- 第二新卒のBig4への転職にUSCPA(米国公認会計士)は必要なのか?
- 第二新卒のBig4やBig4以外の企業の採用状況はどうなっているのか?
このようなお悩みにお答えします。
新卒入社後2~3年経過した「第二新卒」の方で、Big4への転職やUSCPA取得で悩まれている方は多いかと思います。
そこでBig4監査法人にアシスタントとして転職後USCPAに合格した私が、第二新卒の方がUSCPAに合格していない場合でもBig4に転職するのが可能か?について調査しました。
今回の記事は、第二新卒の方がどのBig4の法人を目指せばいいのかを考えるのに役立つ内容となっていると思いますので、是非読み進めていただければと思います!(新卒USCPAの方向けにも別記事を書いていますので、あわせてご参照ください)
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Big4志望の第二新卒の転職タイミングはUSCPA(米国公認会計士)合格前でも後でもOK!
早速ですが、第二新卒の方でもBig4へ転職するチャンスはあります。
もちろん以下の理由から事前にUSCPAに合格しておくことは非常に大きなキャリアアップにつながると思います。
- Big4はプロフェッショナル人材が不足しているため、若い年齢でUSCPAに合格している高いポテンシャルを秘めた人材を求めているから
- Big4を経たあとは求人が非常に多く転職しやすいから
- Big4を経たあとに異業種に経験したとしても、経験を積めばさらに自分の価値を高められるから
ただ、第二新卒の方の中には「現職に留まりたくないから」「働いていない今の時間がイヤだから」とにかく転職したい!!という方も一定の割合でいると思います。
その場合は無理をして今の環境に留まらず、まず転職活動を進めてみるのはアリです。
とりわけ、USCPA試験は費用も時間もそれなりにかかる試験なので、残業が多すぎない環境で働きながら合格を目指すというのは賢明な判断だと思います。
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以下のパートにて、より詳しい各Big4ごとの狙い目の職種についてチェックしていきましょう。
Big4の第二新卒向け求人はある?職種ごとにご紹介!
会計業界に関する知識のある方が「Big4」と聞いてまず思い浮かぶのがBig4監査法人だと思います。
しかし、実際はBig4グループには
- 監査法人
- FAS
- コンサル
- 税理士法人
といった様々なフィールドに特化した法人が存在します。
なので、それぞれの法人に第二新卒が入るのにUSCPAは必要なのか?という視点で解説していきます。
①監査法人(監査証明業務)の場合:アシスタントならUSCPA不要
Big4系の監査法人は以下のとおりです。
- 有限責任あずさ監査法人
- 有限責任監査法人トーマツ
- EY 新日本有限責任監査法人
- PwC あらた有限責任監査法人
Big4監査法人に転職するのは、USCPAを持っていなくても就職するチャンスがあります。
代表的なのはEYの監査トレーニー職やPwCビジネスアシュアランス合同会社です。
もし、プロの監査スタッフとして入所したい場合にはあらかじめUSCPA・JCPAに合格している必要があります。
しかし「監査アシスタント」という職種であればチャンスは十分あり、「働きながらCPAを取りたい!」という方であれば、私のように熱意を面接でアピールすることで転職することが可能です。
監査アシスタントとして入社することで、監査スキルを高めつつ、仕事と勉強をバランスよく両立させながらUSCPA合格を目指すことができます。
私の場合はアシスタントをしている間に16ヶ月1,450時間という勉強期間を経てUSCPAに合格することができたので、監査スタッフとして労働契約を結びなおした経緯があります。
第二新卒や中途でBig4に転職したいという方にはハードルも低くかなりおすすめなルートなので、ぜひ検討されてみることをおすすめします。
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②監査法人(非監査証明業務)の場合:USCPA科目合格後が望ましい
Big4系の監査法人には、「非監査証明業務(=会計アドバイザリー業務)」というもうひとつの部門が存在します。
Big4監査法人の会計アドバイザリー部門に転職するのであれば、USCPA試験に1科目以上が合格していた方が望ましいと思われます。
加えてもちろん会計関連の実務経験があるほうが望ましいですが、第二新卒という肩書のみでも若い年齢でUSCPAを取得したことを評価してくれる法人があるかもしれません。
部門名は以下のとおり。
- 有限責任監査法人トーマツ:Accounting Advisory部門
- PwC Japan有限責任監査法人:財務報告アドバイザリー部
- 有限責任あずさ監査法人:AAS事業部(アカウンティングアドバイザリーサービス)
