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勉強の悩み

USCPA合格者がAUDの勉強時間・必勝勉強法を解説!

USCPA(米国公認会計士)試験の中でも沼にハマりやすいといわれるAUD

  • AUD沼からなかなか抜け出せない
  • なぜかAUDだけ受からない
  • そもそもAUDの勉強方法が良く分かっていない

といった方向けに今回の記事を書いてみました。

読み進めていただくことで、

  • 学習範囲
  • 勉強法
  • 勉強時間
  • 問題傾向
  • 時間配分

について理解を深め、USCPA試験の合格までの期間を短縮するのに役立つ情報をお届けできる考えています。

それでは早速まいりましょう!

AUDの範囲:監査基準・監査手続・倫理が肝

AUDは、FARと親和性が高い科目です。

以下の4領域が主要論点になります。

  • 監査業務&証明業務(各業務で準拠すべき基準や手続きの違い)
  • 監査手続(内部統制&実証手続)
  • 倫理(特に独立性)
  • レポート(監査・レビュー・調製・検証・合意手続・経営者確認書)

AUDの勉強時間:約250~400時間

私がかかった勉強時間は約300時間です。内訳としては、受験1回目で200時間、2回目で100時間程度です。

2科目めとしてAUDの勉強を開始した頃は、既に監査法人での期末の繁忙期を経験し、監査の内容も実務で理解を進めていました。
そのため、「早く受からなければ!」という想いで、FARの合格発表を待たずに勉強を進めました。

1回目はスコア74で不合格、2回目はギリギリのスコア75での合格でした。

1回目・2回目の勉強内容をまとめると以下のとおりです。

1回目
・MC2周
・TBS2周
・内部統制のフローチャート・各レポートの暗記
・過去5年分のリリース問題を1周

2回目
・MC2周
・TBS1.5周(特に後発事象・財務分析メイン)
・模試の復習
・内部統制のフローチャート・各レポートの暗記
・過去6~7年分のリリース問題を1.5周

ただ、私の周りやTwitterを見ても「AUD沼にはまって受験勉強から抜け出せない…」という方をしばしば見かけるので、勉強時間については一概に言えません。

問題演習をサクサクこなすというよりも、テキストの内容の理解が非常に重視される科目なので、下手に理解しないまま臨むと私のようにギリギリ不合格といった現象が起きます。

なので、テキスト理解を最優先にして勉強すれば、トータルの勉強時間は短縮できると思います。

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AUDの勉強対策(初期):MC・TBSも大事だが、まずは理解を優先

AUD受験生の中には、FARの合格者がそこそこいると思います。

しかし、AUDの学習を進めるうえで注意点があります。

それが、先述の「FARよりもAUDの方が深い理解が求められる」という点です。

FARのように仕訳を頭に叩き込むのとは異なり、講義→演習→講義→演習→…をひたすら繰り返すだけでは高得点に結びつかないのがAUDの恐ろしい点であり、AUD沼にはまる人が続出する要因です。

ではどうすればいいか?と言うと、

テキストから1分間目を離し、学習した内容を頭の中でゆっくり思い返すこと

です。

たとえば、アサーションのCompleteness(完全性)とExistence/Occurence(実在性)の違いの講義を受けた後には、

Completenessは、証憑からFSに向かっていくイメージの手続きと言ってたな

Existence/Occurenceは逆に、FSの数値から証憑に向かうイメージという話だったな

CompletenessとExistence/Occurenceは相反する関係で、それぞれどの流れのアサーションなのかを抑えればいいのか!

