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キャリアの悩み

Big4IT監査職への転職に有利な資格4選を徹底解説!

26/01/2023

Big4監査法人のIT監査職への転職に有利な資格は何かを知りたい

このようなお悩みにお答えします。

Big4監査法人へアシスタントとして転職後、アビタスで勉強しながらUSCPA試験に合格した私が、IT監査について徹底的に解説してみました。

今回の記事を読めば、IT監査とシステム監査の違いだけでなく、IT監査職へ転職するのに有効な資格について理解を深められると思います。

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IT監査とは

資格のご紹介の前に、そもそもIT監査とはどのようなものかご紹介します。

IT監査とシステム監査の違い

特にシステム監査と重複しがちだと思いますが、IT監査とシステム監査には以下のような違いがあります。

IT監査 システム監査
目的 システム上正しく財務諸表が作成されるかのチェック(強制) システムの品質・運用チェック(任意)
実施者 監査人 システム監査のスキルがある人(監査人ではない)
種類や期間 1年(会計期間) 任意

ざっくり言ってしまえば、IT監査が「強制」でシステム監査が「任意」というイメージです。

Big4監査法人のIT監査チームは超重要

もし導入されているシステムが極めてシンプルな企業の場合、会社のIT環境を詳細にチェックする必要はないかもしれません。

しかし大企業の場合、かなり複雑で大きなシステム環境を構築しているかと思いますので、システムを専用にチェックする「IT監査チーム」という別動隊のスキルが求められるのです。

IT監査チームは、Big4をはじめとする規模の大きな監査法人の中に存在します。

主な流れとしては、JCPA・USCPAホルダーで構成される会計監査チームが、必要に応じてIT監査チームの協力を仰ぐことで一緒に監査していきます。

このように、IT監査自体あまり聞き慣れないかもしれませんが、Big4をはじめとする会計監査経験者ならば、IT監査チームの重要性は十分に理解されていると思います。(そのくらい頼りになる、重要な存在です)

IT監査のやりがい:時には内部統制のアドバイザリー・コンサルも行う

IT監査の魅力として挙げられるのは、時に内部統制のアドバイザリー・コンサルティング業務を監査クライアントに直接提供できる点だと思います。

日米会計士試験を突破された方はご存知かもしれませんが、会計監査においては、監査先の財務諸表作成をお手伝いするといったコンサルティング業務はできない一方、内部統制関連業務についてはコンサルOKといった状況が生じます。

これは監査人にとってはクライアントの業務改善のサポートができるチャンスであり、クライアントから感謝される数少ない瞬間でもあるのです。

IT監査は業務の性質上、相手企業の内部統制(システムの業務フロー)をチェックすることになるので、監査の中で発見した「これはムダじゃないか?」「ここに人を置いた方がミスが減るのでは?」と言ったことを指摘してクライアントに改善案を伝えることができます。

このような状況は、IT監査でも特にやりがいを感じられる機会だと思います。

IT監査職への転職に有利な資格4選

上記のIT監査職に就職・転職するのに、あると有利な資格4選をご紹介します。

①基本情報技術者資格

基本情報技術者はITの基礎知識があることを証明する国家資格です。

合格率は25%前後とIT資格では難易度が高いだけに、取得していれば転職時にも有利に働く可能性が高いです。

IT関連の実務経験がない方でもチャレンジしやすい試験です。

②システム監査技術者

システム監査技術者は、文字通り情報システム監査に関連する国家資格です。

合格率は10%と基本情報技術者資格よりも高いですが、独学でもコツコツと勉強を継続できる方であれば合格ラインに達する試験と言えます。

前述の通り、厳密にはシステム監査とIT監査は異なりますが、いずれにしてもIT技術に精通していることを証明するのにシステム監査技術者は持っていると有利になるのではないでしょうか。

③公認システム監査人(CSA)

