USCPA(米国公認会計士)試験にチャレンジしようか悩んでいるが、各科目の難易度がどの程度か分からない
このようなお悩みにお答えします。
今回の記事では、USCPA試験の科目ごとの難易度分析することで、USCPA試験を知らない方でも各科目の難易度が分かる内容になっています。
私自身、「科目ごとの難易度をしっかり把握していればもっと早く合格できたのに…」という悔しさがあったので、今回の記事を書いてみました。
今後一人でも、USCPA試験にチャレンジする方に役立ててもらえたら嬉しいです。
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ズバリ!USCPA試験の難易度は?
USCPAにとどまらず、会計系科目は会計士・税理士・簿記など様々です。
今回の科目別難易度を考えるにあたり、私の周りの日本の公認会計士や税理士等の有資格者から聞いた情報をもとに、会計系科目を10段階別(1:簡単 ~10:難しい)に評価してみました。
ズバリ、USCPAの難易度は10段階中6〜7に該当するのではないかと思います。
会計系資格難易度ランキング
10(最難関):公認会計士(財務会計・管理会計・租税法)/税理士(所得・法人・消費・相続)
9(超難関):公認会計士(企業法・監査論・経営学)/税理士(簿財・ミニ税法)
8(難関):簿記1級
7(沼):USCPA(AUD・BAR)/CFA Lv2(FRA)/全経上級
6(重い):USCPA(FAR・REG・ISC・TCP)/米国公認管理会計士(Part1)/米国税理士(Part2)/CFA Lv1(FRA)
5(普通):中小企業診断士(財務)/米国公認管理会計士(Part2)/米国税理士(Part1)/証券アナリスト(財務分析・コーポレートファイナンス)/ビジネス会計検定1級
4(基礎):簿記2級/ビジネス会計検定2級
3(入門):全経2級 /米国税理士(Part3)/ビジネス会計検定3級
2(やさしい):簿記3級/全経3級
1(超初級):簿記初級
これらの中から、USCPAの科目に絞ってみると
7(沼):USCPA(AUD・BAR)
6(重い):USCPA(FAR・REG・ISC・TCP)
※FAR, REG, AUDがコア科目。BAR, ISC, TCPが選択科目。
となります。
ちなみに私が受験したFAR→AUD→BAR(当時はBEC)→REGの順番で、
- 理解・計算・暗記どれが重視されるか
- どんな経験があると有利か
といった点を交えて、各科目の難易度について分析してみました。
(ISC・TCPについては受験経験がないため割愛させていただいております、ご了承ください...!!)
USCPA試験科目①FARの難易度:6(重い)
FARの難易度は多くの受験生の最初の関門である一方、試験範囲が広範である点を踏まえ、「6(重い)」としました。
FARと簿記1級・2級との比較については後述しますが、巷ではしばしば「簿記準1級相当レベル」に位置づけられる科目です。
USCPA試験科目②AUDの難易度:7(沼)
AUDの難易度はズバリ、「7(沼)」くらいです。
TwitterのUSCPAの声をチェックすると、それなりにAUDの沼にハマっている方がいます...。
2024年の新試験制度に移行してから、AUDは難易度が上がったといった声が散見されますが、私の周囲の受験生の方も同じような印象を持っていらっしゃいます。
ちなみに私自身は、2021年の1回目の受験はスコア74で落ちましたが、その後2ヶ月程度勉強しなおして、スコア75でギリギリ合格でした。
なお、私の周りではAUDを1科目めとしている受験生はいなかったです。
最初のヤマであるFARで脱落してしまう受験生の方は意外と多いのですが、それ以上にAUDで苦戦されている方が多い印象です。
とはいえ、一度FARを突破していることから、AUDに取り組む際には
- テキストと問題集を何周回せばいいか分かっている
- リリース問題(過去問のようなもの)をどのくらいのスピード・得点率で解答できればいいかが分かっている
といった状態になります。
いわば「勉強のペースに慣れてきた」モードに突入しているのです。
さらに範囲によっては、後発事象(Subsequent Event)をはじめ、FARで既に学習した範囲と重複しています。
FARを突破することで、
- AUD→後発事象、銀行勘定調整(Bank reconciliation・バンクリ・バンレコ)
- BEC→財務比率分析(利益率・回転率・回転数)
- REG→パートナーシップ、繰延税金資産(DTA)・繰延税金負債(DTL)の調整
