初心者向け

合格者の私がおすすめするUSCPA予備校2社

おすすめのUSCPA予備校を知りたい

このようなお悩みにお答えします。

Big4監査法人へアシスタントとして転職後、アビタスで勉強しながらUSCPA試験に合格した私が、おすすめのUSCPA予備校2社について徹底的に解説してみました。

今回の記事を読めばあなたが最短でUSCPA試験に合格できる予備校がどこかについて理解を深められると思います。

私がおすすめするUSCPA(米国公認会計士)予備校2社

  1. アビタス:合格者実績No.1。日本語テキスト&厳選した問題で演習したい方向け
  2. TAC:良質な問題多し。日英併記テキスト&問題演習重視で短期突破したい方向け

私がおすすめするUSCPA予備校は上記の2校です。

どちらかの予備校の教材をやりこめば、ほぼ確実に合格します。

逆に上記の2社以外の合格者は、Big4監査法人でもほとんど見たことがありません。

「どちらを選べばいいか?」ですが「自分の勉強スタイル」で決めるのが一番です。

  • 「必要最低限の分量で合格ラインギリギリで突破したい」ならアビタス
  • 「細かく網羅された教材を使って合格ラインをしっかり超えたい」ならTAC

を選ぶのがおすすめです。

詳しい比較を見ていきます。

USCPA予備校2校の比較表

まずは以下のアビタス・TAC2校の比較表をご覧ください。

予備校 おすすめ度 Web受講料 1単位追加取得料 有効期間 校舎 テキスト 問題数 講義 フォロー 合格者実績
アビタス
入会金11,000円+ライトパック:616,300円

(会計orビジネス15単位込)
入会金11,000円+フルパック:815,800円
(会計29単位+ビジネス24単位込)

約8,000円

5年

新宿
梅田

日本語オリジナル

MC:2,700問
TBS+WC:550問

日本語

5,000人以上
TAC
入会金10,000円+講座代515,000円

(単位含まず)

7,000円

2年

全国

日・英併記
Beckerと提携

MC:6,600問
TBS+WC:400問

日本語

非公表

どちらでもいいという方であればアビタスを選んで間違いないと思います。

私自身はアビタスに申し込んで、結果的に16ヶ月の勉強で全科目合格できたので大正解でした。

一方で、Big4監査法人にはTACで高得点を叩き出して合格している方もちらほらいるので、「どちらか悩ましい」という方は以下の各ポイントに沿った比較をご覧ください。

予備校選びのポイント

早速予備校選びのポイント9つを見ていきます。

①Web受講料&②1単位追加取得料

USCPA予備校を申し込むうえで皆さんが最も気にするのがトータルでかかる費用だと思います。

その中でも特にお金のかかる予備校プログラム料金を比較してみます。

予備校 Web受講料 1単位追加取得料
アビタス
入会金11,000円+ライトパック:616,300円

(会計orビジネス15単位込)
入会金11,000円+フルパック:815,800円
(会計29単位+ビジネス24単位込)

約8,000円
TAC
入会金10,000円+講座代515,000円

(単位含まず)

7,000円

なお受講形式はどの予備校もWeb受講・教室受講・通信受講の3パターンが用意されていますが、直接通学する方が少ない可能性を考慮して、Web講義料金に絞って比較しました。

また、予備校費用については講義代+単位取得費用も考える必要があります。

コスパの良い予備校ランキング

USCPAは州ごとに出願をする特徴がありますが、中でも出願条件のゆるいアラスカ州(会計15単位)で予備校2校の料金を安い順にランキング比較してみます。

これら2校の講義代+会計15単位で考えた場合、予備校代にかかるトータルコストは以下のとおりです。(商学部・経営学部などで会計学を履修した方はもう少し安くなります)

会計15単位含む予備校料金ランキング

  1. アビタス:627,300円(入会金11,000円+講座代616,300円)
  2. TAC:630,000円(入会金10,000円+講座代515,000円+単位追加取得代7,000円×15単位)

これらをみると、アビタス62.7万円とTACの63万円より僅差で安くなっていますが、単純にコストだけを考えればアビタスもTACもほとんど変わらないと考えていいと思います。

コスパだけで選ぶのは危険

しかし、コスパだけで予備校を選ぶのは危険です。

料金以外にも、以下でご紹介するポイントを踏まえて選ぶ必要があるからです。

さらに予備校に申し込んだ後も

  • 学歴評価費用
  • 受験費用
  • 受験会場までの遠征・渡航費用
  • その他費用(テキスト加工代・カフェ代・通信代など)

といった諸費用がかかるので、仮に4科目ストレート合格するとしても総額120万円以上かかると想定しておけばよいかと思います。

③有効期間

次にアカウント有効期間です。

具体的には各予備校のマイページにログインして、講義視聴・資料閲覧・受験相談ができる期間のことを示します。

予備校 有効期間
アビタス
5年
TAC
2年

アビタスが5年間、TACは2年間となっています。

アビタスでの合格実績が多いのは、テキスト・問題・講義の質だけでなく、アカウント有効期間が非常に長いことが大きな理由ではないかと考えられます。

USCPAは社会人の方が多く受験する資格試験のため、ライフイベントも多く勉強が中断しやすい資格試験です。

USCPA試験には18ヶ月で科目合格が失効する制度が存在することをふまえると、5年間サポートしてもらえるのは心理的にも安心感があり、結果的に勉強を継続して全科目合格をつかめる人も多いのだと思います。

