- USCPA(米国公認会計士)試験の日本会場での受験料を知りたい
- USCPA試験の値上げ傾向について知りたい
そんなお悩みに答えます。
勉強期間16ヶ月&総費用148万円かけてUSCPAに全科目合格した私が、USCPAの受験料について徹底解説します。
今回の記事を読めばUSCPA試験の受験料についてより理解を深められると思いますので、是非読み進めてみてください!
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USCPA(米国公認会計士)試験の受験料は?
USCPAの受験料は、結論から言えば1科目あたり少なくとも$795.64(以下①+②+③)かかります。
ドル円のレートごとに費用を換算すると以下のとおりです。
- 1$ = 140円:約11.1万円
- 1$ = 150円:約11.9万円
- 1$ = 160円:約12.7万円
- 1$ = 170円:約13.5万円
上記を踏まえれば、なんと少なくとも、1科目あたり10万円をゆうに超える費用がかかることになります。
さらに4科目に合格する必要があるため、トータルコストとしては最低でも40万円(為替相場によっては50万円)以上かかる計算です。
USCPAの受験料は大きく分けて以下の5種類に分かれます。
①初回出願手数料(First-Time Application):NASBAへの支払い
まずはNASBA(USCPA試験を管轄する公的機関)へ支払う初回出願時の手数料です。
一言で言えば「この人には受験資格があるのか?」という学歴審査のためにかかるコストです。
出願州によって異なり、日本人受験生が多い以下の5つの州では以下のレンジ($93~$143)になります。
- モンタナ州:$143
- グアム州:$133
- ニューヨーク州:$93
- アラスカ州:$118
- ワシントン州:$93
詳細はNASBAのサイトの各州をクリックすることで、州ごとの手数料が分かります。
②受験料(Exam fees):NASBAへの支払い
初回出願が完了したら、いよいよ受験申込みです。
その際にかかる受験料ですが、1科目あたり受験料$262.64かかります。
これについては、アメリカ国内・ハワイ・カナダ・海外のどこで受験しても上記の同一料金がかかります。
③受験登録料(Registration fees):NASBAへの支払い
②の受験料と同時にかかるのが受験登録料です。
これについても①のように出願州によって異なり、先述の5つの州では以下のレンジ($93~$143)になります。
- モンタナ州:$143
- グアム州:$113
- ニューヨーク州:$93
- アラスカ州:$128
- ワシントン州:$103
この③の受験登録料ですが、たとえばFARとBARなどの複数科目を同時に申請する場合、登録料は1回分で済みます。
一方で②の受験料は2科目分かかるのに注意が必要です。
わかりづらいので、モンタナ州で1科目受験申請した場合と2科目受験申請した場合の費用を以下に例示します。
- 1科目を受験申請した場合:($262.64✖️1科目分の受験料)+$143(受験登録料)=$405.64(約6万円)
- 同時に2科目を受験申請した場合:($262.64✖️2科目分の受験料)+$143(受験登録料)=$668.28(約10万円)
この受験登録料の支払いをもって、NTS(Notice to Schedule)という受験票が発行されます。
ちなみに私の場合、間髪入れずにFARとAUDの2科目を同時に登録しましたが、最初のFARの学習に時間がかかりすぎてしまいました。
その後のAUDの学習時間もあまり取れず、結果的に2科目とも不合格となりました。
なので、受験登録をする際には1科目ずつ丁寧に取り組むのがベストです。
結果的にスケジュールの変更がラクになり、落ち着いて学習をすすめることができます。
④海外受験料(International Fee):NASBAへの支払い
アメリカ国内・ハワイ・カナダで受験しない場合、1科目あたり海外受験料$390(インドのみ$510)かかります。
なおグアム受験の場合、1科目あたり$140.00 (グアム在住者は$70.00)が追加でかかります。
当該受験料を支払うことでUSCPA試験が受験できる国は以下のとおりです。
- バーレーン
- バミューダ
- ブラジル
- エジプト
- イングランド
- ドイツ
- インド
- アイルランド
- イスラエル
- 日本
- ヨルダン
- クウェート
- レバノン
- ネパール
- フィリピン
- 韓国
- サウジアラビア
- スコットランド
- アラブ首長国連邦(UAE)
日本人あるいは日本在住の方であれば、日本会場(東京の御茶ノ水ソラシティor大阪の中津センタービル)で受験される方が多いと思います。
コストは追加でかかりますが、グアムや米国本土へ渡航するよりは安く済みますので覚悟しておきましょう。
⑤変更手数料(Rescheduling/Cancellation Fees):Prometricへの支払い
日本会場の予約後、NTS有効期限内でUSCPA試験の受験スケジュールを変更・キャンセルすることができます。
