社会人として、本当に勉強する意味はあるのかを知りたい
このようなお悩みにお答えします。
私はアラサーで事業会社からBig4監査法人へと転職したのですが、Big4監査法人ではアシスタントとして働きながらUSCPA(米国公認会計士)という資格に合格した経緯があります。
USCPA合格に向けて社会人として勉強し合格できたことは、大きな自信になりましたし、本当にチャレンジして良かったと感じています。
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そこで今回は、社会人の勉強の意味ない説について詳しく解説します!
今回の記事を読めば、本当に社会人の勉強は意味ないのか?社会人としての勉強にはどんなメリットがあるのか?について理解が深められると思います。
「勉強は意味ない」と感じる理由
社会人になると、誰にも強制されない一方で自発的に勉強をすることが求められることも。
そこで、多くの社会人が「勉強なんて意味ないよ」と勉強に対して消極的になってしまう理由を掘り下げてみます。
① 目的がないから
社会人と学生の勉強の違い
学生は、既に答えがあり 答えを 答えるのが勉強
社会人は、成し遂げたい目的がありそのために必要なことを学ぶのが勉強
学生時代 答え合わせだけが得意だった人は
社会では通用しにくいのはこの為— 荒木泰晴|エンベックスエデュケーション代表 (@araki_yasuharu) February 19, 2021
一つ目の理由は、明確な目的がないことです。
学生時代は、当然ながら学ぶことが日常のメインとなる活動だったと思います。
なので
- 家族の意向も踏まえてよりよい学校へ行く
- 良い成績を取る
- 将来の職業につながる高校・専門学校・大学へ行く
といった、はっきりとした目標がありました。
しかし社会人になると、
自己啓発のため
という曖昧な目的で勉強を始めることが多いです(しかも大して続かない)。
このような抽象的な目的では、学習を続けるモチベーションを保つことが難しく、勉強が意味ないと感じる原因になってしまうと思います。
② 学生時代の勉強のイメージが残ってるから
大学を卒業するまでろくに勉強して来なかった。
成績が悪かった訳ではないので、なんとなく進学はできた。就活もあわや浪人という崖っぷちには立ったが、拾っていただいて今がある。
ただ、社会人になってからは本当に勉強の連続だ。丸暗記での正解はない、知恵を試される闘いだ。嫌いじゃないけど。— そうすけ🍁ストレスフリーなコミュニケーション (@goukakukiganda) September 2, 2023
また、学生時代の勉強に対するネガティブなイメージが残っている人も多いと思います。
多くの人にとって、学生時代の勉強は義務教育の一環として
強制されたもの
であり、あまりいい思い出はないかもしれません。
詰め込み教育や暗記は学んでいく上ではたしかに必要ですが、社会人になっても同じ勉強をするのは正直得策ではないです。
社会人としての勉強は
- 暗記ではなく理解がメイン
- 物事を多面的に見る力を養う
- 何時間も勉強するのから時間を捻出してコツコツ続ける
といったように、学生時代とは勉強へのアプローチが違うと思います。
にも関わらず、学生時代の経験がトラウマとなり、社会人になってからも「勉強=苦痛」というイメージが払拭されない方が多いのも「社会人になっての勉強なんて意味ない」と言う人が続出する原因だと思います。
社会人が勉強するメリット
私が実際にUSCPAを社会人の間に勉強した経験を踏まえると、自ら学び続けることには計り知れないメリットがあると感じました。
そこで、私が実際に社会人の勉強を続けてきた中で得られた主なメリットを4つ紹介します。
① 自身がつく
勉強を続けることで最も大きなメリットは、自分自身のスキルアップにつながることです。
新しい知識や技術を身につけることで、自分の専門性を高めることができます。
USCPAの勉強を始めた当初は、私もなかなか合格できず苦しい時期がありました。
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しかし、少しずつ合格科目が増えていったことで仕事のやり方も改善され、自信にも繋がったと思います。
最終的には仕事への恐怖が少しずつ薄れていくので(特に繁忙期で監査メンバーがピリピリしている時など)、勉強は自分の身を助けてくれると改めて感じました。
② 自分の視野が広がる
勉強を通じて、自分の視野を広げることができます。
新しい知識を学ぶことで、今まで気づかなかった視点から物事を考えることが可能になります。
この視野の広がりによって
- 問題の解決方法を複数考えられるようになる
- 新たなアイデアを生み出すきっかけにもなる
といった仕事を進める上でかなり役立つメリットを生んでいると思います。