といったように、AUDだけでなく他の科目を今後勉強していくときに、既にFARで勉強した内容が役に立つのです。
USCPA試験自体、科目同士の親和性が比較的大きく、次の科目に取り組みやすいように設計されているのが大きな特徴です。
そうはいっても、AUDではFAR以上に読解力や微妙な英語のニュアンスの読み取りが要となってくる科目なので、難易度は高いと言えます。
USCPA試験科目③BARの難易度:7(沼)
BARについては、以下の点を踏まえて、FARよりも難しい7(沼)としました。
- 選択科目の中でも30~40%台と合格率が非常に低い
- 経営分析、原価計算に加えて、FARの応用論点が出る
たとえば、私は簿記2級で工業簿記の学習を済ませていたことや、学習内容が自分の性に合ったこともあり、受験1回目でスコア73落ちはしたものの、2回目で合格点に持っていけました。
ちなみに同じくBARを勉強していた知人の中には、1ヶ月程度の学習で1発合格した猛者もいれば、原価計算やファイナンスの計算があまり得意ではなく、合格までに半年かかった方もいました。
いずれにしても、BARは決して油断してはいけない科目だと言えます。
USCPA試験科目④REGの難易度:6(重い)
多くの受験生が最後に受験する科目がREGです。難易度は6(難しい)としています。
REGは大きく分けて、
- 税法
- ビジネス法(商法・民法)
の2つの領域が出題範囲となっています。
REGは、4科目の中で最も難易度の評価が分かれます。
なぜなら、
- 暗記だけでいけた
- 理解さえすれば暗記などしなくてもいい
など、合格者によって意見が分かれるためです。
一方で「絶対落ちたと思っていたのになぜか合格していた」という声を一番聞くのもREGのような印象を受けます。
様々な意見に流されそうになるREGですが、私自身の考えとしては、理解→暗記の順番で、FAR並みにしっかりやって本番に備えるべきです。
とはいえ、
- FARと似ているようで異なる論点が多い
- FAR並みに暗記すべき項目が一定数ある
- 範囲は広く、特に税法は繋がりを意識して学習を進める必要がある
といった点から、難易度としてはFARと同様の6(重い)としています。
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USCPA試験の難易度について考えるべきポイント2選
ここでは、USCPA試験の難易度について考えるべきポイントをさらに深掘りします。
①出願州が違ってもUSCPA試験の難易度は変化しない
科目別以外にも、疑問に思う方が多いであろう点が、「州ごとの難易度」かと思います。
結論から言えば、どの州で出願・受験しても、難易度は変化しません。
出願は各州ごとに行うもので、出願のための受験資格は異なるのですが、どの州から出願してもAICPAという機関が作成しているテストを受験することになります。
ただし、受験資格を得るのに必要な単位や受験料は、州によって異なるので注意が必要です。
②日本の会計士試験よりは簡単。だけどナメて挑んだら合格できない
これまで、科目別の難易度をご紹介してきました。
各科目の解説が長くなってしまいましたが、結論としては
- FAR→AUD→BAR→REGまたはFAR→BAR→AUD→REGの順番で受験する
- FAR:最初の科目で分量が多いが、合格すれば後の科目の学習がスムーズ
- AUD:「英文を早く正確に読み解く力」を鍛えることに集中する
- BAR:FARの応用論点があるものと捉え集中的に取り組む。
- REG:理解が肝心。税法だけでなく民法・商法もしっかりカバーする
といった点を考慮すれば良いかと思います。
さらに、私自身の経験(4科目すべて1回目不合格・2回目合格)を踏まえてお伝えしたいことは、
- 世間ではUSCPA試験は簡単だと言う方もいるが、決して鵜呑みにすべきではない
- 「日本の会計士試験よりカンタンだろう」と手を抜くと足元をすくわれ、痛い目にあう
ということです。
忘れてはならないのが「科目合格失効制度」という恐ろしいルールです。
私は科目失効せずに済みましたが、私の知人の中には失効して苦しんでいる方がいます。
日本の税理士試験やCFA試験であれば、科目合格は永久に有効ですが、USCPAに関してはこのルールが一段階ハードルを上げている印象です。
「USCPA試験が簡単だ」という方は、すでに日本の公認会計士試験を突破された方や、帰国子女の方かもしれません。
しかし、それ以外の方が言っているとなると、単純にUSPCA試験自体、受験したことがない方が言っているのではないでしょうか?