日本会場を想定した場合、以下のとおり手数料がかかります。
- 試験が30日以上前:$0.00(無料)
- 試験6~29日以内:$35〜$50(科目による)
- 試験1~5日以内:$150(海外試験会場の場合一律でかかる)
- 試験1日(24時間)以内:受験費用全額(返金不可)
注意すべきなのが、①〜④と違って手数料の支払先はNASBAではなく、試験会場を管轄する機関であるPrometric(プロメトリック)への支払いである点です。
そのためリスケする際には、会場予約を行ったPrometricのサイトからリスケを行う必要がある点に留意しましょう。
なお、私自身も1度だけ35ドルを支払い、試験日程を1ヶ月ほど延期したことがあります。
なるべく一度申し込んだ日程は動かさないのがベストですが、ライフイベントの都合上ダブルブッキングしてしまうこともあります。
その際は上記のスケジュールに沿って日程変更を戦略的に考えてみてください。
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日本の会計系資格と比較して頻繁に値上げされるのに注意
日本の会計系資格と大きく異なるのが、値上げの頻度かと思います。
簿記検定などはほとんど受験料に変動がありませんが、USCPAに関しては
- 数年に1度
- 十数ドルずつ
のペースで値上げされています。
ですが、ここ数年の値上げペースは著しいです。
ここ4〜5年の間に、①の受験料だけでも$100以上は上がっているのではないでしょうか。
日本国内の給料があまり上がらない状況を考慮すると、早めに受験をスタートして合格するのがベストです。
リサーチしてから考えるべき!おすすめのUSCPA予備校3選!
これまでにUSCPAの受験料についてお伝えしてきましたが、もしUSCPA試験に挑戦しようか悩んでいる方はUSCPA試験予備校の情報をリサーチしてから決めるのがベストです。
なぜなら、あなたと予備校の相性次第でUSCPA試験の受かるスピードが変わるからです。
実際、相性の良い予備校ではサクサク学習が進みますし、相性が悪いと当然ながら受験期間が長引きます。
そこで、このパートではおすすめのUSCPA予備校3校の特徴をご紹介します。
ちなみに私が申し込んだのは最大手のアビタスで、結果的に50万円弱で受講し、1年半の学習期間で合格することができました。
どこの予備校が本当におすすめなのかは、あなたとの相性による部分が大きいので、以下の解説を通して慎重に検討されることをおすすめします。
①アビタス
まずはUSCPA予備校最大手「アビタス」のおすすめポイントを簡単にまとめました。
アビタスのおすすめポイント
- <信頼&実績No.1>これまでの日本人のUSCPA合格者の3人に2人はアビタス卒業生
- <受験資格サポートも安心>老舗なだけあって難解なUSCPA試験プロセスについても万全のサポート体制
- <安心の日本語テキスト>各科目ごとの充実した日本語講義&日本語テキストで進められる
- <長く使える>アカウント有効期間が5年と長いので勉強が中断しても再開しやすい
私自身もアビタスでお世話になりました。
講座のクオリティやサポート体制は申し分なく、さすが大手といったところ。
何よりアビタスはUSCPA試験の合格実績が全予備校の中でも圧倒的No.1(7,000名超)なのが非常に信頼できるポイントです。
他の予備校と比較するとアビタスの講座費用は624,800円と割高ですが、合格に必要なものすべてがそろったプログラムと言えます(割引制度もたくさんあり、これより安くなることが多いです)。
またライフイベントの多い社会人受験生にとって、アカウント有効期間が5年なのも大きな魅力。
しかし校舎数は東京(新宿)・大阪(梅田)の2校のみなのに注意が必要です。
「ある程度コストがかかっても良いから、多くの合格者を輩出しているプログラムでUSCPA試験にチャレンジしたい」という方におすすめです。
おすすめのUSCPA予備校ランキング第1位
アビタス|【圧倒的合格実績】日本人USCPA合格者の約3人に2人が選ぶ王道予備校
②CPA会計学院
続けて、CPA会計学院のおすすめポイントは以下のとおり。
CPA会計学院のおすすめポイント
- <コスパ良し>39.6万円(実質負担額4.4万円まで下げることも可)とUSCPA予備校の中でもNo.1の安さ
- <受験資格も楽々ゲット>受験資格を得るのに必要な会計単位・ビジネス単位も講座費用に含まれている
- <コンテンツも期待大>できたばかりの講座だがクオリティはどんどん上がっていくと期待(テキストはめちゃくちゃ読みやすい!!)
- <自習室が鬼使える>5ヶ所の校舎・10ヶ所の自習ラウンジ・47都道府県の提携自習室を利用可能
CPA会計学院2023年に開講した講座であり、老舗のアビタスやTACと比較すれば完全な後発組。
しかし40万円弱という圧倒的なコスパの良さや、自習できる場所(校舎・ラウンジ)の充実度を踏まえれば、CPA会計学院がイチオシです。
初期コストを下げたい人にとっては救いとなる予備校でしょう。
新しい講座なのでUSCPAの受験サポートが充実しているのか不安...
