(2023年度データ)
-
公認会計士・会計士補在籍数:約5,850名(Big4最大規模)
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全国拠点数:33拠点(全国を幅広くカバー)
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クライアント数:約3,500社以上
-
主要クライアント例:ソニーグループ、味の素、みずほフィナンシャルグループなど
有限責任監査法人トーマツ(Deloitte Japan)
最後に有限責任監査法人トーマツのご紹介。
① Big4随一の“アドバイザリー力”とプロジェクト志向の文化
トーマツは、監査業務にとどまらず「アドバイザリー領域に強い監査法人」として業界内でも際立った存在です。
特にグループ内のデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)や、コンサルティング部門と連携しながら動くクロスファンクショナルな業務が非常に活発で、若手のうちからプロジェクト単位で案件をこなすプロフェッショナル型の働き方ができます。
クライアントの特徴としては、グローバル大企業からスタートアップ、官公庁・自治体など、非常に幅広く、監査という枠を超えて社会的意義のある業務にも関わるチャンスがあります。
「変化に強い人」「チャレンジが好きな人」には特にフィットする法人と言えるでしょう。
② USCPAにとって“挑戦と成長”の場がある
トーマツではUSCPA資格を保有している人材が数多く在籍しており、採用・登用にも積極的です。
特に英語力を活かした業務では、IFRS導入支援、外資系企業監査、クロスボーダー案件などにUSCPAホルダーがアサインされるケースも多く、資格を持っているだけで終わらないチャンスが多く用意されている印象。
また、トーマツはデロイトのグローバルネットワークと強くつながっており、アジア・北米・欧州をはじめとした各国との連携も活発。
将来的に海外で働きたい、あるいはクロスボーダーで戦えるキャリアを築きたいと考える人にとって、非常に良いキャリアになる法人だと感じます。
USCPAのキャリアとして、最初から「監査」だけでなく「アドバイザリーへの道もある」と実感できる点も大きな魅力です。
③ スピード感と若手主導の文化が特徴的
トーマツの特徴としてもう一つ挙げられるのが、年次に関係なく若手にも大きな裁量が与えられる点です。
新卒や未経験入社であっても、数ヶ月以内にクライアント対応を任されたり、チーム運営の一部を担ったりと、成長の機会が早期に訪れます。
また、業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)にも積極的で、監査手続の自動化やAIを活用した異常値検出など、「次世代の監査」を体現するような取り組みも進んでいます。
新しい技術を学びながら成長したい人にとっては、まさに最先端の職場環境と言えます。
④ 数字で見るトーマツ(2023年度データ)
-
公認会計士・会計士補在籍数:約5,650名
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全国拠点数:30拠点以上(うち、札幌・仙台・広島・福岡など地方にも強い)
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クライアント数:約3,600社以上
-
主要クライアント例:楽天グループ、東京海上ホールディングス、日本郵船、サイバーエージェントなど
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Big4監査法人の特徴まとめ
これまでの内容を踏まえ、Big4監査法人の主な特徴やデータを表形式でまとめました。
監査法人 | 社員数 | 拠点数 | 特徴的な領域 | 海外案件 | ワークライフバランス | 年収の目安 |
---|---|---|---|---|---|---|
PwC Japan有限責任監査法人 | 約2,900名 | 全国主要都市 | グローバル監査、ESG、IPO支援 | 多い | 柔軟な働き方制度(リモート可) | 約600~900万円(30代前半) |
有限責任 あずさ監査法人(KPMG) | 約6,500名(グループ合計) | 全国31拠点 | 金融、IT、製造業に強み | 多い | 育児・介護・短時間勤務に柔軟 | 約550~850万円(30代前半) |
EY新日本有限責任監査法人 | 約5,000名超 | 全国30拠点以上 | スタートアップ、国際税務、FAAS | 非常に多い | フレックスタイム/出社率低め | 約600~900万円(30代前半) |
有限責任監査法人トーマツ(Deloitte) | 約6,000名(法人単体) | 全国主要都市+地域事務所 | 会計監査、リスクアドバイザリー、IFRS対応 | 多い | 若手に実務を任せる文化/成長重視 | 約600~950万円(30代前半) |
各社ともに、監査業務だけでなく、アドバイザリー、ESG、リスクコンサルなど多角的なサービスを展開しており、キャリアの広がりが大きいのが特徴です。
Big4監査法人ランキング
これまでの内容を踏まえて、目的・タイプ別におすすめのBig4監査法人をランキング形式でご紹介していきます。
