- USCPAの受験資格取得に会計大学院への入学は必要なのか?
- できるだけ安く受験資格を得るにはどのような方法があるのか?
このような疑問にお答えします。
Big4監査法人へアシスタントとして転職後、アビタスで勉強しながらUSCPA試験に合格した私が、USCPA試験の受験資格取得に会計大学院入学は必要なのか?について徹底的に解説してみました。
今回の記事を読めば、会計大学院がUSCPA試験の受験資格取得に必要か否かだけでなく、会計大学院のメリット・デメリット、コスパのいい受験資格の取得方法についても理解を深めることができると思います。
それでは順番に解説してまいります!
忙しい社会人・学生でも合格できる!おすすめのUSCPA予備校3選はこちら
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会計専門職大学院(通称:会計大学院・アカウンディングスクール・アカスク)とは?
そもそも会計専門職大学院(以下では会計大学院とします)とは、企業や公的機関における会計分野のプロフェッショナルを育成するために設けられた教育機関です。
最近では日本の公認会計士や税理士といった資格試験の科目免除を目的に入学される方も多いと思われます。(かつては私も入学を検討した時期があります)
日本国内に存在する会計大学院は以下の12校です。
USCPAの学習においても、会計大学院で学ぶことは役に立つことが多いと思われますし、少なくとも簿記の下地は作ることができるので、卒業後にUSCPAを目指したとしても自信を持ってUSCPAの勉強に取り組めると思います。
USCPA(米国公認会計士)受験資格のための会計大学院入学は必要ない
では、この会計大学院がUSCPAの受験資格を得るのに必要かどうか?という今回のテーマですが、「USCPA試験の受験資格を得るためだけに会計大学院へ入学する必要はない」というのが結論です。
そもそも受験資格を得るには、自分が希望するアメリカの各出願予定の州ごとに会計学やビジネスの単位を認定してもらう必要があります。
「では社会人が会計学の単位を取得できるのは大学院だけではないのか?」となるかもしれませんが、そうではありません。
もちろん会計大学院での履修科目はUSCPAの受験資格に必要な単位として認定されますが、それでもおすすめできない理由が2つあるので順番にご紹介します。
理由①USCPA向けの科目免除制度が存在しないから
第一の理由が、日本の公認会計士試験・税理士試験と違って、日本の会計大学院を修了したところでUSCPAの科目免除を受けられるわけではないからです。
USCPAの科目は全部で4科目ありますが、いずれも必ずスコア75を取得しなければ合格となりません。
USCPAの試験を運営するAICPAやNASBAの意図としては、USCPA試験はそもそも監査法人や会計・税理士事務所などで働きながら目指してもらうための資格という位置づけだと思われます。
日本の監査法人のように、「試験に合格した後でなければプロフェッショナルとして働くのは難しいよ」といった意図とは違うと、個人的に考えています。
それでも私が合格前から監査法人で働いた感覚としては、昨今の人手不足で無資格者でも繁忙期は忙しかったです。
なので、USCPA試験には科目免除のような優遇措置は存在しないので、たとえ会計大学院を卒業したとしても、他の受験生と平等に試験を受ける必要があるのです。
理由②会計大学院よりもUSCPA予備校の方が安いから
第二の理由が、会計大学院に多額の授業料を払わずとも、USCPA予備校で比較的割安で受験資格を取得できるからです。
USCPAの予備校については、いずれも受験資格を得るのに必要な会計学やビジネスの単位を別途取得できるプログラムになっています。
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とはいえ、会計大学院にもメリット・デメリットがあるので順番に見ていきましょう。
