Big4コンサルの就職・転職で悩んでいるが、これらの序列を知りたい
このようなお悩みにお答えします。
Big4監査法人へアシスタントとして転職後、アビタスで勉強しながらUSCPA試験に合格した私が、Big4コンサルの序列を3ポイントにまとめた上で徹底的に解説してみました。
今回の記事を読めば、Big4コンサルの序列だけでなく、各社の今後の成長戦略(どのように売上拡大をしていくのか?)について理解を深められると思います。
今回まとめた情報が、皆さんの就職・転職の一助となれば嬉しいです。
ちなみに、BIg4とよく引き合いに出されるアクセンチュアとの比較記事も以下で書いています。
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Big4コンサル(デロイト・PwC・KPMG・EY)とは?
まずは、Big4コンサルとは以下4社を示します。(Big4は監査法人・FASなどグループ会社が多いので違いに注意してください)
- デロイトトーマツコンサルティング
- PwCコンサルティング
- KPMGコンサルティング
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング
これらの4社について、
- 年収
- 売上規模
- 成長戦略
といった3つのポイントで序列を考えてみました。(独断と偏見により作成している点はご了承ください)
それでは順番に見ていきます。
Big4コンサルの序列(①年収編)
まずは、Big4コンサルの序列(年収編)について解説します。
各Big4の平均年収ですが、4社平均は925万円でした。
- PwCコンサルティング:955万円
- デロイトトーマツコンサルティング:938万円
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング:921万円
- KPMGコンサルティング:886万円
一番平均年収が高いのはPwC。次いでデロイト、EY、KPMGとなっています。
給与はいずれも高水準で、おおむね平均年収900~950万円で推移しています。(Big4 FASの年収やBig4監査法人の年収ついても別記事でご紹介しています)
Big4コンサルの年収についての詳細は以下の記事で解説しています。
Big4コンサルの序列(②売上規模編)
続けて、Big4コンサルの序列(売上規模編)について解説します。
なお、それぞれの数値についてはグループ全体での業務収入で計算しています。
①デロイトトーマツコンサルティング
トップはデロイトトーマツコンサルティングの3,129億円です。
元々の売上高は非常に大きかったのが、近年はさらに増収傾向にあり、Big4の中でも非常に勢いに乗っている法人と言えます。
②PwCコンサルティング
続けて、PwCコンサルティングの2,279億円です。
上記のグラフを見たところでは、PwCも過去10年で3.6倍といった堅調な推移を見せており、デロイトに負けじと着実な成長を遂げています。
PwCは監査法人の監査保証(アシュアランス)業務による収入が他のBig4と比較して少ない一方、コンサルティング領域が稼ぎ頭となっている傾向にあります。
Big4監査法人のランキングについては、以下の記事で解説しています。
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③EYストラテジー・アンド・コンサルティング
EYについては公式HPでの情報が非開示であるため、KaikeiZineよりデータを引用させていただきました。
EYの業務収入は1,736億円と3番手につけているようです。
④KPMGコンサルティング
最後にKPMGについてもEY同様に非開示のため、先ほどと同じデータを引用しております。
KPMGについては1,659億円となっています。
Big4コンサルの序列(③成長戦略編)
最後に、Big4コンサルの序列(成長戦略編)について解説します。
それぞれの法人がどの領域を重点的に伸ばしていくかをあらかじめ知っておくことで、あなた自身のキャリアにマッチする法人はどこなのかがより明確になると思います。
①デロイトトーマツコンサルティング
まずはデロイトですが、
- Strategy
- AI&Data
- M&A
これらを統合した「SAM」という組織体制に移行しています。
以下の東洋経済の記事でも新組織へ移行した背景について紹介されています。
東洋経済公式HPより
すなわち、いずれの3つの領域は非常に強いつながりがあることから、それぞれ三位一体と考えることで、クライアントへの価値提供を最大化することを目的としているようです。
