- USCPA試験ではどんな計算問題が出題されるのか知りたい
- USCPA試験で計算問題を得点源にするコツを知りたい
このようなお悩みにお答えします。
Big4監査法人へアシスタントとして転職後、アビタスで勉強しながらUSCPA試験に合格した私が、USCPAの計算問題について徹底的に解説してみました。
今回の記事を読めば、USCPA試験の各科目で求められる計算スキルについて理解を深められると思います。
それでは順番に解説してまいります!
USCPAでの計算問題の特徴
まずはUSCPA全般の計算問題の特徴についてご紹介します。
①計算問題は「JCPAや簿記1級よりは」簡単
USCPA試験の計算問題ははっきり言って、JCPAや簿記1級など日本の会計系試験よりシンプルで平易な問題の場合がほとんどです。
しかしあくまで「難しい会計系試験と比較して」という話なので、実際にはそれなりの計算力が求められます。(USCPAも「会計士」である以上、当然といえば当然かもしれません)
簡単と思って取り組んでみると痛い目に遭う可能性もあります。
例えば以下のTwitterの声のように、想定していたよりもUSCPAの計算問題で手こずったといった方もいらっしゃいます。
BECに進んでいますが、計算問題難しすぎて遅々として進みません…
A校のユニットに記載の所要時間の何倍もかかってる
これに更にWCもあるなんて恐ろしすぎる🥲— かにちゃん🦀@uscpa勉強中 (@kanichan_uscpa) January 29, 2023
AUD受かってたやっぴー🌸たまには良いことあるもんだ😩FARのテキスト4冊と計算問題が嫌すぎてAUDにいったん逃げたけどなんだかんだFARの知識も求められて泣きながら叩き込んだ甲斐がありました。素直ににFARから始めるのをオススメします。
— 梅BBA(USCPA勉強中) (@chitan_uscpa) December 17, 2022
私も実際に受験してみて、特にFARとBECではそれなりの計算力が求められたと感じました。
ただ、何列も計算式を書くような難解なものではなく、簿記1〜2級に合格している方であれば十分に計算ミスを減らしてスピーディに解答できるレベルの問題だと思います。
②基本原理を分かっているかを聞かれる
上記の通り計算自体は難しいものではなく、あくまで計算方法の基本的な考えがわかっているか?をメインに聞かれていると思います。
例えばFARならば減価償却でいう定額法・定率法などのように、それぞれの勘定科目について採用すべき計算方法をさらっと問われるケースが多いです。
なので英語の試験だからといって過度に恐れる必要はなく、基本的には「標準的な計算問題が英語表記で書かれているだけ」というくらいのイメージで取り組めば少しは心理的に楽になると思います。
科目別USCPAの計算問題を得点源にするコツ4選
続いて、具体的な各科目ごとに問われる計算力や対策についてご紹介します。
③FARは仕訳が命
FARは計算も大事ですが、その根幹をなす「仕訳」が切れるかどうかが最重要です。
問題文を読んで仕訳をイメージできなければ計算以前に基本原理が理解できていないことを意味します。
「計算をスピーディにこなすぞ!」という心持ちではなく、「やるべき仕訳は何か?この仕訳をする場合に必要な計算方法は何か?」という仕訳をベースにした考えで問題に取り組めば得点力がつくと思います。
④AUDではFARに似た問題が出る
AUDではあまり計算力は問われないと思われるかもしれませんが、実は財務諸表分析・経営分析の問題が問われることが多いです。
AUDの計算問題に関してはFARで学習した内容と重複している傾向が強いと思うので、計算力はFAR学習時に高めておくのがおすすめです。
⑤BECはスピード重視
BECはFARと同じレベルか、それ以上の計算力が求められると思います。
特に
- 原価計算
- ファイナンス
などの分野では時間価値の計算や予算策定、ボックス図など電卓を叩く問題が増えます。
なのでBECはこれまでの正確な計算をする力に加えて、スピードも必要とされると想定しておいた方がいいです。
⑥REGは計算はそこそこ、理解重視
最後にREGですが
- 会計上の損益→税法上の益金・損金の調整
- Basisの計算
- 控除額の計算
といった問題で計算が求められるシーンがあります。(ビジネス法は基本的に暗記科目と考えていいと思います)
しかしFARと同様、REGは理解が重視される科目なので税法の理論を頭にしっかり入れることを優先して学習を進めればいいと思います。
まとめ:計算問題を制する者はUSCPAを制す
以上のとおりUSCPA試験の計算問題について解説しました。
各科目ごとのポイントをまとめると以下のとおりです。
- FAR:計算も重要だが仕訳が命
- AUD:FARに似た問題が出る。FAR勉強時に計算力を伸ばす
- BEC:スピード重視。正確性・スピードの両方をしっかり伸ばす
- REG:計算はそこそこ。特に税法は理解重視で学習を進める
ぜひ今回の記事が、USCPA試験の計算問題について知りたい方のお役に立てば嬉しいです。