会計大学院入学のメリット3選
まずは会計大学院入学のメリットを3つご紹介していきます。
①会計学についてより深く学べる
そもそも会計大学院へ入学するということは、「会計・経営・ビジネス・税務の分野についてより深く学びたい」という気持ちがあって入学するものだと思います。
USCPAの勉強と関連づけるのももちろんいいと思いますが、何より会計学の分野で権威のある教授から学びを得られる環境というのは非常に価値があります。
例えば、青山学院大学や早稲田大学といった会計大学院においては、日本の公認会計士試験の試験委員を務めた方も在籍されていた実績があります。(現在も在籍されているかについては別途ご確認ください)
このように日米関係なく、公認会計士という仕事の社会的役割を深く学べる点は非常に大きなメリットと言えます。
②将来の同業種での仲間を作れる
大学院において欠かせないのは、ネットワークづくりではないかと思います。
私自身は国内大学の経済学部を卒業しましたが、そこで出会った友人とは今でも大切なつながりとなっています。
ましてや会計大学院ということであれば、自分が興味のある分野を共に学ぶ仲間を見つけられる格好の環境だと思います。
会計大学院で出会った仲間は、将来、自分が予想もしなかったタイミングで力になってくれたり、逆にこちらが協力することでより良い関係を構築できるかもしれません。
会計業界の仲間を学生のうちに作れることは、あなたにとって一生の財産となるに違いありません。
③学校によってはUSCPA試験の無料講座も存在する
あまり知られていないのですが、大学院によってはUSCPA講座を無料で受講できるところもあります。
たとえば大原大学院大学では、以下のように大原のUSCPA講座を無料で受講できる制度が存在します。
とはいえ、既に大学院に対して授業料を支払った後の話なのでお得かどうか?といえば微妙なところです。
USCPA講座が無料か否かは各大学院によって異なると思いますので、ご自身で各大学院をリサーチする際に丁寧に確認された方がいいと思います。
また、大学院生の中には「USCPA講座を無料で受講できるのを教えてくれず、その制度の存在に入学後しばらくしてから気づいた」といった方もいるようです。
ぜひ、事前に入念なリサーチをしておくか、大学院に直接「USCPA講座はあるか否か」について確認を取ってみるのもおすすめです。
会計大学院入学のデメリット3選
続けて、会計大学院入学のデメリットも3つご紹介します。
①授業料(学費)が高い
会計大学院の授業料は正直言ってかなり高いです。
多くの大学院が2年間かけて学べるカリキュラムとなっていますが、私立大学で総額300万円、国公立大学で総額150万円程度の学費が相場となります。
学校によっては給付型奨学金制度も整備されていますが、それでも百万円単位での初期投資が必要である点はシビアに考えるべきです。
個人的には、
- 会計学の中でもXXについて、XX教授のもとで学びたい
- 会計・財務・税務の分野で一生付き合える仲間を作りたい
という高いモチベーションがない限り、USCPA受験資格取得のためだけに会計大学院へ入学するのは賢明ではないと考えています。
②学部生にとっては働くまでの期間が伸びてしまう
これも会計大学院を検討されている方の解釈によると思いますが、大学生の方からすれば働くまでの期間が伸びることになります。
モラトリアムが延長されるという点では、働かず自分のキャリアをじっくり考える良い時期だと思います。
一方、新入社員として働く時期が遅くなる分、収入を得られるまでの期間が先延ばしになってしまうのが嫌だ、という方にとっては大学院入学はあまり得策ではありません。
USCPAは働きながらでも頑張れば合格できる試験なので、まずは働きたい!という方は新卒として就職してからUSCPA試験にチャレンジするのもありだと思います。