②PwCコンサルティング
続けてPwCコンサルティングの戦略ですが、「デザインコンサルティング」をテーマとしているようです。
以下はダイヤモンドオンライン記事からの引用です。
たしかに、昨今のコンサルティング業界では、アクセンチュアが破竹の勢いで業績を伸ばしています。
そのアクセンチュアの採用している戦略が、全てのコンサルティングを内製化(自前&一気通貫)して行うという方法です。
PwCはそれに対抗するため、アクセンチュアとはあえて違う戦略で、必要に応じて他社の力も借りる「外製化」戦略を描いているのが特徴です。
なお、アクセンチュアとBig4コンサルの比較については以下の記事で詳しく解説しています。
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さらにPwCは、主要クライアントを絞り込む戦略も採用しているようです。
大口顧客に積極的にアプローチし継続的に大きな収入を見込むことで、業績を安定させる方針のようです。
たしかに、繰り返し同じクライアントにコンサルティングすれば
- クライアントとコンサルタントのお互いの信頼関係が強くなる
- 課題の発見→解決までの手順が効率化される
- コンサルタントの業界・業種の専門性が高まる
といった効果も期待できる点から、有効な戦略なのではないでしょうか。
PwCコンサルが気になる方は、「40社あるビッグクライアントがどんな業界の企業なのか?」といったポイントでリサーチすることで、自己PRや志望動機が書きやすくなるのではないでしょうか。
「自分がいかに組織にフィットするか?」をアピールするためにも、事前に情報収集しておくのがベターです。
③EYストラテジー・アンド・コンサルティング
続けてEYですが、経営トップがデロイトからEYへと転籍してから戦略に変化があったようです。
以下もダイヤモンドオンラインからの引用です。
EYは他のBig4と比較して、コンサルティング領域で遅れをとっていたと言われています。
その背景には監査業務での収入が非常に大きかったことから、コンサルでの収益拡大を狙う必要がないということがあったようです。
しかし、東芝の不正会計を発端にビッグクライアントが他のBig4監査法人へ移ることとなってから、コンサル領域の拡大の必要性が生じたという背景があるのではないかと思われます。
そこでBig4の中でも売上高がトップレベルのトーマツから、経営者を引き抜いたという背景があるようです。
そのような新体制のもとで生まれたのが「プロジェクト・ドラゴン」です。
「プロジェクト・ドラゴン」については、以下の日比谷ストリートジャーナルにも記載がありました。
このように、2019年にトップを引き抜いて以降、EYのコンサルティング収入は非常に勢いのある伸びを見せています。
もし「勢いのある法人の中で成長したい」といった就職・転職希望者であれば、EYも選択肢の1つとして考えてみてもいいのではないでしょうか。
④KPMGコンサルティング
最後にKPMGですが、以下の
- 事業変革
- リスク&コンプライアンス
- テクノロジートランスフォーメーション
を3本の柱としているようです。
KPMGは戦略だけでなく、業務変革、IT領域での強みを活かしたコンサルティングを行なっていく方針のようです。
さらにもう一つ注目すべき戦略が、以下の通り、他のBig4とは距離を置いた「着実な成長」を重視している点です。
上記のように、KPMGにおいては「売上高ではなくクライアントに対して提供するサービスの質」を重視しています。
なので「顧客の悩み・課題を本気で解決したい」といったスタンスの方であればフィットする文化と言えるかもしれません。
まとめ:Big4の序列は視点によって異なる
以上の通り、Big4の序列について解説しました。
- 年収はいずれも高水準
- 売上高はデロイト、ついでPwC、EYとKPMGが続く
- 成長戦略は4社ごとにバラバラ
といったことが分かりました。
今回の記事を通じて「Big4ごとに目指しているものが違う」というのが感じていただけたら嬉しいです。
「Big4コンサルティングへの転職を本格的に考えてみたい」という方は、以下のアクシスコンサルティングのキャリアアドバイザーへ相談するのがおすすめです。
私自身も登録して相談したのですが、押し売りもなく真剣に私のキャリアプランを考えていただけたのでかなり信頼できるエージェントだと感じました。
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