- USCPA試験に必要な会計単位がないので受験資格が得られないか不安
- USCPA予備校や放送大学でも単位取得できると聞いたが内容を知りたい
このようなお悩みにお答えします。
アビタスに通学しつつBig4監査法人アシスタントとして働きながらUSCPAに合格した私が、USCPA試験の受験資格に必要な会計単位がない場合どうすればいいのかを調査しました。
結論としては、高卒や理系大学卒などの会計学の単位がない方でも比較的安い金額でUSCPA試験の単位を得ることができます。
特におすすめなのは以下のUSCPA予備校「CPA会計学院」。
CPA会計学院:30万円でUSCPA試験を突破したい方向け
今回の記事を読めばUSCPAの会計単位に関する理解がぐっと深まると思いますので、興味のある方は是非読み進めてみてください!
USCPA(米国公認会計士)試験の受験資格
まず、USCPA試験の受験資格について一覧表をまとめました。今回はこの中でも会計単位に絞って解説します。
州・島嶼地域 | 受験資格取得条件 | ||||
日本の高卒・専門卒 | 日本の大卒 | 会計学必要単位 | ビジネス学必要単位 | 合計必要単位 | |
モンタナ(MT) | 〇 | 〇 | 24 (以下含む) financial accounting auditing taxation management accounting |
24 | 48 |
グアム(GU) | ✕ | 〇 or 120単位 |
24(以下が該当) Financial Accounting and Reporting (upper division) Auditing and Attestation Services (upper division) Taxation (upper division) Managerial Cost Accounting (upper division) |
24 (以下含む) Economics : 6 Finance : 3 Business Law : 3 |
48 |
ニューヨーク(NY) | ✕ | 〇 | 12(各1コース) Financial Accounting(upper division) Auditing(upper division) Taxation Management Accounting |
ー | 120 |
アラスカ(AK) | ✕ | 〇 | 15 | ー | 15 |
ワシントン(WA) | ✕ | 〇 | 24 (内15単位 : upper level or graduate level) | 24 | 150 |
大卒の場合
こちらをみると、会計単位が少なくすむのはニューヨーク州の12単位・アラスカ州の15単位だと分かります。
ただ、ニューヨーク州で受験資格を得るには、Upper Division(上級レベル)での会計学の15単位だけでなく、トータル120単位が必要です。
なので受験資格を早く得るには、ニューヨーク州(会計学12単位+トータル120単位)よりもアラスカ州(会計学15単位)の方が得策だと思います。
さらにアラスカ州はビジネスに関する単位も不要なので非常に受験資格を得やすいです。(私もアビタスで申し込んだときにはアラスカ州での出願を選びました)
ただし、ニューヨーク州に関して言えば、そのままライセンス申請をする場合、アメリカでの実務経験が必要なのに注意する必要があります。
アラスカ州など他の州であれば、アメリカでの実務経験がなくとも日本国内のみでライセンス取得OKなので検討してみてください(ちなみにライセンスがなくとも全科目合格というだけで転職できる企業は幅広いです。むしろライセンス保持者と全科目合格者の扱いは同じなイメージ)。
高卒・専門卒の場合
一方、高卒・専門卒の方であればモンタナ州1択になると思います。
モンタナ州では会計学24単位&ビジネス24単位の合計48単位必要な点に注意が必要です。
皆さんの単位取得状況は違うと思うので、今の自分が受験資格を得るのにどのくらい単位が必要かリサーチするためにも、各予備校のパンフレットを比較したり単位取得に関する無料診断を申し込んでみるのがおすすめです。
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受験資格に必要な会計単位がない場合の単位取得方法2選
受験資格に必要な会計学の単位は12~15単位程度と分かりましたが、受験資格に必要な会計単位がない場合どうすればいいのか2つの方法をご紹介します。
①USCPA(米国公認会計士)予備校で単位取得する
第一に、USCPA予備校で単位を取得する方法が挙げられます。
