- USCPAを独学で受験したいと考えているが、どんなテキスト・問題集を使えばいいか分からない
- USCPA受験用のテキスト・問題集を安く入手する方法について知りたい
このようなお悩みにお答えします。
今回の記事を読めば、USCPAの独学での合格を目指されている方が、自分が使用すべきテキスト・問題集はどれがいいのかについて明確にできると思います。
独学受験生向けおすすめテキスト2選
まずは、独学受験生向けのおすすめテキストをご紹介します。
①アビタス
アビタス公式HPより
第一にアビタスのテキストです。
アビタス ※日本人合格者数No.1。無料でパンフレット入手・セミナー参加・受講相談できます。
4科目全て日本語での解説なのが助かる
日本人受験生の3人に2人が受講していると言われるアビタスの教材は、私も実際に使用してみた印象としては、全ての解説が日本語で書かれていたのでインプットする上では非常に助かりました。
ただ1点注意点があり、テキストの脇に書いてある細かいコメントも実は重要なことが多く、中には「頻出論点をさらっと脇に書いておわり」といったことも多々ありました。
なのでアビタスの教材を使用される場合は、テキストの本文だけでなく、細かなところも丁寧にインプットするのが合格の秘訣です。
そこそこ発生するテキストの改訂に注意
また、出題範囲が変更された後のテキストの改訂も早いので、最新の情報をアップデートできたのはよかったです。
ただそれは私が予備校生だったときの話なので、独学受験生にとってはデメリットになるかなと感じています。
つまり、年に1回〜数回程度改訂があるだけに、最新のテキストを入手して勉強しないと、勉強すべき範囲が変わってしまうリスクがあるのです。
そのためテキスト購入の際は、ヤフオクやメルカリなどの中古市場で出回っているテキストが最新バージョンであるかどうか?を確認してからの入手するのがおすすめです。
②TAC
TAC 公式HPより
第二に、TACのテキストもおすすめです。
資格の学校TAC<USCPA(米国公認会計士)>各種コース開講 ※高得点合格者が多数。無料でパンフレット入手できます。
日本語・英語が併記されている
TACのテキストは、日本語・英語の両方で解説されているため、基本的な内容でもわからない場合は日本語で学びつつ、英語での言い回しも同時にすぐ学べるのが魅力です。
ただ、アビタスは日本語オンリーで書かれているのでテキスト自体の分量が少ない一方、TACの方がテキストを読む量は多くなってしまうのかな?という印象です。
そのため「テキストが分厚くなるくらいならOK」という方にはTACがおすすめです。
TACのテキストも毎年改訂される
またアビタスと同様、TACのテキストも改訂に注意が必要です。
TACの場合は毎年改訂されるようですので、
- 中古市場に出回っている最新バージョンがいつ発行されたか?
- あとどのくらいで次の最新バージョンが発行されるか?
といったタイミングを読んでから購入するのもありだと思います。
独学受験生向けおすすめ問題集3選
続けて、独学受験生向けのおすすめ問題集についてご紹介します。(洋書についても別記事で書いています)
①アビタス
テキストでも最初にご紹介したとおり、アビタスの問題集はかなりおすすめです。
私も実際に通って問題集を解いていましたが、質・量ともにがバランスよく無理なく回転できる神問題集です。
アビタスの問題集の入手方法ですが、予備校に申し込まない場合、テキスト同様にヤフオク・メルカリなどの中古市場一択になると思います。
ヤフオクの場合:1科目あたり3万円前後
実際にヤフオクで調べてみる限りでは、1科目あたり3万円前後が相場となっています。
ちなみにテキスト・問題集はセット販売されているパターンが多いです。
メルカリの場合:1科目あたり3万円前後
メルカリで調べてみたところでも、1科目あたり3万円前後が相場となっています。
なお冒頭でもお伝えした通り、どちらで購入するにしても、テキスト・問題集が最新バージョンのものであるかどうか?は必ずチェックするようにしてください。
②Wiley
また「洋書問題集で演習したいけど、できるだけ安い問題集にしたい」という方であればWileyがおすすめです。(プロアクティブの受講生の方は既にプログラムに含まれていると思います)
Wileyの公式HPでは、Becker・Roger・Surgent・Gleimといったライバル予備校と比較したときのWileyの長所について、以下のように述べています。(かなり強気です)
- USCPAホルダーの大学教授がそろっている
- インストラクターに質問すると、24時間以内に回答が返ってくる
- 合格するまでアクセス権を保証(Premiumコースのみ、Test Bankを除く)
- 多くのCPA試験の練習問題を提供
- 難しいトピックの補足動画が充実
- 30~45分の短時間レッスン
このように、海外USCPA予備校の中でもWileyはかなりの知名度と信頼性を誇っていると解釈できます。
Wiley入手方法①Amazon
Wiley Test Bankの入手方法は2種類あります。
社会人の場合はAmazonからの購入が安く、学生の場合は為替次第ですがWiley公式サイトからの購入が安いです。
