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初心者向け

USCPA合格者が16ヶ月間の試験費用を時系列でご紹介

31/10/2022

USCPA(米国公認会計士)の試験勉強をこれから始めようか悩んでいる方にとって、費用がどのくらいかかるのかは非常に気にするポイントだと思います。

16か月間の勉強でUSCPA全科目合格した私も、開始前は

  • アビタスに申し込むタイミングでの費用
  • 実際に試験を受けるのに費用

がどのくらいかかるか分からない点が不安でした。

そこで今回の記事では、Big4監査法人へアシスタントとして転職後、アビタスで勉強しながらUSCPA試験に合格した私が、4科目を順番に受験していく過程でかかった費用それぞれのタイミングで思ったことを振り返りたいと思います。

私のUSCPA(米国公認会計士)合格までの費用合計:148万円

私がUSCPA合格までにかかった費用は合計148万円です。

内訳は以下のとおりですが、受験料については、4科目すべて1回目不合格・2回目合格といった戦績です。

アビタス申込:467,554円

2020年上旬:467,554円 アビタス申込(割引や教育訓練給付金考慮後)

学歴評価:27,484円

英文成績・卒業証明書発行費用:400円
英文成績・卒業証明書郵送費用(EMS):2,000円
学歴評価費用:25,084円

4科目受験料:585,260円

FAR受験料:143,227円
AUD受験料:143,227円
BEC受験料:148,488円
REG受験料:150,318円

その他:約400,000円

テキスト加工代:約10,000円(2,500円/1冊×4科目分)
通信代:約130,000円(8,000円/1ヶ月×16ヶ月分)
カフェ代:約200,000円(400円/1杯×30日×16ヶ月分)
PC・マウス代:約60,000円(Surface Go 2・Elecom EX-Gワイヤレスマウス)

2020年上旬:467,554円 アビタス申込

私が申し込んだのは、コロナが広がる直前の2020年初め頃でした。

当時の私も、今悩んでいる皆さんと同じように、USCPAを始めようか日々悩んでおりました。

しかし、USCPAという資格の

  • 将来性(外資系企業や海外でも働くチャンスが広がる)
  • 取りやすさ(科目合格制なので、仕事をしながらチャレンジできる)
  • コストパフォーマンス(受験料はかかるが、それに見合う価値がある)

といった点に魅力を感じて、アビタスへ申し込みました。

アビタスの受講料金(46万円)

  • 簿記2級を取っていたことによる割引
  • 教育訓練給付金10万円

などを考慮した後の金額です。申し込まれる方によっては、さらに割引を併用できる場合もあります。

自分の中で葛藤はありつつ、「申し込だ以上やらねば!」というプレッシャーのもと、早速会計学の単位取得から始めました。

ちなみに私の場合、アビタスのスタッフと無料カウンセリングを申し込んだ際、個人の事情に合った費用の見積書を作成してもらえたので、その際に私が適用できる簿記2級割などの割引制度を確認しました。

アビタス申込⇒Big4監査法人転職 という順番だったのですが、転職後にアビタスの法人割引を活用すればよかったと少し後悔しました…。

ただ、転職前であってもアビタスの情報を早めに仕入れるに越したことはないです。

個人的には、以下リンクからパンフレットや説明会などを申込んで情報収集し、余裕のあるうちに準備を進めておくことをおすすめします。

  • アビタス  ※日本人合格者数No.1。無料でパンフレット入手・セミナー参加・受講相談できます。

2020年春〜夏:出費なし

この期間の出費は特段なく、行ったことは以下のとおりです。

会計学入門
FAR1周
※転職直後の繁忙期により勉強に集中できず

1月は、4科目の受験の土台を作るため、会計学入門の講義を粛々と受講しました。

会計学入門はFARの簡易版というイメージで、PL・BS・SSといった財務諸表や簡単な勘定科目の意味を学びます。

ただ、私としては受験資格を得て、早く1科目め(FAR)の勉強に進みたかったので、あまり全容を理解しないまま早めに切り上げました。

2~3月の間に、FARの範囲を急いで1周し、AUDもほぼ理解できていないまま無理やり進め、アラスカ州の受験資格を得るのに必要な会計学15単位を取得しました。

その後、

  • 転職活動
  • 第1回緊急事態宣言の状況でバタバタしながら繁忙期
  • 四半期レビューで落ち着かず
  • 繁忙期の反動で遊びほうける

といった経緯をたどり、「FARの勉強にそろそろ復帰しなければ…」と危機感を覚えたのは8月下旬頃でした。

2020年夏: 68,010円 exam fee(FAR・AUD1回目)