私自身はUSCPAを勉強し試験に合格したことで本当に視野が広がったと思いますし、その後のキャリアパスも広がったと感じています。
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③ 仕事を効率化できる
勉強を通じて得られる新しい知識や技術は、仕事の効率化に直結します。
例えば会計・経理・財務・ファイナンス領域であれば
- 簿記2級・簿記3級レベルでも財務会計の流れが理解できているので業務のスピードが上がる
- JCPA・USCPAであればより難易度の高い仕事もスケジュール内にこなせるようになる(その分報酬も高い)
といった点が挙げられます。
もちろんIT領域を学ぶのでもいいですし、法律や不動産、経営などいろんな稼げるジャンルというのは存在すると思います。
これらを勉強することでより効果的に業務を進め、仕事の成果を高められるようになります。
④ 昇進・キャリアアップのチャンスが増える
最後に、勉強を続けることは、昇進やキャリアアップのチャンスを増やします。
専門性を高め、効率的に仕事をこなすことができる社員は、組織にとって非常に価値が高いと認識されます。
これは当然Big4監査法人も当てはまる話で、アシスタントからUSCPAに合格したことでキャリアアップを図ることができました。(アシスタントでも最低限の給与水準は確保されます)
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そのため、新しいポジションやより良い職場への移動など、キャリアの選択肢が広がります。
また、学んだ知識を仕事に活かすことで、自分自身の市場価値を高めることができ、将来的にはより多くの選択肢から自分に合ったキャリアを選ぶことが可能になります。
社会人が勉強を続けるコツ
勉強を続けることは、社会人にとって重要な自己投資です。
しかし、忙しい毎日の中で学習を継続するのは簡単なことではありません。
そこで、効率的に勉強を続けるためのコツをご紹介します。
① 仕事で困っていることを軸に勉強する
一番のコツは、仕事で直面している問題や困っていることを軸にして勉強を進めることです。
私も日々、会計の仕事をしていて
「もっと効率的にできたらいいのに」
「今後改正が予定されているこの会計基準についてもっと深く理解したい」
と感じる瞬間があります。
これらは、勉強するべきテーマを見つける絶好の機会です。
例えば私の場合、
新リース会計基準
といったこれまでの基準の改正だけでなく
環境価値取引
といった、ESGなどに伴って今後ホットトピックとなっていくような論点についても勉強が必要だと感じています。
このように、実際の業務で感じる不便や不足を解消するために勉強をすることで、学習の動機付けが明確になり、継続しやすくなります。
② やりたい仕事に直結する資格試験などを選ぶ
もう一つのコツは、将来やりたい仕事に直結する資格試験や研修を選ぶことです。
できれば、漠然と
- 「不動産に興味があるから宅建をとろう」
- 「会計はビジネスの基礎らしいから簿記3級でもやってみようかな」
といった軽い気持ちで始める前に、
その資格が自分が目指すキャリアパスに本当に必要なのか?
を明確にした方が100倍いいです。
あなたの人生の時間は本当に有限です。
限られた時間の中でいかに幸せな人生を送るのかが、すべての人にとっての大きなテーマだと思っていますので、
「自分が何のために何を勉強するのか?」
を考えるにあたっては、自分に厳しく、真剣に向き合った方がその後に後悔をしなくて済みます。
私自身は、日本の公認会計士試験に撤退した経緯があり、その勉強時間は無駄だったとは思いませんが(簿記2級は合格しましたが)、
「USCPAにチャレンジしよう」
という考えに至るまでに時間がかかってしまったと考えています。
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なので、
- 今の自分に必要なキャリアは何か?
- そのためにはどんな勉強をしたらいいだろう?
といったことを考えながら勉強の方向性を定めるのがベストだと思います。
まとめ|学びを継続し、キャリアアップのチャンスを掴もう!
以上のとおり「社会人として、勉強する意味はあるのか?」という疑問について解説しました。
この記事を通じて、社会人としての勉強には大きな意味があり、学び方によって人生が豊かになるし、視野も広がり、キャリアアップのチャンスも増えるといったことが理解いただけたら嬉しいです。
もし、これまでのブログ記事を読んでいただいてUSCPA(米国公認会計士)という資格が気になり始めた...という方は、以下の記事も併せてご覧ください。
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