USCPA(米国公認会計士)は合格しても意味ないのか知りたい
このようなお悩みにお答えします。
USCPAを知らない人、受けたことがない人、合格したことがない人の中には「USCPAなんて取得しても意味がない」と考える方が一定数いるかもしれません。
しかし、USCPAに合格した私個人としては、USCPAは取る意味・価値があったと感じます。
今回の記事では「USCPAは意味ないのか?」についてのTwitterの声をご紹介した上で、私自身が「それでもUSCPAをとってよかった」と感じた理由をお伝えします。
USCPAは「意味ない」というTwitterの声
「USCPAは意味ない/やめとけ/役に立たない」といったツイートを順番に見ていきます。
ネガティブな声
まずはツイッターで見つけた、USCPAに関連するネガティブな意見から。
兄がuscpa のはじめ方聞いてきたから善意で全力でやめとけと伝えておきました😊まずは簿記からって👍
— よーひー@uscpa勉強中 (@yohei_9406) May 26, 2022
お金も時間もかかるし。
やめろと言われるとやりたくなる性格なのは分かるけど、ここは伝わってくれ頼む。気軽に始めるもんじゃない。
手厳しいようですが、「気軽に始めるものではない」「まずは簿記から」は全て事実です。
なぜなら、簿記も英語スキルもある程度準備してからUSCPA試験に臨まないと、科目合格の失効などでやる気を失ったり撤退してしまう方が一定数いるからです。
ただこちらのツイートは、USCPAそのものに対するネガティブな意見というわけではないと思います。
とりあえずUSCPA目指すとか、マジでやめとけよ。
— 峯本 純 (@minemoto_jun) October 13, 2022
たぶん受からんし、受かったとしても、その後何したいんだよ。
結構手厳しい意見ですが、「受かった後何がしたいか?」を自分なりにキャリアゴールとして設定しておくことはめちゃくちゃ重要だと思います。
先ほどのツイートとも被りますが、USCPA試験は気軽に始められる試験ではない(私の勉強時間:1,450時間)ため、このような意見もある意味正しいと思います。
なぜなら、Big4監査法人においても「USCPAの勉強を始めたものの意外に勉強時間がかかり、結局モチベーションが続かず不合格のまま…」といった方がかなりの割合でいるからです。
監査法人のアシスタントというほどほどに給料ももらえてホワイトな労働環境(いわゆる「ぬるま湯」)に居心地の良さを感じてしまい(あるいは逆にブラックなチームにアサインされて)、気が付いたらUSCPA試験を勉強しなくなっていた…となっては意味がないです。
結局そういう方は、自分を追い込んだ「フリ」になってるだけという悲しい事実があります。
なのでUSCPAの勉強をやるからには「毎日コンスタントに勉強する!!」「不合格をくらってもへこたれない!!」というメンタルを整えてから臨むべきだと感じます。
ポジティブな声
続けてUSCPAを擁護するポジティブな意見もご紹介します。
今日起きた事件(笑)
— Kiwi@USCPA勉強中 (@rchi123321) October 14, 2022
同じ駐在地の経理部の先輩(数個年上)にUSCPAやってると伝えたら「実務で使えないから意味ない!」「USで経理来て仕事できる人見たことない」など過剰に反応されました笑
明らかに営業のぼくが資格取ろうとしてることへの焦りを感じました…
EAとかPMPとか複数の米国資格が資格補助にあるJTC弊社、USCPAは資格補助対象かどうか聞いたら『JCPAより簡単だし日本国内じゃ使えないから無理』と本社人事より回答を頂きまして、退職の意向が固まりました。グローバル企業とは、、、
— りぉうg (@NoirArbre) November 24, 2022
定期的にUSCPAは取得しても役に立たないみたいなツイート見るし、この前知人にも言われたけど、それ言う人のほとんどがUSCPA持ってない…
— mochi@USCPA勉強中 (@hmn315) December 1, 2022
アメリカの公認会計士だよ⁉️
公認会計士❗️
役に立たないのは、ただ単に取得後のキャリアプランが間違ってるからだと思う💧
USCPAも興味あるけど、お金かかるのと現部署で役に立たないから劣後で、TOEIC900点行きたいね