といったように、ポイントを整理することができます。

テキストから目を離して想像力を働かせることで、他のアサーションもどんどん肉付けして覚えやすくなります。

自分で苦労しながら理解・想像して覚えた論点は、他の受験生も苦労している論点で、試験にもよく問われたりします。

このように、AUDの学習の初期段階では、ポイントをひとつずつ丁寧におさえ、自分で想像しながらメモするのが大切です。

AUDの勉強対策(試験直前期):FAR同様に論点をまとめる

テキストの理解を最優先とはいえ、MC・TBSも3~4周は回す必要があります。

テキスト・MC・TBSを回したところで、直前期にやると効果的なのは以下の作業です。

論点を整理する

問題演習だけでは学習範囲を網羅するのには限界があり、論点を忘れることもあるので、自分の言葉で整理する作業は非常に重要です。

とはいえ、ノートに何ページにもわたって論点を書き出す必要はありません。

私の場合は、テキストを丁寧に見直したうえで、テキストの裏表紙に自分の苦手ポイントや頻出ポイントを書き出すようにしました。

模試を受験する

アビタスの場合であれば、申し込んだコースの中に各科目の模試もセットで含まれていると思います。

こちらもMC・TBSをある程度回した段階で、受験してみることをおすすめします。

また、合格者平均点に届いていない場合でも直前までスコアは伸びますので、数十点程度の点差でなければ、あまり結果は気にしなくてもいいと思います。

合格者平均に届かなかった模試の結果を気にするのではなく、模試でつまずいたポイントを書き出して復習するのが何より大切です。

リリース問題・サンプルテストを解く

本番に極めて近いレベルで本試験をシミュレーションできるのが、リリース問題サンプルテストです。

リリース問題は、アビタスやTACで申し込んだ後にマイページ等で入手できる資料で、AICPAが各予備校に提供している本番レベルに極めて近い問題です。

またサンプルテストは、AICPAのリンクで閲覧できる問題で、本番の形式本番レベルの問題を無料で解くことができます。

いずれも本番の形式に慣れるのに非常に重要なので、是非フル活用してTestlet1~5までの流れをを把握しておくことをおすすめします。

AUDの問題傾向:全体を通して理解重視、一部計算も注意

AUDの本試験は、問題によってはFAR以上にAUDの方が英文の読解力を求められます。

たとえば、以下のサンプルテストを見てください。

ある公認会計士が、以前の監査クライアントから、過年度の監査報告書を再発行するよう依頼された。
監査報告書を再発行する前に、公認会計士は以下のどの手続きを行う必要があるか?

①以前の監査クライアントの経営陣から、経営者確認書を入手する。
②係争中の訴訟について、以前の監査クライアントの弁護士に問い合わせる。
③以前の監査クライアントの記録を見直し、債務及び貸付契約の遵守状況を確認する。
④以前の監査クライアントが、継続企業の前提にかかる事項に疑いがあるかどうかを検討する。

正解は①となります。

経営者確認書には日付や経営者の責任が明記されており、監査報告書の発行前に作成されているはずのものです。

会計士からすれば、以前の監査クライアントから問い合わせがあった場合、

  • (監査法人側で原本を廃棄せず保管している場合も想定されますが)そもそも経営者確認書が作成されているか?
  • 日付はいつの記載となっているか?
  • 監査報告書と整合性が取れているか?
  • その他の内容は妥当か?

といった情報を確認するのに欠かせないため、①の対応が必要となります。

②③④の対応も、ゼロではないかもしれないですが、優先順位が高いのは経営者確認書の入手だと判断できます。

このように、日本語で読めば①が正解なのだとわかりやすいです。

しかし、実際の問題文は英語であることを踏まえると、「誰が」「誰から」「何を」求められたのかといった情報を、英文から正確に読み取るスキルが求められます。

また、AUDについては計算問題も少なからず出題されますが、FARに合格するレベルであれば十分に対応できます。

理論にしても計算にしても、「英文を早く正確に読み解く力」が重視される科目なのです。

AUDの本試験の特徴

続けて、実際の本試験における特徴をご紹介します。

USCPA(米国公認会計士)の試験形式

USCPA試験は4科目から構成される試験で、各科目の概要は以下のとおりです。

セクション(科目) 試験形式&問題数 テストレット&問題数 目安時間配分(解答時間) 配点比率
FAR MC:66問
TBS:8問
No.1:MC33問
No.2:MC33問
No.3:TBS2問
No.4:TBS3問
No.5:TBS3問
No.1:45分
No.2:45分
No.3:40分
休憩:15分

No.4:60分
No.5:60分
MC:50%
TBS:50%
AUD MC:72問
TBS:8問
No.1:MC36問
No.2:MC36問
No.3:TBS2問
No.4:TBS3問
No.5:TBS3問
No.1:45分
No.2:45分
No.3:35分
休憩:15分
No.4:55分
No.5:55分
MC:50%
TBS:50%
BEC MC:62問TBS:4問
WC:3問
No.1:MC31問
No.2:MC31問
No.3:TBS2問
No.4:TBS2問
No.5:WC3問
No.1:45分
No.2:45分
No.3:40分
休憩:15分
No.4:40分
No.5:70分
MC:50%
TBS:35%
WC:15%
REG MC:76問
TBS:8問
No.1:MC38問
No.2:MC38問
No.3:TBS2問
No.4:TBS3問
No.5:TBS3問
No.1:50分
No.2:50分
No.3:35分
休憩:15分
No.4:50分
No.5:50分
MC:50%
TBS:50%

