- USCPAのリリース問題(過去問)について知りたい
- リリース問題の活用方法について知りたい
- リリース問題をどこで入手できるか知りたい
このようなお悩みにお答えします。
Big4監査法人へアシスタントとして転職後、アビタスで勉強しながらUSCPA試験に合格した私が、USCPA試験のリリース問題(過去問)について徹底的に解説してみました。
今回の記事を読めば、リリース問題の概要や効果的な活用方法について理解を深められると思います。
それでは順番に解説してまいります!
USCPA(米国公認会計士)試験のリリース問題(過去問・リリ問)とは?
リリース問題とは、USCPA試験を運営するAICPAからUSCPA予備校に提供される本番レベルの問題のことです。
過去問に近い位置付けの問題ですが、厳密にいえば過去問ではないです。
また、リリース問題と全く同じ問題が本番でも出題される可能性はほぼゼロに近いと思いますが、「このくらいのレベルの問題が出題されるのだな」という傾向を知るのに不可欠とも言える教材です。
①リリース問題は各予備校のアップデートが早い
リリース問題は1年ごとに新しい問題が更新され、それぞれのUSCPA予備校へと提供される仕組みになっています。
毎年1回程度のペースで配布されるため、予備校によっては提供されるペースが違うようです。
とはいえ、アップデートの時期に大きな差があるといった話は聞いたことがないので、基本的には予備校でアップロードされるタイミングが最速と考えていいと思います。
②リリース問題の難易度は年ごとに違う
また特徴的なのが、それぞれの年ごとにリリース問題の難易度にかなり差がある点です。
年度によっては、何回といても80%を超えられないリリース問題もある(かなり細かい論点を問う問題が集中している年度もあります)ので、結果に一喜一憂しないでコンスタントに演習を続けるのがいいです。
リリース問題の活用のコツ3選
続けて、リリース問題の活用のコツについて3点ご紹介します。
①リリース問題は何年分解くべきか?
リリース問題を解く目安としては、少なくとも直近の5年以上は本試験までに解くことをおすすめします。
直近の5年分を最低1周、できれば2周以上やっておけば安心かなと思います。
一方で、10年近く前の問題になると、リリース問題中のルールや会計基準が今と異なっているために問題の前提や選択肢の内容が今現在のものにそぐわない可能性があります。
例えばFARのリリース問題にはすでに出題範囲から除外されたIFRS調整の問題があったり、REGでも頻繁に細かな税法の変更が生じています。
このように古すぎるリリース問題はリスクがあるので、過去7〜8年分に絞ってやってみるのがベターかなと思います。
②リリース問題の正答率はどのくらいか?
リリース問題は、初回の演習はあまり気にせず、2回目の演習時に80~90%を狙う戦略がベストだと考えています。
全くリリース問題の傾向を知らないまま初回で演習すると、想像よりも低いスコアになり自信を失う方が多い印象を受けます。
私自身、FAR受験前にリリース問題にチャレンジしたところ、初回で50%程度しか得点できずかなり自信を失ってしまった記憶があります。
なので1回目でリリース問題を回すときは結果は気にせず「慣れる」ことに重点を置いて、2回目以降で高得点を狙っていくのがいいと思います。
③リリース問題にはいつから取り掛かるべきか?
リリース問題の開始時期ですが、試験本番の1〜2ヶ月前からリリース問題を始めるのがちょうど良い時期だと考えています。
アビタスのマイページでも解説されているとおりですが、テキストの読み込みや予備校の基本的なMC・TBSがしっかりできていない状態でやるのは逆効果になるかもしれません。
原則、リリース問題は試験直前期に活用すべき教材という認識で取り組めば問題ないと思います。
リリース問題の演習に慣れてきたら、試験の時間配分や難易度変化・ダミー問題対策など、より試験本番に特化した対策に取り掛かるのがいいです。
試験直前期の対策に関しては以下記事でもご紹介しています。
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リリース問題の入手方法4選
このように、予備校生であれば絶対に活用すべきとも言えるリリース問題ですが、具体的な入手方法についてご紹介していきます。
①各予備校(アビタス・TAC・資格の大原・プロアクティブ)
鉄板は予備校経由でリリース問題をフル活用することです。
アビタスをはじめとする大手予備校であれば、基本的にはこれまでのリリース問題はストックがあるはずなので、直前期に差し掛かったらどんどん解いていけば問題ないです。
ちなみにアビタスでは、マイページのトップ画面や以下のようにTwitterなどで最新版のアップデートを知らせてくれます。
2021年 #AICPA リリース問題のMC問題の掲載を開始しました!
リリース問題に取り掛かるタイミングは、アビタス教材を90%以上の正答率まで上げていただき、「初見の問題に対してどの程度対処できるか」の確認で取り組んでいただくようオススメしています。
総復習時の練習問題としてどうぞ!#uscpa pic.twitter.com/zM5unTG84U— 株式会社アビタス (@abitusstaff) July 21, 2021
アビタスの魅力については別記事でもご紹介しています。
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③Amazon(Glomont)
②以降は予備校に申し込んでいない独学受験生が入手する方法です。
GlomontというAmazonサイトであれば、直近のリリース問題も科目別で入手することができます。
科目によりますが大体50ドル前後で販売されていますので、新品のリリース問題を入手したい方はGlomontがおすすめです。
独学受験生向けの教材については以下の記事でもご紹介しています。
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③中古市場(メルカリ・ヤフオク)
過年度のリリース問題については、メルカリやヤフオクといった中古市場でもちらほら販売されています。
ただ、紙ベースでのリリース問題があまり出回っておらず、中古市場に流れてくる教材もかなり少ない印象です。
出会える機会は少ないかもしれませんが、定期的に中古市場をチェックすることで自分の希望する科目のリリース問題を入手できると思います。
個人的には、中古市場の値段はかなりばらつきがあるので、市場価格に惑わされずに確実に品質の高いものを購入したい場合は②のGlomontの方がいいと思います。
④Another71のサイト
最後に、海外サイトであるAnother71にてリリース問題に近い傾向の問題を閲覧することができます。
できれば解説のついているリリース問題を確実に入手して演習するのがベストと考えていますが、どうしてもコストをかけられなかったり、時間がない場合であれば上記サイトをチェックしてみるのもありです。
まとめ:リリース問題はUSCPA合格の絶対条件
以上のとおり、USCPA試験のリリース問題についてご紹介しました。
実際に全ての科目を勉強した際にリリース問題をフル活用した私としては、リリース問題はUSCPA合格の絶対条件とも言えるほど重要な教材です。
ぜひ未入手の方は出し惜しみせず、早めにリリース問題を入手しておくことをおすすめします。
今回の記事が、USCPA試験のリリース問題で悩んでいる方のお役に立てば嬉しいです。