受験資格は春先にゲットしていたので、申し込みはいつでもできる状態だったのをなかなか踏ん切りがつかないまま半年近くを過ごしました。

8月下旬頃「さすがにこのままではまずい!!」と思い直し、勉強はほとんど進んでいない状況で以下2科目の試験料を支払いました。

 34,005円 exam fee(FAR1回目)
 34,005円 exam fee(AUD1回目)
合計:68,010円

「試験日を設定すれば、危機感で勉強するだろう」と見込んで申し込んだのですが、思えばこの作戦は失敗でした。

USCPAは、まず受験を申し込むとNTS(Notice to Score)という受験票が発行されます。

ところが、NTS発行後6ヶ月以内に受験しないと失効する仕組みなので、私は「6ヶ月以内に2科目を受験しないといけない!!」という不要なプレッシャーで苦しむことになったのです。

当時はこの6ヶ月ルールを深く考えないままFARの勉強をのんびり進めていました。

もっとスピーディーにやればよかったと少し後悔しています…。

2020年秋: 76,818円 international fee(FAR・AUD1回目)

次に、日本の試験会場の予約をする際にも、各科目ごとに追加費用がかかります。

これが「海外会場受験料(International Fee)」と呼ばれるものです。

USCPA試験では「本来であれば米国本土で受験するものを、あなたの国で受けていいですよ」という措置が取られる一方、代わりに以下の手数料を支払う必要があるのです。

これがかなり痛い出費なのです…。

 38,409円 international fee(FAR1回目)
 38,409円 international fee(AUD1回目)
合計:76,818円

2020年当時でも1科目4万円弱だったので、「下手したらグアム往復できるのでは?」と考えたほどでした(ちなみにグアム受験であっても追加手数料がかかります)。

NTS発行とInternational Feeの支払いは2~3日程度でほぼ同時に支払えます。

しかし、当時の私はいまいちこの仕組みを理解しておらず、10月になってよううやく、International Feeを支払うことにしました。

NTSを発行しても、International Feeを早く支払わないと日本会場の試験日程を予約できないので、NTSだけ先に支払うというのはかなり悪手です。

焦りと復習不足から、FARとAUDの勉強期間・スコアは以下の残念な結果となりました…。

  • FAR1回目250時間(スコア60点台で不合格)
  • AUD1回目200時間(スコア74で不合格)

もしやりなおせるなら、「FAR2周くらいした後に、試験日程を1~2ヶ月先に押さえる」といった方法がベストだと思います。

2021年春:101,194円 exam fee(BEC・REG1回目)

年も明けて2021年上旬に受験したAUDの試験結果を待たずしてすぐにBECを受けるというまたもや無謀な作戦に出ました。

  • 簿記でやった管理会計は好きなので、自分には1ヶ月程度で合格できるだろう
  • 春先に有休が多くもらえたので、繁忙期直前の今受けるしかない!

といった意気込みを持って申し込みました。

このとき、なぜREGまで一緒に申し込んでしまったのか、今となっては理解に苦しみます。

 29,984円 exam fee(BEC1回目)
29,984円 exam fee(REG1回目)
41,226円 international fee(BEC1回目)
合計:101,194円

自分なりに集中したつもりでしたが、BECについても以下の残念な結果でした。

2021年2月~3月:BEC1回目150時間(スコア73で不合格)

私がUSCPAの受験勉強をスタートしたのが2020年1月なので、既に1年以上経過しているにもかかわらず合格科目ゼロという状態。

しかも4月からは監査法人の繁忙期が始まってしまう…という心理状態で、このときが精神的に最も辛い時期でした。

特に、AUD74・BEC73というスコアがより悲しみを深め、一瞬「撤退」の2文字がよぎりました。

2021年春: 100,219円 (AUD・FAR2回目&REG1回目)