という方もいるかもしれませんが、他の予備校で20年以上受験サポートを行ってきたスタッフも在籍されているので、そこは心配不要かと思います。
さらに講座のコンテンツについては日本語テキスト&日本語での解説講義で勉強を進めるので、英語での学習に抵抗がある方でも安心です(ここはアビタスと似てます)。
実際にテキストを読む機会がありましたが、CPA会計学院は日本の公認会計士講座での合格実績がNo.1なだけあって、テキストは非常にわかりやすく理解しやすい内容でした。
最後に、自習環境については予備校の中でも群を抜いて良いです。
ちなみに私が勉強していた期間(だいたい1.5年くらい)は都内のカフェや無料の作業スペースをウロウロしていました。
ですが今考えれば、アビタスもCPA会計学院のように校舎・ラウンジがもっと色んな場所にあれば良かったのに...と思います(だからこそCPA学院の受講生が羨ましいです)。
コスパよくUSCPA試験に取り組みたい方にはCPA会計学院が圧倒的におすすめです。
おすすめのUSCPA予備校ランキング第2位
CPA会計学院|【業界最安】実質4.4万円で始められる注目スクール
③TAC
続けてUSCPA予備校「TAC」のおすすめポイントは以下のとおり。
TACのおすすめポイント
- <コスパ良し>受講費用は42万円とCPA会計学院とほぼ同額
- <講座の質はトップレベル>TACの直前対策は他の予備校生も受講するほど信頼性が抜群
- <受講期間も長め>アカウントの有効期間は3年とそこそこ
- <全国に校舎が点在>北は札幌〜南は沖縄まで全国の校舎を利用可能
TACもアビタスに並んで老舗であり、CPA会計学院が登場するまではNo.2的なポジションでした。
細かい話ですが、TACはコア科目であるREGの直前対策が秀逸なので有名です。
アビタスでの受講生ですら、わざわざ追加でTACのREG講義を受講する方も一定数いるほどです。
また、AUDも難化傾向にあるので、AUDに合格できず沼っている方であれば単科での受講もありかもしれません。
校舎についてもCPA会計学院に負けじと全国に点在するので、自習室にこだわりたい人にもおすすめ。
講座のクオリティはずば抜けている印象ですので、「とにかく講座・テキストの質にこだわりたい」という方におすすめです。
おすすめのUSCPA予備校ランキング第3位
資格の学校TAC<USCPA(米国公認会計士)>各種コース開講|【教材の質に定評】ハイクオリティな講座&より確実な合格を求める受験生向け
④予備校は費用&自分との相性を考慮して決めるのがおすすめ
上記3校の予備校費用についてまとめると、コストだけでみれば圧倒的にCPA会計学院がお得です。
- CPA会計学院:396,000円
- TAC:420,000円
- アビタス:624,800円
1番目に安いのはCPA会計学院の396,000円。
USCPA予備校の中では破格の安さです。
単位取得料もこの受講料金に入っているので、安心してUSCPA試験にトライできると思います。
2番目のTACについては420,000円。
TACについては教材の質の高さに定評があり、監査法人にいたTACの合格者の方からは
「教材の分量はかなり多くてしんどいが、やりこめばそれに見合うだけの結果が得られる」
といった話を伺いました。
私が受講したのが3番目のアビタス。
一番安いプランでも624,800円と他校より高めですが、合格実績はぶっちぎりのNo.1です。
費用だけ見ればCPA会計学院が安いですが、それぞれの受験生との相性もあるので、しっかり比較検討されてから申し込むのがおすすめです。
忙しい社会人・学生でも合格できる!おすすめのUSCPA予備校3選はこちら
- アビタス |【圧倒的合格実績】日本人USCPA合格者の約3人に2人が選ぶ王道予備校
- CPA会計学院|【業界最安】実質4.4万円で始められる注目スクール
- 資格の学校TAC<USCPA(米国公認会計士)>各種コース開講 |【教材の質に定評】ハイクオリティな講座&より確実な合格を求める受験生向け
まとめ:受験料の値上げに負けず早めに挑戦すべき
以上、USCPA試験の受験料について解説しました。
仮に
- 4科目すべてストレート合格
- 日本会場受験
という条件の場合でも、40万円が最低限かかる計算なので、当然ながら複数回受験する場合は10万円単位で追加費用がかかる点に注意してください。
はっきり言って為替相場は読めないので、今受験をするかを決めて、今始めるのが一番安いタイミングだと思います。
USCPAはコストも時間もそれなりにかかる試験ですが、今回の記事を読んでいただいた方が、是非1日でも早くUSCPA合格を勝ち取られることを願っています。