一方、TACだと2年間という短期間での合格が求められるので、短期集中できない方にはややハードルが高いかもしれません。

なのでアカウント有効期間に関しては、「自分がUSCPA試験にどの程度の勉強期間をかけられるか?」を踏まえて、慎重に判断されることをおすすめします。

個人的には、アカウント有効期間という観点から見るとTACよりアビタスがおすすめです。

④校舎

続けて校舎数です。

いずれの予備校も申し込みはオンラインでも受け付けていますが、質問相談会や自習室を使いたい場合などに、自宅の周辺に校舎があると安心感があるかと思います。

予備校 校舎
アビタス
新宿
梅田
TAC
全国

アビタスは東京(新宿)・大阪(梅田)の2校のみのため、東京あるいは大阪近辺に在住・通勤の方でなければ通うのは難しいかもしれません。

一方、TACは予備校としての規模が非常に大きく、以下のとおり全国に校舎があります。

アビタス
   新宿・梅田

TAC
(直営校)札幌・仙台・水道橋・新宿・早稲田・池袋・渋谷・八重洲・立川・中大駅前・町田・横浜・日吉・大宮・津田沼・名古屋・京都・梅田・なんば・神戸・広島・福岡
(提携校)群馬・富山・金沢・岡山・福山・高松・徳島・大分・熊本・宮崎・鹿児島・沖縄

自習室利用や相談を校舎で行いたい方にとっては、アビタスよりもTACの方が非常に使い勝手が良いかと思います。

しかし、私の場合はアビタスでライブ講義や質問相談会に参加せず、勉強でもそれほど自習室は使いませんでした。(勉強場所としては、都内のカフェや無料の勉強場所を使用することが圧倒的に多かったです)

なので、校舎にあまり通う予定がなさそうであればアビタスでも問題なく勉強を進められると思います。

⑤テキスト

次に、テキスト(教材)の質です。

予備校 テキスト
アビタス
日本語オリジナル
TAC
日・英併記
Beckerと提携

2校のテキストはそれぞれ特色が異なります。

  • アビタス:完全オリジナルの日本語テキスト。
  • TAC:海外大手Beckerと提携。テキストは日本語・英語が併記。

このように、テキストに関しては2校とも方針がバラバラなので、自分に合ったスタイルを慎重に見極めた方が良いと思います。

アビタスに関しては4科目すべて日本語テキストを用意しているので、英語でテキストを読み進めるのに抵抗がある方英語力に自信のない方に最適だと思います。

TACの場合、テキストは日本語・英語が併記されており、問題については提携先のBeckerのオンラインページで演習を進めるスタイルです。

これも、最初は日本語で講義を受講したい方にとってもハードルは低めです。

なので、英語に抵抗のある方はアビタス、英語にある程度慣れており英語・日本語の両方でインプットしたい方はTACがいいと思います。

ただ、日本語と英語を行ったり来たり…というのが嫌な方はアビタスの日本語のみのテキストでインプットするのが効率的でおすすめだと思います。

⑥問題数

続いて問題数です。

予備校 問題数
アビタス
MC:2,700問
TBS+WC:550問
TAC
MC:6,600問
TBS+WC:400問

質の高い問題がそろっているかも、合格に必要な大切なポイントです。

TACについては非常に多く、7,000問もの問題をそろえているので演習するには申し分ない量と言えます。

ただ、問題が非常に多く、復習にも時間がかかる可能性がある点に注意する必要がありそうです。

さらにTACは海外大手予備校のBeckerと提供しており、その質の高さは非常に高いことで評判です。

一方のアビタスはトータルで3,000問超と少なめですが、「合格に必要な最低スコア(75以上)を取れるようにする」ことをコンセプトとしているため、問題についてはかなり厳選されている印象です。

私の場合、特にアビタスの演習問題に不足があると感じたことはなく、問題演習の繰り返しに加えて、模試・リリース問題・サンプルテストを活用したことで全科目合格できました。

なので質の高い問題を多く解きたい方はTAC、厳選された少なめの問題を何回も回したい方はアビタスがおすすめです。

⑦講義

予備校を語るうえで欠かせないのが講義の質です。

予備校 講義
アビタス
日本語
TAC
日本語

もっと絞ると各講師陣の分かりやすさが重視すべきポイントだと思います。

いずれの予備校も、各科目を分かりやすく解説する魅力的な講師が在籍されているので、順番にご紹介します。

アビタス:竹野先生

竹野先生は、アビタスで主にFARを担当されている講師です。

私も実際にオンラインで講義を受講しましたが、語り口調が非常に穏やかで丁寧なので、倍速再生してもサクサク講義動画を進めることができました。

Twitterでは通称「オールバック師匠」と呼ばれている、大変人気のある先生です。

アビタス:伊藤先生

伊藤先生は主にAUD・BECを担当されている講師です。テンポが良く明快な語り口調で人気です。

私も受講した際、監査手続の流れを「今は全体の流れのどこのパートを説明しているか」といった点がクリアになっただけでなく、実務に沿った分かりやすい解説をしていただいたことで理解が深まりました。