① 成長スピード重視で選ぶなら?:若手が伸びる環境ランキング
1位:有限責任監査法人トーマツ(Deloitte)
若手にも即戦力として大きな裁量が与えられ、プロジェクトベースで動く文化が根付いている。成長意欲の高い人にとっては、最速でキャリアを伸ばせる環境。
2位:PwC Japan有限責任監査法人
アドバイザリーやコンサルとの連携が強く、監査の枠にとどまらない多様な経験を積める土壌がある。
② 英語力・USCPAを活かしたい人向け:グローバル案件が豊富な法人
1位:KPMGあずさ監査法人
GJP制度を含め、USCPAホルダーの海外駐在例も多い。外資クライアントが多く、英語の実務使用頻度が高め。
2位:トーマツ(Deloitte)
IFRS・クロスボーダー案件が豊富で、英語での業務・メール・MTGが日常的。将来的に海外勤務も視野に入れられる。
③ ライフワークバランスを大切にしたい人向け:働きやすさランキング
1位:KPMGあずさ監査法人
在宅勤務・フレックス制度が整っており、穏やかな企業文化と堅実さが両立している。繁忙期以外の休暇取得もしやすい。
2位:EY新日本有限責任監査法人
近年働き方改革を進めており、全社的に残業時間の抑制と柔軟勤務に注力している。
④ 社会的インパクトのある仕事がしたい人向け:案件の多様性ランキング
1位:トーマツ(Deloitte)
官公庁・スタートアップ支援・ESG/サステナビリティ監査など社会的意義の高い案件が多く、やりがいを感じやすい。
2位:PwC Japan有限責任監査法人
会計・監査に限らず、人的資本開示やESG・ガバナンス強化など、最新テーマに対応した業務が豊富。
⑤ 地方在住 or 全国転勤希望者向け:拠点数・全国対応力ランキング
1位:KPMGあずさ監査法人
全国30拠点以上を構え、地方クライアントにも強み。地方採用やUターン転職にも柔軟。
2位:トーマツ(Deloitte)
地方都市(札幌・仙台・広島・福岡など)に力を入れており、都市圏以外で働きたい人にもおすすめ。
USCPAがBig4へ転職する際に押さえるべきポイント
Big4監査法人への転職は、単なるキャリアアップにとどまらず、その後のあなたのブランディングにも非常に役立ちます。
Big4出身者というだけで市場価値は高まり、転職市場ではモテモテになります!
特にUSCPAホルダーにとっては、国内資格では補えないスキルや視点が武器となりやすく、チャンスも広がりやすいのが実情です。
① 英語力よりも「実務力」+「会計知識」が重視される
USCPAは英語の資格と思われがちですが、実際の選考では「即戦力として働けるか」「日系・外資問わず多様な会計基準に対応できるか」が重視されます。
英語面接があるかどうかはポジション次第で、英語力よりも業務理解の深さが問われます。
② 転職タイミングは「合格前後どちらでも可」
USCPA全科目合格後が理想ではありますが、Big4の現場では「受験中のポテンシャル採用」も多く行われています。
特にコンサルティング系部署やアドバイザリー部門では、合格前でも応募可能なケースがあり、学習中でも積極的に情報収集するのがおすすめです。
③ 応募部署の選び方がキャリアに大きく影響する
監査部門、アドバイザリー、財務会計支援(FAAS)、リスクコンサルなど、Big4は部門の幅が非常に広いです。
自分の強みや将来像に応じて、適切なポジションを選ぶことが重要です。
たとえば:
- IFRSの知識に強い → 会計支援アドバイザリー部門(FAAS)
- リスク管理や内部統制に関心 → リスクアドバイザリー部門
- 英語を活かした国際案件 → 海外クライアントを多く持つ監査部門
といった点を踏まえて応募先を検討してみるのがいいかもしれません。
④ 入社後の育成制度も法人によって異なる
PwCやEYでは社内研修制度が充実しており、e-learningや海外研修制度が用意されているケースもあります。
KPMGやDeloitteでは、OJT中心の早期実務参加スタイルが多く、若手が早くから責任ある仕事を任される文化があります。
⑤ ワークライフバランスの実態も要チェック
どの法人も「働きやすさ」を打ち出していますが、正直なところ、実際の働き方は配属部署やプロジェクトによって異なります。
事前に転職エージェントなどを活用して、現場社員の声を確認しておくことが非常に重要です。
Big4監査法人の志望者向けのおすすめ転職エージェント
アクシスコンサルティング:Big4・コンサルへの5,000人以上の転職をサポート。77%が非公開求人&特別案件なので20~30代で年収1,000万円以上の大幅アップも。
Big4監査法人に関するよくある質問(Q&A)
Big4監査法人に関するよくある質問をまとめてみました。
Q1:結局、どの監査法人が一番おすすめなんですか?
A:よく聞かれますが、正直なところ「どこが一番」というよりも「自分に合うかどうか」で選ぶのが正解です。
たとえば以下のような基準で考えてみるのもアリです。
-
スピード感重視&成長環境がほしい人 → トーマツ(Deloitte)
-
英語を日常的に使いたい人 → PwC Japan
-
落ち着いた社風&地方勤務も視野に入れたい人 → KPMGあずさ
-
ライフワークバランスを大事にしたい人 → EY新日本
それぞれカラーが違うので、自分のキャリア観や価値観に照らして選ぶのが一番失敗しません。
Q2:USCPAでもBig4に転職できますか?