USCPAは州ごとに出願をする特徴がありますが、中でも出願条件のゆるいアラスカ州(会計15単位)で予備校4校を比較してみます。
以下は、会計15単位分のコストを含んだ予備校料金ランキングです。
会計15単位含む予備校料金ランキング
- CPA会計学院:300,000円
- 資格の大原:505,400円(入学金6,000円+講座代499,400円)
- プロアクティブ:525,000円(入学金11,000円+講義代319,000円+単位追加取得代13,000円×15単位)
- アビタス:627,300円(入会金11,000円+講座代616,300円)
- TAC:630,000円(入会金10,000円+講座代515,000円+単位追加取得代7,000円×15単位)
上記の講義代+会計15単位で考えた場合、予備校代にかかるトータルコストは圧倒的にCPA会計学院がお得です。
最も安いのはCPA会計学院の300,000円。USCPA予備校の中では破格の安さです。単位取得料もこの受講料金に入っているので、安心してトライできると思います。
次に安いのはプロアクティブ330,000円(入学金11,000円+319,000円)。ただし単位は含まず、3単位あたり275$が追加でかかります(つまり1単位1万円超かかります)。
さらに次は大原505,400円(入学金6,000円+講座代499,400円)。大原の場合、予備校4校の中でも特に単位取得に手厚いプログラム(会計18単位+ビジネス6単位込)となっています。アラスカ出願の場合であれば、このプログラムだけで十分に受験資格を得られます。
TACについては525,000円(入会金10,000円+講座代515,000円)。プログラムの中に会計・ビジネス単位は含みませんが、単位取得費用は1単位あたり7,000円と最安レベル。
アビタスはライトパックでも627,300円(入会金11,000円+講座代616,300円)と他校より高めですが、最低限必要な15単位を含んだ料金となっています。
しかも会計・ビジネスどちらかを選ぶことができます。USCPAのライセンス取得をするならばこの15単位だけでは足りませんが、「USCPA全科目合格」という証明で十分!という方はライトパックで良いと思います。
ただし、アカウント有効期間やテキスト・問題・講義・フォローなど、料金以外のポイントも踏まえて考慮する必要があります。
たとえば資格の大原は、料金は最安ですが、アカウント有効期間は4校中もっとも短い1.5年となっていることにご留意ください。
②放送大学で単位取得する
一方、単位を取得する第二の方法が放送大学で単位を履修する方法です。
放送大学を活用するのに向いているのは以下の方です。
- 独学の方(単位は放送大学で取得&受験手続は自力&勉強はWileyやBeckerなどの洋書)
- 予備校に申し込む予定だが、予備校の提携大学よりも安い費用で単位取得したい方
放送大学には、自分の受けたい科目だけに絞って履修できる「科目履修生」といった制度があります。
たとえば、アラスカ州出願に必要な会計学15単位を取得したいと考えた場合、
- アビタスの場合:24,200円(2単位)×7.5=181,500円
- 放送大学:7,000円(入学金)+11,000円(2単位)×7.5=89,500円
といったように、アビタスに比べて放送大学の方が約10万円安い結果となります。
取得した単位は各州が認定するのですが(学歴評価といわれいます)、放送大学で取得した単位をUSCPAに必要な単位として認定された実績もあるようです。
また、放送大学では会計学以外にもビジネスに関連する学問の単位も多く取得できるので、モンタナ州出願の方にとっても有力な選択肢となると思います。
このように、単位取得だけを考えれば放送大学で単位を取得するのがお得です。
一方、トータルコストでいえば予備校の割引制度を活用して単位取得&受講する方が安い場合もありますので、各予備校のプログラムと比較しながら慎重に判断するのがおすすめです。
まとめ:会計単位がない方でもUSCPAの受験資格は得られる
以上のとおり、会計単位がない方でもUSCPAの受験資格を得ることができます。
ポイントとしては以下のとおりです。
- 大卒の方が受験資格を得るならアラスカ州(会計学15単位)
- 高卒・専門卒の方が受験資格を得るならモンタナ州(会計学24単位+ビジネス24単位)
- 会計単位の取得だけを考えれば放送大学の活用がお得
- トータルコストでいえば予備校の割引制度を活用するのも手
今回の記事が、USCPAの受験資格で悩まれている方のお役に立てば嬉しいです。