あるいは州によっては学部生として在学中でも受験できる州がある(ニューヨーク州は120単位、アラスカ州は会計学15単位など)ので、早めにUSCPAの勉強をスタートしてみるのもおすすめです。
③社会人にとっては勉強と仕事の両立が大変
社会人の方でも会計大学院に入学する方は一定数いますが、勤務先が大学院との両立に理解がないと厳しいと思われます。
さらには、会計大学院の在学中は日々のカリキュラムをこなすのに精一杯となり、USCPAの試験勉強をやりたくてもやる余裕がない、という負のスパイラルに陥る可能性があります。
ご自身の仕事にどのくらい余裕があって、大学院のスケジュールがどのようなペースで進められるかを判断してからUSCPAの勉強に取り組むのが賢明です。
合格者おすすめのUSCPA予備校3選
実は、選ぶ予備校によってUSCPA試験の難易度は変わります。
なぜなら、相性の良い予備校ではサクサク学習が進みますし、相性が悪いと当然ながら受験期間が長引くからです。
そこで、このパートではおすすめのUSCPA予備校3校の特徴をご紹介します。
ちなみに私が申し込んだのは最大手のアビタスで、結果的に50万円弱で受講することができました。
どこの予備校が本当におすすめなのかは、あなたとの相性による部分が大きいので、以下の解説を通して慎重に検討されることをおすすめします。
①アビタス
まずはUSCPA予備校最大手「アビタス」のおすすめポイントを簡単にまとめました。
アビタスのおすすめポイント
- <信頼&実績No.1>これまでの日本人のUSCPA合格者の3人に2人はアビタス卒業生
- <受験資格サポートも安心>老舗なだけあって難解なUSCPA試験プロセスについても万全のサポート体制
- <安心の日本語テキスト>各科目ごとの充実した日本語講義&日本語テキストで進められる
- <長く使える>アカウント有効期間が5年と長いので勉強が中断しても再開しやすい
私自身もアビタスでお世話になりました。
講座のクオリティやサポート体制は申し分なく、さすが大手といったところ。
何よりアビタスはUSCPA試験の合格実績が全予備校の中でも圧倒的No.1(7,000名超)なのが非常に信頼できるポイントです。
他の予備校と比較するとアビタスの講座費用は624,800円と割高ですが、合格に必要なものすべてがそろったプログラムと言えます(割引制度もたくさんあり、これより安くなることが多いです)。
またライフイベントの多い社会人受験生にとって、アカウント有効期間が5年なのも大きな魅力。
しかし校舎数は東京(新宿)・大阪(梅田)の2校のみなのに注意が必要です。
「ある程度コストがかかっても良いから、多くの合格者を輩出しているプログラムでUSCPA試験にチャレンジしたい」という方におすすめです。
おすすめのUSCPA予備校ランキング第1位
アビタス|【圧倒的合格実績】日本人USCPA合格者の約3人に2人が選ぶ王道予備校
②CPA会計学院
続けて、CPA会計学院のおすすめポイントは以下のとおり。
CPA会計学院のおすすめポイント
- <コスパ良し>39.6万円(実質負担額4.4万円まで下げることも可)とUSCPA予備校の中でもNo.1の安さ
- <受験資格も楽々ゲット>受験資格を得るのに必要な会計単位・ビジネス単位も講座費用に含まれている
- <コンテンツも期待大>できたばかりの講座だがクオリティはどんどん上がっていくと期待(テキストはめちゃくちゃ読みやすい!!)
- <自習室が鬼使える>5ヶ所の校舎・10ヶ所の自習ラウンジ・47都道府県の提携自習室を利用可能
CPA会計学院2023年に開講した講座であり、老舗のアビタスやTACと比較すれば完全な後発組。
しかし40万円弱という圧倒的なコスパの良さや、自習できる場所(校舎・ラウンジ)の充実度を踏まえれば、CPA会計学院がイチオシです。
初期コストを下げたい人にとっては救いとなる予備校でしょう。
新しい講座なのでUSCPAの受験サポートが充実しているのか不安...