A:はい、USCPAホルダーでBig4に転職している人は実際にたくさんいます。 特に以下のような部署で活躍されています。
-
外資系クライアントを担当する監査チーム
-
IFRS導入支援や決算早期化などのアドバイザリー業務
-
海外グループとの英語での連携・報告業務(GJPなど)
日本の公認会計士より人数は少ないですが、英語×会計の強みを活かして戦えるポジションは十分あります。
Q3:年収ってどれくらいもらえるんですか?
A:入社時点の年収は、職種や経歴によってかなり差がありますが、おおよその目安はこんな感じです。
-
新卒入社(公認会計士試験合格者):500〜600万円前後
-
中途USCPA:600〜800万円スタートが一般的
-
マネージャー以上:1,000万円超えも現実的
特に英語力やコンサル経験がある方は、高めのレンジでオファーが出ることもあります。
Q4:激務なんですか?
A:これは「時期による」が答えです。
-
繁忙期(1〜5月ごろ)は残業多め。月40〜60時間超えも珍しくありません。
-
閑散期(6〜11月ごろ)はスタッフであれば比較的ゆったり。有休も取りやすく、テレワークも活用できます。
昔と比べて、働き方改革が進んだこともあり、「常に激務」というイメージはもう過去のものになりつつあると感じています。
Q5:USCPAの自分に合う監査法人ってどこでしょう?
A:ざっくりですが、USCPAホルダーにおすすめの選び方は以下の通りです。
-
とにかく英語を使いたい/外資クライアント希望 → PwC Japan/トーマツ
-
海外勤務も視野に入れている → KPMGあずさ(GJP制度が充実)
-
安定した働き方を重視したい → EY新日本
-
地方で働きたい/地元に貢献したい → KPMGあずさ
実際、法人ごとに色が違うので、「英語環境に身を置きたいか」「研修の多さが気になるか」「地方勤務の希望があるか」といった観点で選ぶのがおすすめです。
Q6:面接でよく聞かれる質問はありますか?
A:USCPAホルダーの方でよく聞かれる質問は以下のようなものです。
-
なぜUSCPAを取得しようと思ったのか?
-
日本の会計士ではなくUSCPAを選んだ理由
-
英語を使った業務経験はあるか?
-
将来のキャリアイメージは?
志望理由がふわっとしていたり、USCPAを活かしたい理由が曖昧だと通過しにくい印象です。
自分の過去→今→将来がつながっているかを整理しておくと安心です。
Q7:法人内で部署異動って可能ですか?
A:はい、法人内での異動(例:監査→アドバイザリー)は可能です。人事評価や上司との面談で希望を伝えることで、1〜2年後に異動できるケースもあります。
ただし、法人をまたいでの転職(例:EY→PwC)は中途扱いになります。所属法人の中でキャリアを積むのが基本になります。
USCPAホルダーとしてBig4を目指すなら、最初の一歩は予備校選びから
Big4監査法人でのキャリアに憧れはあるけれど、「本当に自分にもUSCPAが取れるのか不安…」という方も多いと思います。
でも安心してください。
今活躍しているUSCPAホルダーも、ほとんどが最初は会計未経験だったり、英語に自信がなかったりした人たちです。
だからこそ、「自分に合った予備校選び」が何より大事。
働きながら、あるいは学生として限られた時間で挑戦するなら、無理なく続けられて、かつ最短ルートで合格できる講座が必要です。
以下に、忙しい社会人や学生でも合格を目指せるおすすめのUSCPA予備校3選を紹介しています。
あなたのライフスタイルや目的に合うスクールをぜひ見つけてください。
忙しい社会人・学生でも合格できる!おすすめのUSCPA予備校3選はこちら
- アビタス |【圧倒的合格実績】日本人USCPA合格者の約3人に2人が選ぶ王道予備校
- CPA会計学院|【業界最安】実質4.4万円で始められる注目スクール
- 資格の学校TAC<USCPA(米国公認会計士)>各種コース開講 |【教材の質に定評】ハイクオリティな講座&より確実な合格を求める受験生向け
まとめ:未経験でも転職可能!自分が重視するポイントに沿って考えるのが大切
以上のとおり、Big4監査法人の特徴やランキングをご紹介しました。
冒頭でもお伝えのとおり、どのBig4監査法人も人手不足のため、日米会計士関係なくプロフェッショナル人材を求めています。
そのため、各ランキングや各Big4の特徴を踏まえて、「自分は働くうえで何を重視しているのか?」といった軸で選ぶのが良いです。
もし「Big4監査法人への転職を本格的に考えてみたい」という方は、以下のアクシスコンサルティングのキャリアアドバイザーへ相談するのがおすすめです。
私自身も登録して相談したのですが、押し売りもなく真剣に私のキャリアプランを考えていただけたのでかなり信頼できるエージェントだと感じました。
Big4監査法人の志望者向けのおすすめ転職エージェント
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