- EY新日本有限責任監査法人:FAAS事業部・金融事業部
Big4系の監査法人ランキングでもご紹介のとおり、監査法人のアドバイザリー部門は
- 財務諸表の作成
- 内部統制構築・評価支援
- M&Aの財務報告支援
- 財務デューデリジェンス
といった会計に特化したコンサルティングを展開しています。
実はこの監査法人のアドバイザリー部門、近年ではホワイト部門として監査法人内でもひっそりと話題になっています。
もし、「がっつり監査証明業務をやって繁忙期を過ごすのは辛いが、FASに行くのも通年で忙しそうなのでためらってしまう」という方は、監査法人のアドバイザリー部門へ行くのもアリかと思います。
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③FASの場合:USCPAより実務経験が問われる
Big4系のFAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)は以下のとおりです。
FASに関してはUSCPAが必要なだけでなく実務経験も必要な領域と思われます。
- デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社
- PwCアドバイザリー合同会社
- KPMG FAS
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
すでにFAS・コンサル業界での勤務経験があれば、USCPAの資格は不要かと思います。
しかし転職エージェントから話を伺う限り、FASに関してはUSCPAを持っていても監査法人・コンサルなどの職種を経験した方を中途採用する傾向が強いです。
また近年では、FASであってもIT人材を求める傾向にあります。
つまり、USCPAに合格しているという事実以上に、会計業界・コンサル・IT業界での勤務経験があることの方が重視されると思われます。
ただ、EYに関しては、2020年にEYトランザクション・アドバイザリー・サービス株式会社とEYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社が統合し「EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社」となったため、FAS・コンサルの分け隔てなく2つの領域にチャレンジできると思われます。
④コンサルの場合:USCPA不要
コンサルティングファームについては、USCPAの資格やコンサル業界での経験がなくとも、何らかの業界での勤務経験があれば可能と思われます。
Big4系のコンサルティングファームは以下のとおりです。
- デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
- PwCコンサルティング合同会社
- KPMGコンサルティング
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング
コンサルティングファームでは幅広い業界の知識・経験が求められているので、あなた自身の特定の業界での実務経験をうまくアピールすることで転職を狙える領域です。
ここはやり方次第なところがあるので、エージェントと相談しながら進めるのがベストです。
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⑤税理士法人:USCPAは必要
税理士法人については、新卒であれば資格・学歴を問われないことが多いですが、第二新卒の場合であればJCPA・USCPA・税理士資格・税理士試験科目合格のいずれかが求められる傾向が強まり、ややハードルが高くなる印象です。
Big4系の税理士法人は以下のとおりです。
- デロイト トーマツ税理士法人
- PwC税理士法人
- KPMG税理士法人
- EY税理士法人
また、USCPAとして税理士法人へ転職する場合は国際税務や移転価格といた国際領域でのポジションの人材として仕事が任せられるケースが非常に多いため、日本の税理士と同様の業務内容になるとは考えにくいです。
自分の目指すキャリアが税理士法人の国際領域なのか、しっかり考えてからエントリーするのが望ましいと思います。
まとめ:第二新卒×USCPAでキャリアを広げる!
以上、第二新卒のBig4転職についてお伝えしてきました。
第二新卒の方でも、職種によってはBig4へ転職するチャンスは十分にあると思いますので、ぜひ戦略を練りながら自分の実現したいキャリアを考えてから行動するのがベストだと思います。
もし「第二新卒での転職を本格的に考えてみたい」という方は、以下のアクシスコンサルティングのキャリアアドバイザーへ相談するのがおすすめです。
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今回の記事が、ぜひ第二新卒でBig4転職について悩まれている方のお役に立てば嬉しいです。