— あしべくん (@ashibekun1549) July 18, 2021
ポジティブな意見に共通してるのが、USCPAが役に立たないといっているのは
USCPAという資格の価値を分かっていない・理解しようとしない外部関係者(ほぼ今の職場)
という点です。
「USCPAを目指そうと思っている」という話を初めて聞いた会社の人は、以下のような思惑をもつと思います。
- 知ってる知ってる、日本の会計士より簡単なんだよな。
- 「US」?アメリカの資格なんかとっても、ウチみたいなJTC(Japanese Traditional Company=伝統的な日本の大企業)なんかで使えないよ…
- おいおい、コイツUSCPAとかって訳わからん資格目指してるよ。先に昇進とかされたら嫌だな…
など、あなたが何かに挑戦することに対してネガティブに捉える方も一定数います。
結局、みんな不安なだけです。
新しいことをやろうとするのを封じる文化は、残念ながら色んなところで根付いています。(私も典型的なJTCにいた頃、これに絶望してばかりいました)
こういった意見が少なからずあるのは、今回の記事を読んでくださっている皆さんならありありとイメージできるのではないでしょうか?
上記のようにとらえる今の職場の企業文化がイヤだから、現状を変えたいから、「USCPAを目指そうかな?」と考えてこの記事を訪れてくださっている方が多いと信じています。
そしてその「USCPAを目指そう」という直感は大正解です。
簿記2級(3級でもOK)と英語スキル(TOEIC700以上が目安)と1回2回の不合格でもへこたれない強いメンタルをお持ちなら、すぐにUSCPA試験勉強を始めるべきだと思います。
もしUSCPAに挑戦しようか悩んでいる方は以下のおすすめUSPCA予備校を比較してみてください。
USCPAは「意味ない」と言われる理由3選
続けて「USCPAは意味ない/やめとけ/役に立たない」と言われる理由と「そんなことはない」と私が考える理由を交えて、USCPAという資格の魅力を解説してまいります。
①USCPA(米国公認会計士)日本では使えないから
USCPAは文字どおりアメリカの公認会計士の資格ですので、日本では直接その価値を活かせる機会は少ないです。
しかし、「海外の資格だから意味がない」と決めつけては、近年じわじわとUSCPAの人気が上がっている傾向は説明がつかないと思っています。
例えば以下のツイート。
私も通っていたUSCPA予備校アビタスでは、合格者が6,000名を突破したとのことで、2022年には700名もの合格者を輩出したそうです。
先日もご報告しましたが、アビタスのUSCPA全科目合格者が6,000名を突破しました!('ω')ノ
— 国際資格の専門校 Abitus アビタス 広報・PRチーム (@AbitusP) July 5, 2023
おかげさまで2022年度の全科目合格者も700名超と圧倒的な実績を実現できました。… pic.twitter.com/VRv3wbR57s
USCPAは難関資格にも関わらず加速度的に合格者が増えています。
それだけ今の日本に危機感を抱き、海外に目を向けて行動し始めている方が多いのだと思います。
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それだけ、USCPAは間違いなくあなたのキャリアにプラスになります。
個人的な話ですが、監査法人に転職してからの私の年収も、USCPAを取った後は200万円ほどアップしました。
USCPAは英語&会計の両方ができることの分かりやすい証明になるので、USCPAをもつ日本人の価値は非常に大きいと感じています。
なので、「海外の資格だから意味ない」と決めつけてUSCPAに挑戦しないのは非常にもったいないです。
私や、私の合格者の知人も含め、自分が想像もしていなかった方向へ年収アップ・キャリアアップを実現できていると感じます。
②日本の会計士試験より簡単だから
JCPA(日本の公認会計士)は、日本三大国家資格と言われるレベルの超難関試験です。
一方、これと比べると「USCPAの合格率は高い」「USCPAは簡単に取れる」といった風潮があると感じます。
たしかに求められる学習内容についていえば、USCPA試験はJCPA試験ほどの難易度ではないかもしれません。
しかし、USCPA試験は十分に難易度の高い試験と言えます。