少なくとも、純粋な日本人が会計知識も英語もゼロの状態で挑むという点においては、USCPAは「取ってよかった」と胸を張れる難関資格です。
下手な資格を取るよりもはるかに達成感があり、Big4監査法人やBig4 FAS、事業会社の経理・内部監査といった転職に圧倒的に有利&コスパ抜群なのがUSCPAです。
ただ、「そのコスパがいい」という部分を「簡単に取得できる」という言葉に置き換えるべきではないと考えます。
USCPAの予備校は大きな声では言いませんが、私の周りでは
- 申し込んだものの1科目も受からずにダラダラ過ごしてしまっている方
- 撤退してしまった方
- 科目合格が失効してしまい苦しんでいる受験生
といった方を大勢見かけます。
これらの人たちで、日本人受験生の半分以上は占められているのではないでしょうか。(Twitterでは合格者ばかりいるように見えますが、不合格の方はそもそもツイートしないと思います)
このような状態を防ぐのに必要なのが、記事の冒頭でもお伝えした「戦略」です。
受験する前から、各科目の難易度や学習するうえで心がけるべきことを把握するだけでも、皆さんの合格までの期間は飛躍的に短縮できます。
そしてそんな戦略をサポートしてくれるのがUSCPA予備校です。
難易度が変わる?おすすめのUSCPA予備校3選!
実は、選ぶ予備校によってUSCPA試験の難易度は変わります。
なぜなら、相性の良い予備校ではサクサク学習が進みますし、相性が悪いと当然ながら受験期間が長引くからです。
そこで、このパートではおすすめのUSCPA予備校3校の特徴をご紹介します。
ちなみに私が申し込んだのは最大手のアビタスで、結果的に50万円弱で受講することができました。
どこの予備校が本当におすすめなのかは、あなたとの相性による部分が大きいので、以下の解説を通して慎重に検討されることをおすすめします。
①アビタス
まずはUSCPA予備校最大手「アビタス」のおすすめポイントを簡単にまとめました。
アビタスのおすすめポイント
- <信頼&実績No.1>これまでの日本人のUSCPA合格者の3人に2人はアビタス卒業生
- <受験資格サポートも安心>老舗なだけあって難解なUSCPA試験プロセスについても万全のサポート体制
- <安心の日本語テキスト>各科目ごとの充実した日本語講義&日本語テキストで進められる
- <長く使える>アカウント有効期間が5年と長いので勉強が中断しても再開しやすい
私自身もアビタスでお世話になりました。
講座のクオリティやサポート体制は申し分なく、さすが大手といったところ。
何よりアビタスはUSCPA試験の合格実績が全予備校の中でも圧倒的No.1(7,000名超)なのが非常に信頼できるポイントです。
他の予備校と比較するとアビタスの講座費用は624,800円と割高ですが、合格に必要なものすべてがそろったプログラムと言えます(割引制度もたくさんあり、これより安くなることが多いです)。
またライフイベントの多い社会人受験生にとって、アカウント有効期間が5年なのも大きな魅力。
しかし校舎数は東京(新宿)・大阪(梅田)の2校のみなのに注意が必要です。
「ある程度コストがかかっても良いから、多くの合格者を輩出しているプログラムでUSCPA試験にチャレンジしたい」という方におすすめです。
おすすめのUSCPA予備校ランキング第1位
アビタス|【圧倒的合格実績】日本人USCPA合格者の約3人に2人が選ぶ王道予備校
②CPA会計学院
続けて、CPA会計学院のおすすめポイントは以下のとおり。
CPA会計学院のおすすめポイント
- <コスパ良し>39.6万円(実質負担額4.4万円まで下げることも可)とUSCPA予備校の中でもNo.1の安さ
- <受験資格も楽々ゲット>受験資格を得るのに必要な会計単位・ビジネス単位も講座費用に含まれている
- <コンテンツも期待大>できたばかりの講座だがクオリティはどんどん上がっていくと期待(テキストはめちゃくちゃ読みやすい!!)
- <自習室が鬼使える>5ヶ所の校舎・10ヶ所の自習ラウンジ・47都道府県の提携自習室を利用可能
CPA会計学院2023年に開講した講座であり、老舗のアビタスやTACと比較すれば完全な後発組。
しかし40万円弱という圧倒的なコスパの良さや、自習できる場所(校舎・ラウンジ)の充実度を踏まえれば、CPA会計学院がイチオシです。
初期コストを下げたい人にとっては救いとなる予備校でしょう。
新しい講座なのでUSCPAの受験サポートが充実しているのか不安...