公認システム監査人(CSA)は、日本システム監査人協会(SAAJ)で運営・認定される資格です。

実は、

  1. システム監査技術者or演習の受講
  2. 2年以上の関連する実務経験

上記のいずれかが求められる試験であり、試験においてもスコア70点以上を取得しないと合格できません。

難易度としてはシステム売買監査技術者合格レベルが前提という点で、取得には時間もコストもかかる希少性の高い資格と言えます。

④公認情報システム監査人(CISA)

最後に、公認情報システム監査人(CISA)はISACA(情報システムコントロール協会)によって運営・認定される情報システム関連の国際資格です。

USCPAの試験制度に似ており、CISAの試験も1年を通じてCBT(コンピュータ)形式での受験が可能です。

ボーダーラインは450/800で合格となり、難易度もそこまで高くないです。

実際にアビタスの転職エージェントに相談した方で、以下の通りCISAを受験しながら監査法人のIT監査職への内定を決めた方もいらっしゃるようです。

アビタスHPより

公認会計士・USCPAでなくともIT監査職に転職できるのか

IT監査職への転職ですが、基本的にはJCPA(日本の公認会計士)またはUSCPA(米国公認会計士)の資格は不要と考えていいと思います。

例えばトーマツの求人をみてみると以下の通り。

dodaHPより

IT監査は会計監査の一部である以上、簿記2級程度の財務会計スキルは求められますが、必ずしも会計士レベルの高度な専門スキルは求めらません。(もちろん、あれば大歓迎といったイメージです)

資格以上に前職でのIT監査に関連する実務経験があるか否かが重視されるので、実務経験も資格もないIT監査職志望者は、上記でご紹介した資格を先に取得されるのがおすすめです。

未経験でもIT監査職に転職できるのか

また、未経験でIT監査職に転職できるのか?ですが、基本的には短期間でも実務経験がなければいきなりの転職は難しいかもしれません。

第二新卒にしても以下の通り、ITや内部統制に関連する業務が求められる点に留意した方がいいと思います。

KOTORA HPより

なお、新卒の方であれば情報システム系の学部・学科で学んだ経験があれば採用される可能性があります。

IT監査職の年収

最後に、IT監査職の年収について見てみます。

以下の通り、転職直後のスタートとしては年収500~550万円程度で推移しています。

ただ、給料はそのまま緩やかに推移するかと言えばそうでもなく、IT監査にとどまらずITコンサル・アドバイザリーも業務に含まれるため、業績次第ではかなりの昇給が期待できると思われます。

doda HPより

まとめ:IT監査職はBig4転職しやすい隠れた優良職種

以上のとおり、IT監査職について解説しました。

ポイントをまとめると以下の通りです。

システム監査は任意なのに対し、IT監査は会計監査(法定監査)の一環で実施される

IT監査職への転職に有利な資格

  1. 基本情報技術者資格
  2. システム監査技術者
  3. 公認システム監査人(CSA)
  4. 公認情報システム監査人(CISA)

IT監査職への転職に公認会計士・USCPA資格は不要

未経験でのIT監査職への転職は厳しい

IT監査職の年収:転職時は年収500万円程度でスタート、その後の大幅な給料アップも狙える

IT監査職はBig4に転職しやすい隠れた優良職種と言えますので、ぜひIT・内部統制関連のバックグラウンドをお持ちの方は狙ってみてはいかがでしょうか。

もし「Big4への転職を本格的に考えてみたい」という方は、以下のアクシスコンサルティングのキャリアアドバイザーへ相談するのがおすすめです。

私自身も登録して相談したのですが、押し売りもなく真剣に私のキャリアプランを考えていただけたのでかなり信頼できるエージェントだと感じました。

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  • 会計の専門人材だからジョブローテーションに巻き込まれなくなる
  • 海外赴任・海外出張のチャンスが爆上がりする
  • 海外で働くハードルが下がる
  • 国によってはビザがおりやすくなる
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などなどメリットを挙げればキリがありません。

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