少なくとも簿記1級よりは取得難易度が高いと思いますし、勉強時間1,500時間前後は覚悟すべきです。
さらに費用面でも少なくとも100万円以上かかり、かなりの労力が必要です。
ですが、それでもUSCPAという資格は取る価値があるものです。
このように時間もお金もしっかりかけないと合格できない試験であると多くの方が知れば、「USCPAは決して簡単ではない」という認識が広がると考えています。
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③日本での認知度が低く役に立たないから
日本の企業ではいまだにUSCPAは過小評価されているように感じます。
しかし、それはUSCPAのことをよく分かっていない方が多い(認知度が低い)ことの裏返しだと思っています。
USCPAを目指す方は少しずつ増えてきているように思います。
その背景には、「このまま何もスキルがないのはまずい」という危機感を日本人の多くが感じ始めたからではないかと推測しています。
USCPAの認知度は、やがて日本国内でも徐々に上がっていくものと思います。
徐々に知名度が上がれば、「USCPAという資格には将来性がある!」と多くの人が正しく認識してくれるようになるでしょう。
では、認知度が低い現状でUSCPAは役に立たないのか?というと、決してそんなことはないと思います。
- Big4監査法人
- Big4 FAS
- 大手会計事務所
- コンサルティングファーム
- 外資系企業
といった業界では、USCPAの希少価値をしっかり評価してもらえますので、USCPA合格後は安心してこれらの業界にチャレンジできます。
個人的には、私の所属するBig4をはじめ、キャリアが広がり高収入が狙えるコンサル業界への転職がおすすめです。
高収入なコンサル業界へ転職したい方はコンサル転職のプロであるアクシスコンサルティングとキャリアプランを練るのがおすすめです。
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また、USCPAの年収については以下の記事でも解説しています。
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USCPAは価値がある!合格までの変遷
このように意味がないと言われるUSCPAですが、私個人の意見としては本当に合格してよかったと思える資格です。
その最大の理由が、徐々に会計プロフェッショナルとしての周囲からの評価が高まったと感じたからです。
その具体的なエピソードとして、以下4段階に分けて、USCPAを取得するまでに周りの人々からの評価がどれほど変化したかをお伝えします。
- 私が試験勉強を始める前のUSCPAへのイメージ
- 試験勉強中の周囲(監査法人・転職エージェント・知人)の評価
- 科目合格後の周囲(監査法人・転職エージェント・知人)の評価
- 全科目合格後の周囲(監査法人・転職エージェント・知人)の評価
それでは、順番にご紹介していきます。
①試験勉強を始める前の私のスペックとUSCPA(米国公認会計士)へのイメージ
USCPAの受験勉強を本格的に始める前の私のスペックと、漠然と思い描いていた「USCPA像」についてお伝えします。
私のスペック
USCPAの試験勉強を始める前は、
- 簿記2級合格
- TOEIC700点台
という、会計分野にチャレンジするスペックとしては中の中、英語に関しては中の中~やや中の上くらい、といった感じでした。
簿記2級は、1社目の新人のときに会社からの命により受験したもので、今に比べて試験範囲も狭くそれほど難しくはありませんでした。
また、TOEICもスコアは700を超えてはいたものの、リーディングはまだしも、ライティングは怪しく、リスニング、スピーキングに関してはド素人でした。
このようなスペックのまま、1社目の事業会社から、会計業界は一切未経験でアシスタントとして監査法人に転職したのですが、
- 実務経験はないものの簿記2級を持っていた
- 英語に関しては実務経験が極めて乏しいが、読み書きはある程度できた
- 転職活動前にUSCPAの講座を申し込んでおり、英文会計入門を勉強していた
といったことがアピールになり、採用面接も無事通過することができました。
USCPAへのイメージ