USCPA試験は、テストレット1~5MC(Multiple choice questions:4択問題)・TBS(Task-based simulations:ケーススタディ問題)・WC(Written communication tasks:ライディング問題 ※BECのみ)4時間以内に解く試験です。

AUDの時間配分・解答時間目安

AUDの時間配分と1問あたりの目安解答時間は以下のとおりです。

No.1:45分/MC36問=約75秒/1問
No.2:45分/MC36問=約75秒/1問
No.3:35分/TBS 2問=約18分/1問
休憩:15分

No.4:55分/TBS 3問=約18分/1問
No.5:55分/TBS 3問=約18分/1問

基本戦略は、MCの問題はそこそこ多いので、TBSの時間を損ないすぎないことがポイントです。

FAR同様、TBSの時間を余裕をもって確保する戦略が良いです。

特に内部統制・実証手続関連のTBSは時にじっくり考えさせる問題も出てくるので、焦らずに解答できる時間を確保するのがベターです。

リサーチ問題

テストレット3~5のTBS8問の中から1問(ごく稀に2問)、リサーチ問題と呼ばれる形式で出題されます。

例えば、「AUPのReportの書式に関する情報はどこを参照すればいいか」といったお題が出され、コンピューター上の辞書システムを使って正しい参照場所を解答する、といった形式になります。

慣れれば時間の短縮になりますし、他のTBSを解く時間に回せるので、本試験では時間をかけすぎないのが得策です。

難易度変化

本試験において最も大きな特徴が難易度変化です。

日本の会計士や税理士試験とは違い、CBT(Computer Based Testing)というコンピューター形式での出題がされます。

先ほどのサンプルテスト問題をみて「想像より簡単だな」と思った方も多いかもしれません。

しかし、先ほどのサンプルテストは「中程度」部類に属すると思われます。

最初に受けたテストレットの結果によって、その後のテストレットの難易度が変化するのです。

難易度変化の概要は以下のとおりです。

  • テストレット1のMCはすべて「medium(難易度中程度)」レベルからスタートする
  • テストレット2のMCは受験者のパフォーマンスが良くない場合「medium(難易度:普通)」、良かった場合「difficult(難易度:難しい)」に切り替わる
  • テストレット1・2の採点方法は、すべての問題の難易度をふまえて公平に採点される
  • テストレット3以降のTBS・WCは、テストレット1・2のパフォーマンスの影響は受けず、難易度変化することはない

ダミー問題

MC・TBSの一部の問題については、採点対象外のダミー問題が含まれています。

ダミー問題の概要は以下のとおりです。

  • 問題にはOperational Questions(普通の問題)とPretest Questions(ダミー問題)の2種類が含まれる
  • Pretest Questions(ダミー問題)採点対象外である
  • 各科目ごとのPretest Questions(ダミー問題)は、MCに12問・TBSに1問・WCに1問(WCはBECのみ)が含まれる

例えば、

  • 新しい傾向の問題
  • 問題文が長すぎて時間がかかる問題
  • 異常に難しい問題

といった問題については、ダミー問題の可能性があります。

だからといってダミー問題と決めつけて未回答のまま次のテストレットに進むのはあまり得策ではないので、難しくとも可能な限り解答欄を埋めることを強くおすすめします。

AUDのTBSは難しい?

AUDについては、TBSが難しいといった話もよく聞きます。

私が実際に受験した感想としては、内部統制に関する問題だけでなく、BECに関連する財務分析やFARに関連する後発事象に関する問題も問われた記憶があります。

なので、他の科目をすでに学習済みであれば、AUDと重複している他科目の分野を復習しながらAUDの問題演習をするのも有効です。

また、TBSが難しそうだと感じた場合は

  • 問題文を先にざっと読む
  • 解答欄にある選択肢から類推できる

といったことを心がけるだけでも、ある程度対応できると思います。

本試験では、どんなに準備をしても難しい問題に遭遇することもありますが、そんな時には動揺せず「これは全員出来ないだろう」と割り切って解答するのも合格への近道だと思います。

まとめ:理解最優先で学習すれば必ず合格する

以上、AUDの特徴についてご紹介しました。

まずは「テキストの内容の理解に全力を注ぐ」ことに集中したうえで、

  • MC・TBSをしっかり回す
  • テキストを適宜見直して、論点を整理する
  • リリース問題や模試を受ける
  • サンプルテストやリサーチ問題で本番形式に慣れる

といった順番で学習を進めることで、必ず結果がついてくる科目です。

他の3科目については、以下の別記事でご紹介しています。

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  • この記事を書いた人

USCPA職人

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