TAC:小泉先生

小泉先生はTACの看板講師の1人です。個別相談にも乗っていただけるようで、講義やおさえるべきポイントも明確・丁寧に教えていただけると評判です。

このようにみると、一概にどちらの講義の質が高いといったのは比較しづらいですが、いずれも専属の人気講師がいることに違いありません。

なお、TACに関しては以下のとおり講師が10名以上と非常に多いです。

TAC USCPA講座パンフレットより

一方のアビタスは、私の認識する限り、少なくとも4~5名ほどの講師が在籍されているので、講師の数という意味ではTACの方が充実していると思います。

⑧フォロー

さらに受験時や合格後のフォロー(サポート)制度も大切な要素です。

予備校 フォロー
アビタス
TAC

フォローに関しては、いずれの予備校も以下のサポートをそろえています。

  • 手続マニュアルのアップデート
  • 出願州選択相談
  • 受験手続相談
  • 学習相談
  • 模試
  • ライセンスサポート

TACでもサポート体制は万全だと思いますが、特にアビタスは、上記に加えてBig4説明会などのキャリアサポートも充実している印象です。

Big4の就職説明会もしばしば開催されているので、合格後のキャリアパスの相談ができるという点ではアビタスがおすすめです。

⑨合格実績

最後に合格実績を見てみます。

予備校 合格者実績
アビタス
5,500人以上
TAC
非公表

TACは合格者数を公表していませんが、アビタスは5,500人以上と圧倒的な実績を残しています。

Big4で働いてみて感じるのは、大半の日本人USCPAホルダーは、ほとんどがアビタスで勉強&合格されているという印象です。

また、合格者実績を公表はしていませんが、TACで合格された方とも何人か監査法人でお会いしました。

TAC出身の方はかなりのハイスコアで合格されている印象なので、TACのプログラム内容はしっかりやりこめば結果がついてくる内容となっていると感じました。

予備校比較ランキングまとめ

冒頭でもご紹介した9項目の一覧表を再掲します。

予備校 おすすめ度 Web受講料 1単位追加取得料 有効期間 校舎 テキスト 問題数 講義 フォロー 合格者実績
アビタス
入会金11,000円+ライトパック:616,300円

(会計orビジネス15単位込)
入会金11,000円+フルパック:815,800円
(会計29単位+ビジネス24単位込)

約8,000円

5年

新宿
梅田

日本語オリジナル

MC:2,700問
TBS+WC:550問

日本語

5,000人以上
TAC
入会金10,000円+講座代515,000円

(単位含まず)

7,000円

2年

全国

日・英併記
Beckerと提携

MC:6,600問
TBS+WC:400問

日本語

非公表

こちらに基づくと、おすすめ予備校ランキングは

  1. アビタス
  2. TAC

となります。

最後に、ポイント簡潔にまとめてみます。

①アビタス

第1位はアビタスです。

校舎が新宿・梅田の2校しかない点や、トータルの予備校費用がやや高いといった点はあるものの、

  • アカウント有効期間が5年と非常に長い
  • 日本語テキストで学習を進めやすく、講義も分かりやすい
  • 合格者実績5,500人以上である

といった点は他校を上回る利点であり、第1位としました。

私は他校と比較せずアビタスのみで全科目合格できましたが、結果的にアビタスに申し込んでよかったと思っています。

②TAC

第2位はTACです。

トータルコストが高い&アカウント有効期間が2年と短いのがネックですが、

  • 講義は日本語、テキストは日本語・英語併記なので進めやすい
  • Beckerの問題演習の質が非常に高く量も充実している
  • 全国に教室があるので質問・相談・自習室利用しやすい

といった利点は非常に魅力的であり、第2位としました。

特にTACが提携しているBeckerについては、非常に質の高い問題を大量に演習できることで有名なので、TACを申し込まれた場合は是非Beckerもフル活用されるのがおすすめです。

まとめ:予備校パンフレットを入手して比較する

以上のとおり、USCPA試験のおすすめ予備校2社を比較しました。

いずれのスクールも数十万円単位で費用がかかりますが、合格後に転職すれば1年以内に回収できます。

金額感としては以下のとおり。

  • Big4監査法人:年収500~600万円
  • 外資系企業の経理:年収500~600万円
  • Big4 FAS:年収600~800万円
  • シンガポールの会計事務所:年収700~1,000万円

上記は転職直後の年収のイメージなので、USCPA合格後すぐにスクール代を回収できることがわかるかと思います。

「アビタスとTACでまだ迷っている」という方は、両方のパンフレットを比較したり相談会に参加するのがいいです。興味のある方は以下をのぞいてみてください。

記事でご紹介したUSCPA予備校

  • この記事を書いた人

USCPA職人

USCPA|Big4|アラサー|働きながら全科目合格|「USCPA職人」ブログでUSCPA合格&転職について発信しています。

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