3科目連続合格という事実を受け止めながら4月の繁忙期に業務をこなしていると、日々自分に対する怒りのようなものが沸いてきます。

「周りの監査チームのメンバーは全員受かっているのに、なぜ自分は科目合格すらしていないのか?」

「今頃は2~3科目合格くらい楽々しているのではなかったのか?」

私の場合、その怒りの矛先をどこにぶつけるべきかを考えた結果、「FARより先に、1点差で不合格だったAUDに再チャレンジだ!」という結論に至りました。

そこで、繁忙期でそれなりにタフな環境だったものの、より自分を追い込むため5月のAUD受験に照準を合わせました。

しかも何を思ったか、3月時点でREGのNTSも発行してしまっていたため、FAR・AUDの2科目はどうしてもその前に受かっておかねば…というプレッシャーが生まれました。

その結果、以下のとおり試験費用を支払うことになりました。

40,871円 international fee(REG1回目)
29,674円 exam fee(AUD2回目)
29,674円 exam fee(FAR2回目)
合計:100,219円

2021年初夏:82,278円 international fee(AUD2回目)

5月のゴールデンウィークも繁忙期の真っ最中のため、監査法人はフル稼働している状況で、5月下旬にAUDの試験日程を予約しました。

ついでに、FARについても一緒に日程を抑えた方が早いと考え、7月に設定しました。

そのため、5月の出費は以下のとおりです。

 41,139円 international fee(AUD2回目)
41,139円 international fee(FAR2回目)
合計:82,278円

AUDの結果としては…

AUD2回目100時間(ギリギリ合格)→1科目合格

と、ギリギリでの突破でした。

アビタスに申し込んでから17ヶ月にして、ようやく1科目めの合格です。

しかし、既に3科目連続で不合格していた私は「USCPAって本当に合格するんだ…」という妙な冷静さを保っていました。

とはいえ、まず1科目合格できたことは私のメンタルを安定させるのに十分でした。

実際、その後のFARの勉強にも気合が入り、5月下旬~7月までの勉強の結果…

FAR2回目250時間(スコア80点台で合格)→2科目合格

と、1科目合格後2ヶ月という短期間で2科目めも仕留めることができました。

しかし、NTSの期限が迫っていたREGに関しては、準備が足りず

REG1回目250時間(スコア60点台で不合格)

という残念な結果となりました。

2021年夏:77,278円 exam fee(BEC2回目)

REGの不合格を受けて、残りの2科目(BEC,REG)のどちらから攻めていこうかを考え直します。

USCPAの「1科目合格後18ヶ月以内に全科目合格が必要」という特性上、得意な科目を先に合格して、苦手科目を後でじっくりやりたいという思いがあり、9月からBECに再挑戦することにしました。

 35,573円 exam fee(BEC2回目)
 41,705円 international fee(BEC2回目)
合計:77,289円

結果は以下のとおり合格でした。

BEC2回目100時間(スコア70点台後半で合格)→3科目合格

2021年秋:79,463円 exam fee(REG2回目)

10月上旬のBEC合格を踏まえ、ラスト1科目となりました。

あとはわき目を振らず、REGのみに集中するのみです。

 36,444円 exam fee(REG2回目)
43,019円 international fee(REG2回目)
合計:79,463円

結果は自信がなかったですが…

REG2回目150時間(スコア75で合格)→4科目合格

ギリギリ75での合格となりました。

まとめ:メンタルの上がり下がりは当たり前

以上のとおり、私がUSCPAに全科目合格するまでの期間でどのようなメンタル状態で試験に挑んできたのか、ご覧いただけたかと思います。

USCPAの勉強期間は受験生によって千差万別だと思いますが、どんな方でもメンタルの好調・不調は絶対に訪れます。

私の場合は、FAR・AUD・BECに3科目連続で不合格となった時期がもっともハードでしたが、腐らずに勉強を続けた結果合格できて、本当に良かったと思っています。

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などなどメリットを挙げればキリがありません。

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