- USCPA(米国公認会計士)と簿記1級の難易度を比較したい
- USCPAを受験しようか迷っているが、必要とされる簿記のレベルが分からない
- 簿記検定の何級まで取った方がいいのか(USCPAと簿記1級の両方が必要なのか)知りたい
このようなお悩みに答えます。 USCPA&簿記2級の両方に合格した私が、実際に受験した経験を踏まえてUSCPA(米国公認会計士)と簿記1級の難易度について解説してまいります!
結論としては以下のとおりです。
これについて見ていきます!
USCPA(米国公認会計士)と簿記1・2・3級をランキング比較
まず、USCPAと簿記1・2・3級の難易度について、私の周りの日本の公認会計士や税理士等の有資格者から聞いた情報をもとに10段階別(1:簡単 ~10:難しい)に評価してみました。
ズバリ、
- 簿記1級:8(難関)
- USCPAの難易度:6〜7(重い〜沼)
- 簿記2級:4(基礎)
- 簿記3級:2(やさしい)
に該当するのではないかと思います。
会計系資格難易度ランキング
10(最難関):公認会計士(財務会計・管理会計・租税法)/税理士(所得・法人・消費・相続)
9(超難関):公認会計士(企業法・監査論・経営学)/税理士(簿財・ミニ税法)
8(難関):簿記1級
7(沼):USCPA(AUD・BAR)/CFA Lv2(FRA)/全経上級
6(重い):USCPA(FAR・REG・ISC・TCP)/米国公認管理会計士(Part1)/米国税理士(Part2)/CFA Lv1(FRA)
5(普通):中小企業診断士(財務)/米国公認管理会計士(Part2)/米国税理士(Part1)/証券アナリスト(財務分析・コーポレートファイナンス)/ビジネス会計検定1級
4(基礎):簿記2級/ビジネス会計検定2級
3(入門):全経2級 /米国税理士(Part3)/ビジネス会計検定3級
2(やさしい):簿記3級/全経3級
1(超初級):簿記初級
難易度の定義は人によりますが、USCPAは
- 受験のコスト:予備校代・受験料が高く148万円かかった(実績ベース)
- 受験ペース:年に何回でも受験できるが1科目合格後、18ヶ月以内に合格しないといけない
- 勉強時間:簿記1級の勉強時間を上回り、1,450時間かかった(実績ベース)
といった要素はあるものの、問題の難易度という観点で言えばUSCPAの方が簡単であると感じました。
そのため、受験のコストや勉強時間を考慮すれば簿記1級よりUSCPAの方が大変かもしれませんが、学習範囲の難易度はUSCPAよりも簿記1級の方が難しいと考えています。
USCPAと簿記1級で悩んだらUSCPAに挑戦すべき理由3選
難易度としてはUSCPA>簿記1・2・3級 というランキングを作成しましたが、実際のUSCPA受験にあたって簿記1級レベルの知識は不要です。
そして、どちらを取得するのか悩んでいるのであれば、圧倒的にUSCPAをおすすめします。
その理由は以下3点です。
①USCPAの方がコスパがいいから
USCPAと簿記1級の両方を取得する必要はなく、取るならばUSCPAが断然良いと考えています。
なぜならUSCPAは簿記2級レベルで受かるのと、簿記1級に勉強時間を費やすよりUSCPAの方がコスパが圧倒的だからです。
USCPAを取得すれば転職のチャンスも広がり、日系・外資はもちろん、海外で働くことも選択肢として増やせます。
これは簿記1級だけでは叶えられない魅力だと考えます。
②英語アレルギーがなければUSCPAの方が取り組みやすいから
私は簿記1級を保有していないですが、USCPAの財務会計科目であるFARでは、簿記1級で出題されるようなハイレベルな計算問題(連結会計・特殊売上・減損等々…)は出題されません。
出題範囲としては同じですが、計算問題の作りこみ具合が簿記1級は半端ではないと思います。
むしろFARの試験レベルとしては、簿記2級レベルにかなり近い印象です。
③USCPA試験は年に複数回の受験が可能だから
また、簿記1級の受験チャンスは年2回ですが、USCPAはコストはかさみますが1年間で何回でも受験が可能です。
1科目合格後、30ヶ月以内に合格しないといけないルールはあるものの、受験するチャンスは簿記検定よりもはるかに多いです。
そのため、結果的に簿記1級よりもUSCPAの方が短期間で合格する可能性が高いです。
簿記1級レベルならUSCPA試験に挑戦するのを検討すべし!おすすめ予備校は?