という方もいるかもしれませんが、他の予備校で20年以上受験サポートを行ってきたスタッフも在籍されているので、そこは心配不要かと思います。
さらに講座のコンテンツについては日本語テキスト&日本語での解説講義で勉強を進めるので、英語での学習に抵抗がある方でも安心です(ここはアビタスと似てます)。
実際にテキストを読む機会がありましたが、CPA会計学院は日本の公認会計士講座での合格実績がNo.1なだけあって、テキストは非常にわかりやすく理解しやすい内容でした。
最後に、自習環境については予備校の中でも群を抜いて良いです。
ちなみに私が勉強していた期間(だいたい1.5年くらい)は都内のカフェや無料の作業スペースをウロウロしていました。
ですが今考えれば、アビタスもCPA会計学院のように校舎・ラウンジがもっと色んな場所にあれば良かったのに...と思います(だからこそCPA学院の受講生が羨ましいです)。
コスパよくUSCPA試験に取り組みたい方にはCPA会計学院が圧倒的におすすめです。
おすすめのUSCPA予備校ランキング第2位
CPA会計学院|【業界最安】実質4.4万円で始められる注目スクール
③TAC
続けてUSCPA予備校「TAC」のおすすめポイントは以下のとおり。
TACのおすすめポイント
- <コスパ良し>受講費用は42万円とCPA会計学院とほぼ同額
- <講座の質はトップレベル>TACの直前対策は他の予備校生も受講するほど信頼性が抜群
- <受講期間も長め>アカウントの有効期間は3年とそこそこ
- <全国に校舎が点在>北は札幌〜南は沖縄まで全国の校舎を利用可能
TACもアビタスに並んで老舗であり、CPA会計学院が登場するまではNo.2的なポジションでした。
細かい話ですが、TACはコア科目であるREGの直前対策が秀逸なので有名です。
アビタスでの受講生ですら、わざわざ追加でTACのREG講義を受講する方も一定数いるほどです。
また、AUDも難化傾向にあるので、AUDに合格できず沼っている方であれば単科での受講もありかもしれません。
校舎についてもCPA会計学院に負けじと全国に点在するので、自習室にこだわりたい人にもおすすめ。
講座のクオリティはずば抜けている印象ですので、「とにかく講座・テキストの質にこだわりたい」という方におすすめです。
おすすめのUSCPA予備校ランキング第3位
資格の学校TAC<USCPA(米国公認会計士)>各種コース開講|【教材の質に定評】ハイクオリティな講座&より確実な合格を求める受験生向け
④予備校は費用&自分との相性を考慮して決めるのがおすすめ
上記3校の予備校費用についてまとめると、コストだけでみれば圧倒的にCPA会計学院がお得です。
- CPA会計学院:396,000円
- TAC:420,000円
- アビタス:624,800円
1番目に安いのはCPA会計学院の396,000円。
USCPA予備校の中では破格の安さです。
単位取得料もこの受講料金に入っているので、安心してUSCPA試験にトライできると思います。
2番目のTACについては420,000円。
TACについては教材の質の高さに定評があり、監査法人にいたTACの合格者の方からは
「教材の分量はかなり多くてしんどいが、やりこめばそれに見合うだけの結果が得られる」
といった話を伺いました。
私が受講したのが3番目のアビタス。
一番安いプランでも624,800円と他校より高めですが、合格実績はぶっちぎりのNo.1です。
費用だけ見ればCPA会計学院が安いですが、それぞれの受験生との相性もあるので、しっかり比較検討されてから申し込むのがおすすめです。
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USCPA(米国公認会計士)試験の難易度のまとめ
以上のとおり、USCPA試験の難易度について解説しました。
USCPAは受験費用も高いのでコスパが悪いと思われる方もいますが、合格さえすれば食いっぱぐれることのない超優良資格だと思います。
是非、今回の記事を通じて各科目ごとの難易度を分析いただき、USCPA試験の合格を勝ち取っていただければと願っています!
もし「USCPAの勉強を始めてみようか気になる」という方は、以下のおすすめUSCPA予備校3校の無料パンフレット・セミナーをご検討されてみてはいかがでしょうか。