Wileyは他の洋書に比べてはるかに安く、1科目につき2,000問を超えるので、追加や独学で学習される方にとって十分な演習量を確保できると思います。
Amazonであれば1科目18,000円前後でWiley CPA Test Bankへの1年間のアクセス権を購入できます。
楽天ブックスなどでも販売されていますが、1科目20,000円以上するのでAmazonからの購入がオトクです。なお、Yahoo!(ヤフー)ショッピングでは販売されていません。
- FAR:Wiley's CPA Jan 2022 Test Bank: Financial Accounting and Reporting (1-year access)
- AUD:Wiley's CPA Jan 2022 Test Bank: Auditing and Attestation (1-year access)
- BEC:Wiley's CPA Jan 2022 Test Bank: Business Environment and Concepts (1-year access)
- REG:Wiley's CPA Jan 2022 Test Bank: Regulation (1-year access)
Wiley入手方法②Wiley公式HP
一方、Wileyの公式HPでも入手できます。
以下のとおり1科目あたり150$(21,000円)にて購入可能です。
また学生であれば、学生証等をアップロードすることで1科目あたり20%オフの120$(17,000円)で購入できます。
専門学校・短大・大学生の方で洋書での学習を進めたい方は、AmazonよりもWiley公式HPから申し込んだ方がお得だと思います。
③Becker
さらに、もう少しお金に余裕のある受験生であればBeckerも選択肢としてアリだと思います。(TACの受講生の方は既にプログラムに含まれていると思います)
Beckerの公式HPでは、Beckerの長所について以下のように述べています。
- 米国公認会計士協会(AICPA)と定期的に協議し、試験の変更点に関するガイダンスを得ている
- 定期的に教材を更新しており、最新の試験の出題内容に対応した準備ができる
Wileyの好戦的な書きっぷりと比較すると、Beckerの強みに関してはかなり余裕をもって書かれている印象を受けます。
私見ですが、Beckerがどっしりと構えていられる最大の理由は、AICPAと定期的にコミュニケーションを取れるだけの強いネットワークがあるからと推察できます。
このように、海外USCPA予備校の中でもBeckerは本試験に極めて近い、質の高い演習問題を用意していると考えられます。
Becker入手方法①TAC
Beckerの問題集(演習ソフト)の入手方法も2種類(TAC or Becker公式HP)です。
ただ実は、Becker Onlineから直接申し込むより、Beckerと提携しているTACの単科講座から申し込んだ方が安いです。
TAC経由の場合、以下のとおり1科目につき58,000円(2年間有効)で購入可能です。
TAC公式HPより
TACの割引制度なども併用すれば、もっと安く購入できるのではないかと思います。
ただし、割引適用で購入する場合はオンライン上ではなく各TACの窓口で手続きを進める必要があるとのことです。
詳細については以下リンクのパンフレットにも記載されていますので、興味のある方は無料&5分で登録されてみてください。
資格の学校TAC<USCPA(米国公認会計士)>各種コース開講:Becker演習ソフトを安い価格で購入&学習したい方向け
Becker入手方法②Becker公式HPで購入
Beckerの公式HPでは、以下のとおり1科目あたり849ドル(約12万円)です。こちらもアクセス期間24ヶ月(2年間)となっています。
このように、Becker演習テストについては、TACの方が公式HPよりも6万円ほど安く購入できます。
独学受験生向け!テキスト・問題集を活用した学習法
最後に、これらのテキスト・問題集を活用した場合の勉強法をご紹介します。
王道パターンとしては以下がおすすめかなと思います。
- アビタスのテキストを読んだらすぐにアビタス問題集のMCを1周
- 2周目でアビタス問題集のMCだけでなくTBSも解く
- 問題正答率80%以上になるまでテキストのインプット&問題集のアウトプットを繰り返す(3〜5回くらい)
- 必要に応じてWiley or Beckerの洋書問題集を追加で解く
- AICPAの提供するサンプルテストを解く
以上を実践していただくことで、独学受験生は予備校生よりも勉強時間はかかるかもしれませんが、予備校での受験生にも負けないくらいの実力がつくと思います。
まとめ:独学でも教材を上手に活用すれば合格の可能性がある
以上のとおり、独学受験生におすすめのテキスト・問題集や勉強の進め方について解説してきました。
USCPAは受験資格を取得するハードルも高く、独学受験生にとっては孤独との戦いだと思います。
質問や疑問が生じたときに、聞くことのできる講師もいないので勉強を続ける上で辛いこともあるかもしれませんが、ご紹介した教材を上手に活用いただければ突破口は開けると思います。