簿記1級レベルの方であれば、USCPAを始める土壌はかなり整っていると思いますし、FARやBARといった科目も短期間で合格できる可能性が高いです。
個人的には簿記3級合格レベル以上の方であれば十分に素養がありますし、USCPAへの挑戦を検討してみていいと思います。
そこで、挑戦しようか迷われている方向けに以下でおすすめのUSCPA予備校3校の特徴をご紹介します。
ちなみに私が申し込んだのは最大手USCPA予備校のアビタスで、予備校費用だけで言えば50万円弱で受講することができました。
①アビタス
まずはUSCPA予備校最大手「アビタス」のおすすめポイントを簡単にまとめました。
アビタスのおすすめポイント
- <信頼&実績No.1>これまでの日本人のUSCPA合格者の3人に2人はアビタス卒業生
- <受験資格サポートも安心>老舗なだけあって難解なUSCPA試験プロセスについても万全のサポート体制
- <安心の日本語テキスト>各科目ごとの充実した日本語講義&日本語テキストで進められる
- <長く使える>アカウント有効期間が5年と長いので勉強が中断しても再開しやすい
私自身もアビタスでお世話になりました。
講座のクオリティやサポート体制は申し分なく、さすが大手といったところ。
何よりアビタスはUSCPA試験の合格実績が全予備校の中でも圧倒的No.1(7,000名超)なのが非常に信頼できるポイントです。
他の予備校と比較するとアビタスの講座費用は624,800円と割高ですが、合格に必要なものすべてがそろったプログラムと言えます(割引制度もたくさんあり、これより安くなることが多いです)。
またライフイベントの多い社会人受験生にとって、アカウント有効期間が5年なのも大きな魅力。
しかし校舎数は東京(新宿)・大阪(梅田)の2校のみなのに注意が必要です。
「ある程度コストがかかっても良いから、多くの合格者を輩出しているプログラムでUSCPA試験にチャレンジしたい」という方におすすめです。
おすすめのUSCPA予備校ランキング第1位
アビタス|【圧倒的合格実績】日本人USCPA合格者の約3人に2人が選ぶ王道予備校
②CPA会計学院
続けて、CPA会計学院のおすすめポイントは以下のとおり。
CPA会計学院のおすすめポイント
- <コスパ良し>39.6万円(実質負担額4.4万円まで下げることも可)とUSCPA予備校の中でもNo.1の安さ
- <受験資格も楽々ゲット>受験資格を得るのに必要な会計単位・ビジネス単位も講座費用に含まれている
- <コンテンツも期待大>できたばかりの講座だがクオリティはどんどん上がっていくと期待(テキストはめちゃくちゃ読みやすい!!)
- <自習室が鬼使える>5ヶ所の校舎・10ヶ所の自習ラウンジ・47都道府県の提携自習室を利用可能
CPA会計学院2023年に開講した講座であり、老舗のアビタスやTACと比較すれば完全な後発組。
しかし40万円弱という圧倒的なコスパの良さや、自習できる場所(校舎・ラウンジ)の充実度を踏まえれば、CPA会計学院がイチオシです。
初期コストを下げたい人にとっては救いとなる予備校でしょう。
新しい講座なのでUSCPAの受験サポートが充実しているのか不安...
