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仕事の悩み

監査法人での残業時間は?Big4在籍者が解説!

16/10/2023

「監査法人でのキャリア、本当に大変なの?」そんな疑問を持つあなたへ。

監査法人での残業時間が気になる方が多いかと思いますが、実際のところはどうなのでしょうか?

この記事では、Big4監査法人での経験のある私が、監査法人での実際の勤務時間やキャリアの魅力、ワークライフバランスの取り組みなどを詳しく解説します。

早速、監査法人の残業時間の実態についてみていきましょう。

監査法人の残業時間の実態は?

監査法人での残業時間について、具体的な数字を見ていきましょう。

① 閑散期は0〜40時間&繁忙期は60〜120時間程度が目安

監査法人は、繁忙期に多くの残業をすることで知られています。

特に4-5月の期間は、多くの監査業務が集中するため、残業時間が増える傾向にあります。

私の経験上、監査法人における残業時間は以下のような具合。(ただし、監査業務に従事した場合であって、非監査業務であれば状況に応じます)

  • 閑散期:0〜40時間(3・6・7・8・9・10・11・12月)
  • 繁忙期:60〜120時間(1・2・4・5月)

ちなみにこの繁忙期の残業は、監査業務の質やスタッフの健康にも影響を及ぼす可能性があるので、マネージャー以上はチームメンバーの体調管理にも気を配ってかなり大変です...。

さらにインチャージを務めるシニア以上になれば、他の年次の低い若手スタッフの仕事も巻き取ることが生じたりするので、そうなるとチームによっては残業時間が余裕で120時間を超えるのではないかと思います。

②監査法人の一般的な勤務時間は短め

ただ、監査法人の特徴として、大手を含む多くの監査法人で7時間勤務となっています。

これは、一般的な事業会社の8時間勤務と比べると1時間短い時間となります(通常の勤務時間だけ見ればかなりホワイトな業界ですね...)。

つまり、7時間を超える部分が残業として計算されるので、8時間勤務の企業と比べると残業代が多くなる傾向にあります。

② 4大監査法人の勤務時間・残業時間の違い

4大監査法人とは、トーマツ、EY新日本、あずさ、PwCあらたの4法人を指します。

これらの監査法人の勤務時間は、基本的には7時間勤務となっており、始業時間は9時15分や9時30分が一般的です。

また、Openworkによる残業時間についても見てみると以下のような状況。

Big4監査法人のいずれも月平均で40時間前後となっています。

  • 有限責任監査法人トーマツ:41.8h
  • EY新日本有限責任監査法人:42.2h
  • 有限責任あずさ監査法人:35.7h
  • PwCあらた有限責任監査法人:37.6h

ただし、このデータは実態とやや乖離があるのではないかと思っています。

理由としては以下のとおり。

  • 有資格者に比べて残業時間の短いアシスタントも含まれているから
  • マネージャー以上の役職の残業時間のデータがそこまで多くないから
  • 非監査業務の従事者も含まれているから

なので、「監査業務に従事しているプロフェッショナル」という観点で見れば、残業時間は1.5倍以上底上げされるのではないかと思います。

ちなみに私は監査アシスタントや非監査業務の経験もあるので、そちらの概要については以下の記事でまとめています。

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働き方改革と監査法人の取り組み

一方で、監査法人は昨今の人手不足もあってか、働き方改革の取り組みも進めています。

特に、コロナを経てリモートワークが普及したこともあって、より効率的な働き方を目指しているように感じます。

①良くも悪くもリモートワークの影響が大きい

リモートワークにより、働き方が多様化したなと感じます。

私はコロナの状況でBig4監査法人に転職しましたが、監査法人が在宅勤務にも柔軟に対応するようになったことで、働きやすくなったと感じます。

ただし、リモートワークの全てが良くなったわけではなく、当然忙しいチームに配属されれば自宅にいようがオフィスにいようが勤務時間は長期化します。

特に炎上中の案件などにアサインされれば、結局夜遅くまでPCを開いて作業する羽目になります...。

しかも在宅勤務がメインのチームに配属されると、聞きたいときに聞けるチームメンバーがそばにいないので、孤独感をかなり感じやすいと思います。

なので、監査業務に慣れないうちは積極的にオフィスに行ったり、あるいはクライアントの監査部屋で缶詰め作業ができるようなチームの方が何倍ものスピードで成長できると思います。

②とはいえ各法人とも人材流出を食い止めようと必死?

このように、繁忙期は鬼のように忙しい監査法人ですが、監査法人の働き方改革は、他の業界と比較しても先進的な取り組みが多いと言えます。

例えば、

  • 業務自体の改革による業務量の削減
  • 残業なしの勤務体系
  • 短日での勤務体系
  • フルフレックスでの勤務体系(予定がなければ病院や子供のお迎えで抜けてもいいけど所定の労働時間は働いてね、というもの)

など、働きやすい職場環境をサポートする柔軟な人事施策が盛り込まれています。

ですが、業務自体の効率性を求めるために監査効率化ツールなどを活用するような指針が打ち出されているのですが、果たしてそれら全てが効果を発揮しているかは懐疑的です...。

結局、それらのツールを使いこなせるようになるまで時間がかかり、ツールの操作を教えてもらうにも手間がかかる点では、逆に非効率になってしまっているのでは?という点があるのも否めません。

とはいえ、監査法人自体は残業削減の方向を目指しているので、ポジティブな変化だと個人的に受け止めています。

まとめ|監査法人でのキャリアを考えるあなたへ、正しい選択をするための情報を手に入れよう

以上のとおり、監査法人の残業時間について解説しました。

監査法人での勤務時間の実態としては7時間勤務が一般的である一方、残業は全体的に多い傾向にはなってしまうと思います。

もし監査法人の年収やランキングについて気になる方は以下の記事もご覧ください。

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