という方もいるかもしれませんが、他の予備校で20年以上受験サポートを行ってきたスタッフも在籍されているので、そこは心配不要かと思います。
さらに講座のコンテンツについては日本語テキスト&日本語での解説講義で勉強を進めるので、英語での学習に抵抗がある方でも安心です(ここはアビタスと似てます)。
実際にテキストを読む機会がありましたが、CPA会計学院は日本の公認会計士講座での合格実績がNo.1なだけあって、テキストは非常にわかりやすく理解しやすい内容でした。
最後に、自習環境については予備校の中でも群を抜いて良いです。
ちなみに私が勉強していた期間(だいたい1.5年くらい)は都内のカフェや無料の作業スペースをウロウロしていました。
ですが今考えれば、アビタスもCPA会計学院のように校舎・ラウンジがもっと色んな場所にあれば良かったのに...と思います(だからこそCPA学院の受講生が羨ましいです)。
コスパよくUSCPA試験に取り組みたい方にはCPA会計学院が圧倒的におすすめです。
おすすめのUSCPA予備校ランキング第2位
CPA会計学院|【業界最安】実質4.4万円で始められる注目スクール
③TAC
続けてUSCPA予備校「TAC」のおすすめポイントは以下のとおり。
TACのおすすめポイント
- <コスパ良し>受講費用は42万円とCPA会計学院とほぼ同額
- <講座の質はトップレベル>TACの直前対策は他の予備校生も受講するほど信頼性が抜群
- <受講期間も長め>アカウントの有効期間は3年とそこそこ
- <全国に校舎が点在>北は札幌〜南は沖縄まで全国の校舎を利用可能
TACもアビタスに並んで老舗であり、CPA会計学院が登場するまではNo.2的なポジションでした。
細かい話ですが、TACはコア科目であるREGの直前対策が秀逸なので有名です。
アビタスでの受講生ですら、わざわざ追加でTACのREG講義を受講する方も一定数いるほどです。
また、AUDも難化傾向にあるので、AUDに合格できず沼っている方であれば単科での受講もありかもしれません。
校舎についてもCPA会計学院に負けじと全国に点在するので、自習室にこだわりたい人にもおすすめ。
講座のクオリティはずば抜けている印象ですので、「とにかく講座・テキストの質にこだわりたい」という方におすすめです。
おすすめのUSCPA予備校ランキング第3位
資格の学校TAC<USCPA(米国公認会計士)>各種コース開講|【教材の質に定評】ハイクオリティな講座&より確実な合格を求める受験生向け
④予備校は費用&自分との相性を考慮して決めるのがおすすめ
上記3校の予備校費用についてまとめると、コストだけでみれば圧倒的にCPA会計学院がお得です。
- CPA会計学院:396,000円
- TAC:420,000円
- アビタス:624,800円
1番目に安いのはCPA会計学院の396,000円。
USCPA予備校の中では破格の安さです。
単位取得料もこの受講料金に入っているので、安心してUSCPA試験にトライできると思います。
2番目のTACについては420,000円。
TACについては教材の質の高さに定評があり、監査法人にいたTACの合格者の方からは
「教材の分量はかなり多くてしんどいが、やりこめばそれに見合うだけの結果が得られる」
といった話を伺いました。
私が受講したのが3番目のアビタス。
一番安いプランでも624,800円と他校より高めですが、合格実績はぶっちぎりのNo.1です。
費用だけ見ればCPA会計学院が安いですが、それぞれの受験生との相性もあるので、しっかり比較検討されてから申し込むのがおすすめです。
忙しい社会人・学生でも合格できる!おすすめのUSCPA予備校3選はこちら
- アビタス |【圧倒的合格実績】日本人USCPA合格者の約3人に2人が選ぶ王道予備校
- CPA会計学院|【業界最安】実質4.4万円で始められる注目スクール
- 資格の学校TAC<USCPA(米国公認会計士)>各種コース開講 |【教材の質に定評】ハイクオリティな講座&より確実な合格を求める受験生向け
まとめ:USCPA受験資格取得に会計大学院入学は必須ではないが、チャレンジする価値あり
以上の通り、USCPA受験資格を得る上での会計大学院入学についてご紹介してきました。
USCPA試験単独で考えるだけでもコストも時間もそれなりにかかる試験なのでUSCPAの受験資格を得るためだけの会計大学院への入学はおすすめできません。
ですが、
- 質の高い講義を受けられる
- 将来にわたる人脈・ネットワークが作れる
- 学校によっては無料のUSCPA講座を受講できる
といった点は非常に魅力的です。
ぜひ資金面・時間面のバランスを考えてから、大学院に入学することの必要性について検討されるのをおすすめします。
一方、「USCPAの勉強を始めてみようか気になる」という方は、以下のおすすめUSCPA予備校3校の無料パンフレット・セミナーをご検討されてみてはいかがでしょうか。