という方もいるかもしれませんが、他の予備校で20年以上受験サポートを行ってきたスタッフも在籍されているので、そこは心配不要かと思います。
さらに講座のコンテンツについては日本語テキスト&日本語での解説講義で勉強を進めるので、英語での学習に抵抗がある方でも安心です(ここはアビタスと似てます)。
実際にテキストを読む機会がありましたが、CPA会計学院は日本の公認会計士講座での合格実績がNo.1なだけあって、テキストは非常にわかりやすく理解しやすい内容でした。
最後に、自習環境については予備校の中でも群を抜いて良いです。
ちなみに私が勉強していた期間(だいたい1.5年くらい)は都内のカフェや無料の作業スペースをウロウロしていました。
ですが今考えれば、アビタスもCPA会計学院のように校舎・ラウンジがもっと色んな場所にあれば良かったのに...と思います(だからこそCPA学院の受講生が羨ましいです)。
コスパよくUSCPA試験に取り組みたい方にはCPA会計学院が圧倒的におすすめです。
おすすめのUSCPA予備校ランキング第2位
CPA会計学院|【業界最安】実質4.4万円で始められる注目スクール
③TAC
続けてUSCPA予備校「TAC」のおすすめポイントは以下のとおり。
TACのおすすめポイント
- <コスパ良し>受講費用は42万円とCPA会計学院とほぼ同額
- <講座の質はトップレベル>TACの直前対策は他の予備校生も受講するほど信頼性が抜群
- <受講期間も長め>アカウントの有効期間は3年とそこそこ
- <全国に校舎が点在>北は札幌〜南は沖縄まで全国の校舎を利用可能
TACもアビタスに並んで老舗であり、CPA会計学院が登場するまではNo.2的なポジションでした。
細かい話ですが、TACはコア科目であるREGの直前対策が秀逸なので有名です。
アビタスでの受講生ですら、わざわざ追加でTACのREG講義を受講する方も一定数いるほどです。
また、AUDも難化傾向にあるので、AUDに合格できず沼っている方であれば単科での受講もありかもしれません。
校舎についてもCPA会計学院に負けじと全国に点在するので、自習室にこだわりたい人にもおすすめ。
講座のクオリティはずば抜けている印象ですので、「とにかく講座・テキストの質にこだわりたい」という方におすすめです。
おすすめのUSCPA予備校ランキング第3位
資格の学校TAC<USCPA(米国公認会計士)>各種コース開講|【教材の質に定評】ハイクオリティな講座&より確実な合格を求める受験生向け
④予備校は費用&自分との相性を考慮して決めるのがおすすめ
上記3校の予備校費用についてまとめると、コストだけでみれば圧倒的にCPA会計学院がお得です。
- CPA会計学院:396,000円
- TAC:420,000円
- アビタス:624,800円
1番目に安いのはCPA会計学院の396,000円。
USCPA予備校の中では破格の安さです。
単位取得料もこの受講料金に入っているので、安心してUSCPA試験にトライできると思います。
2番目のTACについては420,000円。
TACについては教材の質の高さに定評があり、監査法人にいたTACの合格者の方からは
「教材の分量はかなり多くてしんどいが、やりこめばそれに見合うだけの結果が得られる」
といった話を伺いました。
私が受講したのが3番目のアビタス。
一番安いプランでも624,800円と他校より高めですが、合格実績はぶっちぎりのNo.1です。
費用だけ見ればCPA会計学院が安いですが、それぞれの受験生との相性もあるので、しっかり比較検討されてから申し込むのがおすすめです。
忙しい社会人・学生でも合格できる!おすすめのUSCPA予備校3選はこちら
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まとめ:目指すならUSCPAが圧倒的におすすめ
以上のとおり、USCPAと簿記1級を比較してみました。
私がUSCPA試験に合格して感じたのは、やはり選択肢の広がりです。
LinkedInをはじめ、履歴書・職務経歴書に「USCPA」と記載したときの評価も、簿記1級よりUSCPAを持っている方が興味を持って見られると思います。
私はUSCPAに合格前から転職エージェントで定期的に求人情報をいただいていますが、合格後の引き合いは半端ないです。
監査法人内でも年収は大きく上がりました。
今回の記事を読んでいただき、USCPAに挑戦しようか少しでも迷っている方は、ぜひ以下のおすすめUSCPA予備校の無料パンフレットやセミナーへ参加してみるのがおすすめです。