勉強自体はほとんど勢いで始めていたものの、USCPAという資格に対しては、漠然と「海外で働いていそうでかっこいい」というイメージしかありませんでした。
しかし、アシスタントながら、実際に監査法人へ入所してみると、既にUSCPAとしてバリバリ監査の実務を行う方がおり、どなたもキラキラ輝いてみえました。
- 英語もできる
- JCPA,USCPA関係なくチームを組んで監査を行う
- 時には英語でクライアントとやりとりを行う
といった現役USCPAホルダーのカッコいい姿を目の当たりにしました。
さらに当たり前ではありますが、Big4監査法人内でも、アシスタントとプロフェッショナルの有資格者では、年収がかなり違うことに改めて気づかされました。
こうして徐々に「自分もこうなりたい。むしろ、入所した以上こうならないとマズい…」という気持ちに切り替わっていきました。
②試験勉強中の周囲(監査法人・転職エージェント・知人)の評価
試験勉強を進めていくうえで、徐々に変化していった周囲の評価の模様についても触れたいと思います。
まずは試験勉強の初期段階です。
試験勉強中の監査法人の評価
実際の現場においては、どの監査チームの方も非常に優しく接してくださり、
- アシスタントだからここまでやれば大丈夫ですよ
- ここは難しいところなのでやらなくていいですよ
- 仕事引き取りますね
といった状況に遭遇しました。
仕事にも慣れない中、USCPAの勉強を始めたてだったので、「引き継いでもらえて助かります…!!」といった気持ちがありつつも、少し申し訳なさも感じていました。
やはり、プロフェッショナルとして見ていただくというよりは、あくまでアシスタントとしての位置づけにとどまっているのだと感じ、歯がゆい状況でした。
試験勉強中の転職エージェントの評価
以前からお世話になっていた複数の転職エージェントに、
- USCPAの勉強は進めているが、1科目も合格していない
- 監査法人で繁忙期を経験した(まだ1年も経過していない)
といった私のスペックでどのくらい求人があるのか相談しました。
エージェントの方からの回答としては、転職前と変わらず、
- 会計士・税理士事務所や個人事務所の補助員
- 中小企業の経理
などの求人を提案していただきました。
そのうえでエージェントからは
「求人自体はあるものの、まだ監査法人に入所されたばかりなのでもったいないですね。あとは、やはりまだ資格をお持ちでないと思うので…」
といったコメントをいただき、まだまだ自分の市場価値は低いと感じました。
試験勉強中の知人の評価
周囲の知人や友人には、USCPAの試験勉強をやっていると話しても
- そもそも知らない
- 意味あるの?(当時の私にとっても非常に由々しき問いかけでした)
- 頑張ってね
といった簡単な感想をもらう程度でした。
一番初めの勉強を開始したばかりのころは、どんなコメントも軽く受け流すことができました。
しかし、私の場合は半年以上経過しても
- FAR不合格
- AUD不合格
- BEC不合格
と、3連敗を喫した時期がありました。
このような状況で、ごく少数の方ではありましたが、「意味あるの?」といったコメントを受けると心が折れそうになりました。
ある意味、受験期間の中でも連敗中の次期がもっとも精神的につらかったです。
当時の心境としては「USCPAに意味あるのか?こっちが一番聞きたいよ…」という感じです。
なので、科目合格するまでは、徐々に自分が勉強しているといった話を周囲に話すことが少なくなっていった記憶があります。
③科目合格後の周囲(監査法人・転職エージェント・知人)の評価
続けて、3科目連敗の地獄から抜け出した時点での、周囲の評価についても触れます。
科目合格後の監査法人の評価
監査法人に入所後1年半たったころ、繁忙期が終わった6~7月の時点で、私は3連敗の沼からようやく脱出し、AUD・FARの2科目に立て続けに合格することができました。
チームの一部の方に、自分の進捗を話していたので、科目合格の報告をすると一緒に喜んでくださる方が多く、大変励みになりました。
このくらいから、徐々にチームの方からも任される業務が増えてきました。
しかし、まだまだアシスタントとしての地位は変わらなかったので「早く合格してプロとして働こう!」という想いが強くなっていきました。
科目合格後の転職エージェントの評価
