- 「お前の代わりはいくらでもいる!」と言われてショックを受けた
- 「自分の代わりになる人はいくらでもいるんじゃないか」と目の前の仕事に向き合うのが嫌になっている
このようなお悩みにお答えします。
私自身、何度も「こんな仕事他の人でもできるだろ」と思ったことも「お前の代わりなんか他にいるんだよ!」と次長から怒鳴られたこともあります(前職の話なので監査法人ではありません)。
そんなネガティブ思考もしつつ実際に心をえぐられた経験もある私ですが、USCPA試験に合格してからはなんとか元気に監査法人で働いています。
今回はそんな私が、「お前の代わりはいくらでもいる!」という発言や思考の真意について徹底的に解説してみました。
それでは順番に解説してまいります!
「お前の代わりはいくらでもいる」という言葉の暴力を受けた私のシチュエーション
私自身が「お前の代わりはいくらでもいる!」と言われたのは前職のとある部署の話。
ちなみに今でこそUSCPAに合格し監査法人で働いていますが、監査法人ではこのような発言を受けたこともなければ聞いたこともないです(笑)
シチュエーションとしては以下の通り。
- いつ:社会人2年目の忘年会を終えた夜。
- どこで:飲み屋を出て駅まで向かう帰り道。
- だれが:上司(直属ではないが部署で2番目にえらい次長)。
- どうした:酔った勢いで私に「お前仕事舐めてんじゃねぇよ」「使えねえな」「お前の代わりは〜」と言った発言をした。
ちなみに飲み会の帰り道といえば「大人数でわきあいあいと和やかなムードで楽しげに歩く」イメージがありますが、この時は上司(次長・マネージャー)と私の3人だけ。
直属の私の上司であるマネージャーは次長と仲が良いこともあってか、次長から私に対する発言は確実に聞こえているはずであるものの完全にスルー。
完全に周りに味方がいない状況での仕打ちでした。
飲み会の席でも特段隣ではなかった上司から突然、自分の身に覚えのない発言を浴びせられたので、当時社会人2年目だった私は衝撃でフリーズしてしまった記憶があります。(直接的なハラスメントを受けたのはこれが初めてでした)
最初は「これは誰から誰に対する発言なんだろう?」と信じられないような気持ちでした。
なぜなら次長と私は決裁承認についてのやりとりをする程度で、そのような評価を下されるほどの接点がなかったからです。
しかし下戸であまりアルコールの回っていなかった私は、これが自分に向けられている発言なのだと気づいてからは、終始黙ってその場をやり過ごすことに全神経を傾けることとなりました。
結局駅に着く頃までには「つまりお前は仕事が出来ねぇんだからもっと仕事をこなせ」と言うことになり(酔っ払った上司の精一杯の要約だったのだと思います)、無事その場から脱することができました。
しかし、暴言を吐かれている間は終始フリーズしてしまい、何もこちらから発言できなかったというのが実際の状況です。
「お前の代わりはいくらでもいる」と上司が言う4つの理由
上記のような状況は今考えてもほぼアウト(というか会社に訴えれば上司は降格処分)といったレベルの話だと思いますが、だいぶ時間が経過したので冷静に振り返ることができています。
そこで今だからこそわかる、「なぜ上司は”お前の代わりは〜”発言をした(できてしまった)のか?」という理由を4つ考えてみました。
①大企業とはいえ古い体質の企業だった
そもそも私が所属していたJTC(伝統的な日本の大企業)は、大企業といえどもかなり体質の古い会社であり「何を発言するか」ではなく「誰が発言するか」が重視されるような環境でした。
飲み会も結構な頻度で開催されており、そこそこ踏み込んだ発言もまかりとおってしまう状況でした。
そのため、上記のようなアウトな発言もスルーされやすい文化だったのも事実だと思います。
②忙しい部署なのでイライラしていた
私の当時所属していた部署は、月の残業時間が50時間を割ったことがないような社内トップクラスのブラックな職場でした。
やりがいはありましたが他の部署と比較して圧倒的にやるべき仕事量が多く、しばしば土日に仕事をすることもありました。
このような状況もあり、職場の方はほぼ全員が慢性的な疲労・ストレスを抱えており、イライラ・ピリピリした雰囲気が漂っていました。
次長からすれば、そんな慢性的に忙しい部署を統括しなければならない立場というのもあり、下っ端である私にストレスをぶつけたい気持ちがあったのかもしれません。
あるいは鬱憤が溜まっていただけで、そもそも「お前の代わりなんて...」という発言自体に意味はなかったとも考えています。
③上司自身も言われたことがある
また、そのような発言をする上司自身が、さらに職階の高い上司から過去OR現在進行形で詰められた経験があることも原因です。
自分がされたこと・されていることをそのまま部下にもやってしまったのだと思います。
実際、部署内で役員や部長から叱りを受けている次長を何度かみたことがあるので、「むしろ元々口出し"される"タイプの人間なんだな」と妙に納得してしまったことがあります。
④周囲に会社の人がいないことで気が大きくなっていた
相手にどのような心理的なダメージを与えているのか想像できない人は、どうしても神経質だったり、気が小さい方が多い気がします。
このようなタイプの方は、飲み会の時に酔っ払った勢いで気が大きくなる傾向にあると考えています。
酔った勢いで口が滑った部分も大きいかもしれませんが、相手に心理的ダメージを与えていることに代わりはありません。
「お前の代わりはいくらでもいる」と言われた時の対処法4選
上記のような理由を踏まえて、「代わりはいくらでもいる」と言われた時にどのような対処を取れば良いのかについて考えていきます。
①友人・知人に相談する
今振り返れば当たり前だと考えることができるのですが、会社員である自分の代わりなんて正直いくらでもいます。
私自身、「代わりはいくらでも」と言われ抵抗は自分がいなくなってもこの会社は回るに決まっていると気楽に考えるようになりました。
とはいえ、言葉の暴力を受けた後は客観的に自分をみることができない状況もあると思いますので、まずは冷静に自分の置かれた状況を整理するために友人・知人に相談してみるのが良いです。
あなたがよほど仕事で致命的なミスをしていない限り、あなたの友人はほぼ100%、あなたの味方になって解決策を一緒に考えてくれるはずです。
②発言を録音する
私が「お前の代わりなんて」発言を言われてから最初に実行に移したのは、スティック型レコーダーを購入して胸ポケットに忍ばせることでした。
とはいえ四六時中持っていても疲れるので、上司から呼ばれたときや会議の際に忘れないよう、要所要所でいつでも取り出せるようにしていました。
結局使用する機会はありませんでしたが、自衛のために持っておくだけでも心理的に安心感を得られておすすめです。
ペン型レコーダーもアリですが、
- そもそも胸ポケットに隠せるのであればペン型である必要はない
- 集音機能・録音持続時間を重視している
- ペン型だとあまり有名どころの大企業メーカーから出ている製品がない
といった理由から、ブランド・性能・価格を総合的に考えてスティック型レコーダーを購入しました。
ちなみに私が今も使用しているレコーダーは以下のオリンパス製の「VP-20」です。
ぜひ自分を守るためにも、常に携帯しておいて使い方に慣れておくことをおすすめします。
③自分を守るために休む
さらに自分を守る方法として、あまりにも辛い時は一旦自分の心と体を落ち着かせるために休むのもありだと考えています。
たとえ数日休んだところで死ぬわけではないです。
私自身、ハラスメントを受けてからはモチベーションが下がる時期がしばしば生じるようになり、特に理由もなくスキを狙ってどんどん有給休暇を取得するようになりました。(現職の監査法人にいる方が生き生きとしていると自分でも感じます)
自分を守るためにも、少しでもセーブするという意識は大切です。
④環境を変える準備をする
あなたがいないと回らない組織であれば、そもそも過度な仕事が振られている可能性があるので、冷静に自分の現状を振り返った上で環境を変える準備を進めるのもありです。
私自身も、自分が会計のプロフェッショナルとなるためには環境を変えないとモチベーションが維持できないと考えて転職しました。
私が監査法人に転職したときの内容は以下の別記事でまとめています。
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また、私が前職を辞めるのと同時期に辞める同期がいたのですが、彼は退職代行サービスを使っていました。
もう上司に会うのも嫌だったらしく、出社をせずに淡々と退職に向けた手続きを進めたということです。
さらにはすぐには転職・退職せずとも、資格取得など中長期的な戦略で環境を変える準備を進めてみてもいいと思います。
特にUSCPAは経理・会計業界が未経験でも転職で高い効果を発揮するコスパの高い資格だと考えています。
USCPAのコスパについては以下の記事でまとめています。
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まとめ:精神的に追い詰められたら無理はしない
以上のとおり、「お前の代わりはいくらでもいる」と言われる理由と対処法についてご紹介しました。
本件を通して「自分は仕事上、人を傷つけるような発言は絶対にしない」と肝に銘じることができました。
まずは自分がこのようなことをやらないこと。そして無理をしないこと。
またこのような発言をしてくる人がいたら、できるだけ頭をクリアに冷静に、着々と証拠を集めること。
これがベストな解決方法だと思います。
また、もしどうしても現職で解決できなさそう...という方は環境を変えてみるのもおすすめです。
実際に私はUSCPAに切り替えたことで人生がより良い方向に向かっていると感じています。
USCPAになってからどのように変わったか?将来性はあるのか?については以下の別記事でまとめています。
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ぜひ今回の記事が、職場の心無い方からの発言で悩んでいる方のお役に立てば嬉しいです。