2科目を合格したあたりから、転職エージェントのマイページで現状の確認のため求人を検索してみました。
エージェントによっては「USCPA科目合格者」といったカテゴリーもあるので、それで調べてみると、無資格者よりも割のいい会計事務所や税理士事務所の求人が見つかりました。
科目合格後の知人の評価
1科目も合格していないときに良いリアクションがもらえなかったのもあり、知人や友人にはあまり進捗を伝えないようにしていました。
しかし、ごく一部の勉強仲間にはタイミングを見て連絡を取り、「やるじゃん!」といった反応をもらえて嬉しかった記憶があります。
特に、友人とは合格科目が違っていたので、お互いに不明点や合格に必要なポイントを教え合うといった好循環が生まれました。
④全科目合格後の周囲(監査法人・転職エージェント・知人)の評価
最後に、4科目すべてに合格した後の周囲の評価の変化です。
全科目合格後の監査法人の評価
2020年4月に始め、4科目すべてに合格したのが年が明けた2022年1月です。
チームのいずれの方も、大変喜んでいただけたのが感慨深く、自分にとっても「ようやくここまで来たな」という感覚でした。
一方、人事にも全科目合格の連絡をしたところ、速やかにパートナーとの面談をセッティングするのと、労働契約の変更に向けた手続きを行うので必要書類を提出するよう打診がありました。
人手不足なのに加えて、1月以降は繁忙期となるのもあり、手続きは非常にスピーディに行われました。
パートナーとの面談も、勝手知ったるというか、ほとんど形式的なもので終わり、2か月後の3月からプロフェッショナルの一員として働くことが決まりました。
この時点で、額面だけでも月収が1.5倍以上となりました。
全科目合格後の転職エージェントの評価
繁忙期までは目の前の業務に集中しており、ようやく落ち着いた夏頃に、お世話になっている転職エージェントに電話をする機会がありました。
合格の祝福の言葉をいただいたのと、以下のような求人を提示いただきました。
- 事業会社の内部監査スタッフポジション
- 事業会社の経理スタッフポジション
- ベンチャー企業の管理職ポジション
- 中小監査法人のスタッフポジション
特に驚いたのが、外資系企業だけではなく、NT〇やS〇NY、HITA〇HIといった一流の日系企業(もちろん親会社)のニーズもかなりあった点です。
グローバル市場で戦う昨今の企業においては、会計士に関しては日米問わず、そのプロフェッショナルスキルが求められていることに気付きました。
また、それまでは年収300~400万円台のポジションを提示されるのがほとんどでしたが、オファーとしては
に上がりました。
監査法人で2年間アシスタントとして働いただけで、前職の事業会社の年収を軽く超えるチャンスが広がったのです。
この理由としては、アシスタント時代のうちに、
- 簡単な勘定科目の監査調書作成
- 開示業務
- 内部統制関連業務
- 確認状発送
- 売上分析
といった監査手続をひととおりできるようになっていたので、USCPA全科目だけでない実務経験もある人材として評価されていたのです。
結局、自分の中で「転職はまだ早い」という想いがあったためオファーはお断りを入れました。
しかし、実際にこのようなチャンスが広がったのを目の当たりにして、勉強と仕事を両立し続けてきて本当によかったと思っています。
全科目合格後の知人の評価
知人・友人から祝福してもらえましたが、何より、自分自身が胸を張って「USCPAに合格しました」という報告をできたのが嬉しかったです。
また、USCPA合格者だということで、この資格を知らなかった友人からも勉強方法や勉強時間について聞かれるようになり、徐々に認知度が上がってきていると感じました。
まとめ:USCPA(米国公認会計士)は意味ない?そんな批判は無視して安心して勉強してください
以上のとおり、「USCPAは意味ない」という世間の声に対する私の意見をお伝えしました。
冒頭の繰り返しとなりますが、USCPAは非常に価値の高い資格です。1,500時間前後の勉強時間で取得できるこれよりコスパの良い資格はそうそうありません。
合格した私も含め、周りのUSCPA全科目合格者は誰一人として、「USCPAは意味ないよ」なんて言う方はいません。
あなたの可能性を大きく広げてくれる資格なので、ぜひ1人でも多くの方にチャレンジしてほしいと願っています。